「最近、子どもが学校を休みがちになっているが理由がわからない」
「子どもが不登校になってしまって将来の進路が不安」
「私立中学で不登校になったら退学になってしまうのか」
このような悩みを抱えている保護者の方もいるのではないでしょうか。
私立中学で不登校になってしまった場合、退学は最終手段です。
本記事では私立中学の子どもが不登校になってしまう原因や保護者がすべきことを解説します。
不登校でも、学校や家庭以外にも安心して学べる場所があれば、学習の遅れの心配が減り、大きな支えになるケースがあります。
学校教材を使用した基礎固めなど、中高一貫校生に特化した学習サポートを行っている「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の詳細はこちら。
このページの目次
私立中学で不登校になるのは勉強や人間関係が主な原因
私立中学で不登校になってしまう主な原因は以下のように様々ですが、主に勉強面と人間関係に帰結します。
- 学校の勉強についていけない
- 学校のカリキュラムと合わない
- 友達付き合いがうまくいかない
- 相性の合わない先生がいる
- 親の期待が重すぎる
私立中学では、公立校と比べ難易度の高い授業が行われています。
中高6年間の勉強を5年間で終わらせるカリキュラムなので、進度も公立校の約1.2倍と早く、ついていけなくなってしまうお子さんも一定数出てきます。
小学校とは違う新しい環境で、友達をうまく作れず学校になじめないお子さんもいるでしょう。
せっかく私立中学に入学したのだから、「難関大学に合格して有名企業に就職してほしい」と考える親の期待に重圧を感じてしまうことも考えられます。
精神的に不安定になってしまいがちな年頃でもあるので、誰がいつ不登校になってもおかしくありません。
不登校になってしまったお子さんを責めたり、原因に固執したりするのではなく、今後どうすればよいかを考えるのが賢明です。
私立中学の子どもが不登校になったとき親がすべきことは3つ
お子さんが不登校になると、親としては先の見えない不安に襲われるものです。
しかし、責めたり理由を追及したりするのではなく、まずはお子さんに寄り添うことが肝心です。
そして、周囲のサポートを受けながら、お子さんが自分の道を歩んでいけるよう導いてあげてください。
遠回りであっても、必ず前に進む道は開けるはずです。
ご家族の方も健康に留意し、お子さんの味方であり続けてください。
お子さんの気持ちに寄り添う
お子さんが不登校になったとき、家族としてどうサポートしたらよいのか悩む方は多いでしょう。
そんな時、まず大切なのはお子さんの気持ちに寄り添うことです。
お子さんの話に耳を傾け、理解しようと努めることで、お子さんは安心感を得られます。
ときには励ましの言葉をかけ、ときには見守る姿勢も必要です。
ただし、ご家族も無理せず、バランスを取りながら状況に向き合うことが大切です。
学校と連携を取る
お子さんが不登校になった場合、学校と連携を取ることが重要です。
担任の先生やスクールカウンセラーなどと定期的に情報を共有し、お子さんへの対応について相談しましょう。
学校側の理解と協力を得ることで、お子さんの心理的負担が軽減され、学校復帰への道が開ける可能性があります。
また、学校と家庭が一丸となってお子さんをサポートする体制を整えることで、お子さんは安心感を得られるでしょう。
専門機関のサポートを受ける
家庭内や学校内で状況が好転しないようであれば、専門機関に相談するのも手です。
不登校支援センターでは、経験豊富なスタッフからアドバイスを得られます。
家庭内だけで問題を抱え込まずに、サポートを受けることで新たな道が開ける可能性があります。
また、心療内科などの医療機関で専門的な治療を受けることで、状況が改善するケースも。
困ったときは躊躇せずに専門家を頼りましょう。
私立中学を不登校で退学した場合の進路
私立中学を不登校で退学する場合、進路としては学区内の公立中学か別の私立中学に転校する方法があります。
どちらにしても、お子さんはどうしたいのか?
また、学校を変われば登校できるようになるのか?といったことを親子で判断しなければなりません。
主な進路先3例
公立中学
私立中学に入学しなければ、入学するはずだった公立中学に入ることが可能です。
小学校まで一緒に学んだ、慣れ親しんできた友達がいるため、スムーズに不登校から抜け出せる可能性があります。
ただし、一度私立中学に入学したのに、途中から公立中学には行きたくないと感じるお子さんもいるでしょう。
お子さんとよく話し合って、気持ちを尊重してあげましょう。
親の意向を押し付けることだけは避けてください。
別の私立中学
別の私立中学に入る場合、転入・編入試験を受ける必要があるため、確実に転校できるわけではありません。
生徒の追加募集の有無は、各都道府県の私立中学高等学校協会のホームページからチェックすることが可能です。
親の転勤や海外からの帰国などの理由でなければ、試験を受けられない学校が多い傾向があります。
高卒認定試験で大学進学
高校生になっても不登校だった場合、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)を取得し、大学受験を目指す方法もあります。
この場合は、自主学習や塾などで対策を行わなければなりません。
もともと中高一貫校へ行けるだけの学力はあるため、学習方法さえしっかり押さえれば、高卒認定試験からの大学進学も不可能ではありません。
進路先にかかわらず勉強には力を入れるべき
高卒で働いたり、専門学校に進学したりしない限り、私立中学を退学しても最終的には大学受験をすることになります。
公立中学に転校した場合は、高校受験もあります。
いずれにしても、学習習慣をきちんと身につけておくことが必要です。
私立中学で不登校でも退学は最終手段!塾の勉強でも出席扱いにできる
私立中学で不登校になったとしても即退学になるわけではありません。
退学はあくまで最終手段です。
例えば中学3年の卒業まで頑張れば、高校からは別の学校に通う選択肢もあります。
あまり知られていませんが、学校に通っていなくても、計画的に勉強すれば出席扱いにできる方法もあります。
ここでは、不登校になった場合の対応方法を紹介します。
塾で計画的に勉強して単位を取得する
学校に通わずに、塾や自宅で計画的に勉強する計画を提出し、学校に認定されれば出席扱いになります。
あまり知られていない上、活用例も少ないですが、文部科学省が通知として公表している制度です。
また、不登校期間中に全く勉強しない場合、不登校から復帰しても、転校しても、学習の遅れは取り戻せません。
少人数の個別指導塾であれば、周りと自分を比較することもなく通いやすいはずです。
自宅から出て誰かと接点をもつことが、復帰への足掛かりにもなります。
勉強だけはし続けてほしいと考えている場合は、塾のサポートを受けるのも効果的です。
WAYSでは、500校以上の中高一貫校生の指導実績があります。
学校や担任のカリキュラムに沿って予習・復習を行い、定期テスト対策を行っているので、不登校でも学校の勉強にはついていきたいという方はお気軽にご相談ください。
通信教育・家庭教師などを活用して自宅学習で単位を取る
自宅から出るのが難しい場合は、通信教育や家庭教師などを活用するのも手です。
文部科学省の通知にある通り、学習計画が認定されれば出席扱いにしてもらえます。
不登校児童生徒への支援は国でも喫緊の課題となっており、令和5年には「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」が策定されました。
今後もこのような支援体制は整備されていくでしょう。
通信教育は、定期的に適度な量の教材が送られてくるためスケジュールを立てやすいことや、自分の好きな時間にできることがメリットです。
ただ、質問できる相手が目の前にいないため、わからない部分をすぐに解決できないことがあります。
自学自習ができない場合は家庭教師もよいでしょう。
不登校になると、どうしても社会との関わりが薄くなります。
第三者である家庭教師に来てもらうことで、自宅にいながらも気持ちの切り替えがしやすくなるでしょう。
わからないところをすぐに質問できるのがメリットですが、学校に関する情報を保有していない場合があるので、詳しくヒアリングしてチェックする必要があります。
参照:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
参照:文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」
フリースクールで単位を取得
フリースクールとは、民間の事業者が行う不登校生用の学習施設です。
民間のため学校に籍を残したまま通うことになります。
全国にはさまざまなフリースクールがありますが、そのすべてで単位の取得ができるわけではありません。
最終的には、在籍する私立中学の校長が許可を出して初めて学校の単位として認められます。
フリースクールのメリットは、家族以外の人とコミュニケーションをとれることです。
人と接することで、復学への足掛かりができます。
プリントの提出や補習にだけ登校する選択肢も
たまになら学校に登校できるお子さんであれば、プリントの提出や補習を受けにいくだけでもよいでしょう。
親は担任の先生と定期的にコミュニケーションを取るようにして、子どもをサポートしましょう。
一方、プリントだけもらっても、授業を受けていなければ分からないこともあるため、自主学習が必須です。
自学自習で対応するのが難しい場合は、塾や家庭教師を活用するのがおすすめです。
《中高一貫校現役教師の経験談・実例紹介》 勤務校では、学校外に別キャンパスを設けており、不登校の生徒に向けた学習環境を整えています。登校が難しい生徒で希望する場合は、学校に通う代わりに、別キャンパスの自習室で勉強できる仕組みを用意しています。また、保健室に登校して生活リズムを作り、家で勉強するという生徒もいます。 各学校で独自の取り組みを行っているため、まずは学校に相談してみるのが良いでしょう。 けいた先生(教師歴約15年)
個別指導塾が学びの場に! | 実例3件を紹介
不登校の生徒にとって、学校や家庭以外にも安心して学べる場所があることは、大きな支えになります。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、講師との対話を通じて学習への不安を解消し、一人ひとりに合ったペースで学べる環境を提供。
信頼できる人とつながることで、学ぶ意欲を取り戻し、着実に学力向上を目指すことができます。
神奈川学園中学校2年生:数学69点 → 数学93点(+24点)
神奈川学園中学校2年生の事例です。入塾前の2学期期末テストでは、数学が69点と伸び悩んでいる状況でした。
原因は、試験範囲を十分に周回できていなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 担当講師を決め、勉強法を教わりやすい環境を整備
- 2時間の演習時間を活用し、その日のうちにアウトプットを徹底
- 部活動と両立し、決められたリズムできちんと通塾して勉強時間を確保
結果、3ヶ月後の3学期期末テストでは、数学が93点(+24点)と大きく成績がアップしました。
詳しく知る:
東洋大京北中学校3年生:英語52点→81点(+29点)・V&L(英文法)96点(+44点)
東洋大京北中学校3年生の事例です。入塾前の後期中間テストでは、英語が52点、図形が60点、数量が79点とやや苦しい状況でした。
原因は、宿題はしっかりと行なっているものの、それ以外の勉強法がわからなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- わからないことを気軽に質問できる環境を構築
- 学校の授業と連携した復習を行い、学習内容の定着をサポート
- 信頼関係を大切にし、学習意欲を引き出しながら、成績向上をサポート
結果、2年後の後期中間テストでは、英語が81点(+29点)、V&L(英文法)が96点(+44点)、数学演習が82点(+22点)、数学IA(+17点)が96点と大幅に成績がアップしました。
詳しく知る:
國學院大学久我山中学校3年生:数学17点 → 数学72点(+55点)
國學院大学久我山中学校3年生の事例です。入塾直後の1学期中間テストでは、数学が17点と深刻な状況でした。
原因は、教材の周回ができずようやく1周のみと、学習習慣自体が身についていない状況だったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- ノートの取り方や学習の進め方を細かく指導
- 教材の周回数を増やし、知識の定着を強化
- 朝型の生活習慣を確立し、家庭での学習時間を確保
結果、8ヶ月後の3学期期末テストでは、数学が72点(+55点)と、成績が大幅にアップしました。
詳しく知る:
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私立中学で不登校になった場合、退学するかどうかにかかわらず、学習を続けておくことが重要です。
私立中学生であれば、勉強から遅れを取らないためには、専門塾の利用が効果的です。
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私立中学で不登校になり、学習面でのサポートが必要なら、ぜひ専門塾の利用を検討してみてください。