中高一貫校のテストはなぜ難しい?原因と対策法を紹介!
定期テストは、成績に大きく影響する要素です。
高い成績を狙う場合は、定期テストで高得点を取らなければなりません。
しかし、中高一貫校の定期テストは難しいと言われています。
そのため、公立の学校よりも、高い成績が取りにくいというイメージがあります。
結果、成績が低迷し、留年・退学せざるを得ない状況に追い込まれてしまうのです。
実際、中高一貫校には、留年・退学を経験する人が約1割存在します。
「テストの点数が上がらなくてやばい……」
「成績が悪くて留年してしまったらどうしよう……」
と不安になるかもしれません。
そこで今回は、「なぜ中高一貫校のテストは難しいのか」を解説していきます。
定期テストの対策法についても紹介しているので、最後まで参照してみてください。
このページの目次
中高一貫の定期テストが難しい理由
中高一貫校のテストが難しい理由は、公立の学校との違いにあります。
すなわち、「中高一貫校」という独自の環境によって、定期テストは難しくなっているのです。
今回は、その独自の環境を4つにわけて解説します。
授業スピードが早い
中高一貫校の授業は、公立に比べると進度が早いとされます。
中高一貫校は、大学受験を見据えたカリキュラムになっているからです。
公立の学校は、学習指導要領に沿って授業を進める必要があります。
学習指導要領は、文部科学省がどこの学校でも一定の水準が保てるようにするための基準です。(※1)
そのため、多くの人にとって「ついていけるカリキュラム」になっています。
一方、中高一貫校は、学習指導要領に従う必要はありません。
高校3年生の1年間を受験対策に費やすため、高校2年生までに全範囲を終わらせる、というカリキュラムの学校もあります。
このカリキュラムで進めるとなると、授業のスピードは公立の学校よりも早くなるのです。
また、中高一貫校で使用される教科書には、高校で習う範囲が含まれていることがあります。
例えば、中学1年生で使われる『体系数学1代数編』には、通常は高校1年生の範囲である「1次不等式」が含まれています。
高校の範囲が含まれた教科書を1年間で終わらせる必要があるため、授業のスピードを上げなければならないのです。
(※1 参考:「学習指導要領」とは?)
生徒のレベルが高い
中高一貫校には、厳しい受験を乗り越えた生徒だけが集まっています。
ある程度の基礎や勉強の習慣を身に付けた生徒であるため、全体的なテストの点数も高くなるでしょう。
これに比例して、定期テストの平均点や赤点の基準も上昇する場合があります。
得点の高低の基準だけでなく、テスト自体も変わる可能性があります。
先生が「受験を乗り越えた生徒なら、これくらいはわかるだろう」と考え、授業やテストの難易度を上げるかもしれません。
先生からの期待も、生徒のレベルの高さに比例して上がります。
教材がオリジナルである
先述の通り、中高一貫校で使われる教材は、通常の教科書とは異なっています。
注意すべきなのは、中高一貫校の教材は、対策がしづらいという点です。
多くの市販の参考書は、通常の教科書に合わせた内容になっています。
例えば、数学の高校入試対策用の参考書では、「不等式」は扱いません。
不等式は、通常の教科書では高校で習う範囲だからです。
学習塾も同様です。
中高一貫校専門の塾やコースではない限り、指導は高校受験に合わせて行われます。
また、公立の生徒の指導が大半のため、中高一貫校生の指導には精通していないといった講師も中にはいるでしょう。
勉強時間が取れない
公立の学校、とくに中学校の場合、「家からの距離」が学校選びの基準になるでしょう。
ところが、中高一貫校は、場所よりもその教育理念や内容を軸にして選ばれる傾向にあります。
そのため、家から遠い学校に通うことになり、通学時間が長くなってしまいます。
たとえば、開成中学には、通学に1時間以上かけている生徒が85%以上もいるようです。(※2)
通学時間が長くなると、放課後の家での勉強時間が減ってしまいます。
また、帰宅に体力を使って、家では勉強しなくなるおそれもあります。
(※2 参考:通学時間|開成中学・高等学校)
中高一貫校の定期テストの対策
以上のように、中高一貫校のテストの難しさは、その独自の環境によるものです。
しかし、対策が完全に不可能なわけではありません。
中高一貫校の独自の環境を踏まえれば、それに絞った対策もできるようになります。
基礎を固める
授業スピードが早いと、基礎的な部分をとりこぼしがちです。
今一度、自分が基礎的な部分を理解できているかを確認しましょう。
基礎の理解度の確認は、学校で使っている教科書を使用します。
オリジナル教材を基礎にすることで、中高一貫校独特のカリキュラムに対応できます。
「テストが難しく作られるなら、難しい問題に慣れれば良い」と考えるかもしれません。
しかし、むしろ難しいからこそ、基礎固めが重要になります。
基礎的な事項を身に付けることは、難しい問題を解く条件になります。
たとえば、公式を理解していなければ、その範囲の計算問題、さらにその次の範囲の問題を解くことはできません。
難しいと感じていた問題が、実は基礎を理解していなかったせいで解けなかっただけ、ということは往々にしてあります。
弱点を突き止める
基礎固めが終わったら、弱点を探します。
弱点は、問題を解くことで発見が可能です。
教科書の練習問題や学校のワークを実際に解いてみましょう。
そこで詰まった問題、間違えた問題が弱点です。
自分の弱点を理解することで、自分がやるべきことを明確化できます。
弱点克服に焦点を当てるなどして、定期テスト対策を効率的にしましょう。
無意識的な能力をつける
前述の通り、中高一貫校の生徒の学力は、入試を潜り抜けたため高水準です。
そのような生徒と勝負する際には、地頭の良さのような能力が必要になることがあります。
しかし地頭とはどうしようもない才能ではなく、後天的に身に付けることができるものです。
それは「勉強法の無意識化」と呼ぶこともできます。
勉強法の無意識化は、以下のプロセスによって可能になります。
勉強法の認識→修正→習慣化→無意識化
詳しくは以下の記事で紹介しているので、あわせて参照してみてください。
中高一貫生の定期テストを解くための必要な無意識的能力の付け方
中高一貫校の対策を専門的に行う塾に通う
中高一貫校生のみを対象とした塾やコースでなら、カリキュラムに合わせた指導にとどまらず、中高一貫校に特化した対策ができます。
例えば個別指導塾WAYSの場合、それぞれの中高一貫校で使用される教科書やオリジナルテキストに対応した授業を行います。
各中高一貫校の特有の教材に合わせることで、それらをもとに作られる定期テストにも対応できるようになるのです。
また、塾に通うことで、「強制的に勉強する環境」に身を置くことができます。
学校が家から遠い場合でも、学校の近くの塾に通えば、勉強時間を確保できるでしょう。
帰宅して疲れる前に、塾で指導を受けられるからです。
まとめ
中高一貫校のテストが難しい理由は、中高一貫校の環境そのものの特徴にあります。
まずはその理由を把握し、それに対処する形で対策を取りましょう。
もちろん、環境だけでなく、自分の勉強量の不足が原因になっている可能性もあります。
勉強法を工夫しつつ、勉強時間を増やしていくことも必要になってきます。
なお、勉強時間を増やせない、サボり癖があって勉強できるかわからない、という人には、中高一貫校専門 個別指導塾WAYSがおすすめです。
当塾は、宿題を出さず、塾内ですべての指導を完結させます。
そのため、家で勉強をサボっていた子でも、十分な勉強時間を確保できます。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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