塾は個別と集団どっちがいい?メリット・デメリット、料金相場を比較
子供の塾を検討している方の中には、個別と集団のどちらがよいか決めかねている方も多いのではないでしょうか。
塾選びに失敗しないためにも、それぞれをしっかり理解した上で判断するのが重要です。
本記事では、個別指導塾と集団指導塾のメリット・デメリット、料金相場などを解説します。
お子さんに合った塾選びにぜひ役立ててください。
このページの目次
塾は個別と集団どっちがいい?
結論、個別と集団のどちらがよいかはお子さんの性格や学力、学習習慣などによって異なります。
例えば、基礎が定着していて、応用力をつけたい場合、集団指導塾の進学コースに通わせたいと考える保護者も少なくないでしょう。
しかし、お子さんが引っ込み思案なタイプだった場合、塾に通うことがストレスになってしまい、成果が出にくいケースもあります。
これから、個別と集団について詳しく解説するので、どちらがお子さんに合っているかチェックしてみてください。
個別指導塾と集団指導塾の特徴
個別と集団それぞれの特徴を解説します。
個別指導塾の特徴
個別指導塾は、1人の講師が1~4人程度の少人数を指導する塾です。
学習内容は生徒ごとに異なり、講師が1人の生徒を指導している間に、他の生徒は問題を解いて過ごします。
1990年代以降に急速に普及した指導形態で、現在では、集団指導をメインに行っていた大手塾の多くが個別部門を設置しています。
集団指導塾の特徴
集団指導塾は、1人の講師が複数人の生徒を一斉授業の形式で指導する塾です。
1クラスあたりの生徒数は10名未満の場合もあれば、30名以上の場合もあります。
クラスは学力や志望校などで分けられるのが一般的です。
個別指導塾では、生徒ごとにカリキュラムが組まれますが、集団指導塾では、塾が設定したカリキュラムに沿って授業が行われるのが一般的です。
個別指導塾と集団指導塾のメリット・デメリット
個別指導塾と集団指導塾のメリット・デメリットを解説します。
個別指導塾のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・子供の理解度に合わせた指導を受けられる ・スケジュールを調整しやすい ・部活動や習い事と両立しやすい ・講師との距離が近いので質問しやすい |
・集団指導塾に比べて費用が高い ・講師との相性が合わないと成果が出づらい ・競争心が芽生えづらい |
個別指導では、生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムで指導を受けられるので、授業についていけなくなるようなリスクを回避できます。
スケジュール調整しやすいため、塾に行くために部活動や習い事を制限する必要がないのもメリットです。
集団指導塾のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・同じ学年の生徒と切磋琢磨できる ・個別指導塾に比べて費用がリーズナブル ・講師の質が高いケースが多い |
・塾のスケジュールに合わせる必要がある ・授業についていけなくなるリスクがある ・生徒によっては、質問しづらい |
集団指導では、同じ学力層の生徒と一緒に授業を受けるので、切磋琢磨してモチベーションを高めやすいのがメリットです。
一方、一斉授業のため、授業についていけなくなるリスクがあります。
個別指導塾と集団指導塾の料金相場
個別指導塾と集団指導塾の料金相場を解説します。
個別指導塾の料金相場
個別指導塾の授業料は、講師が指導する生徒の人数によって大きく異なるのが一般的です。
1対1が最も高く、担当する生徒が増えるほどリーズナブルになるのが一般的です。
また、受講するコマ数ごとに料金が設定されているので、通塾回数が多くなるほど費用も増します。
週2コマの月額授業料 | |
---|---|
小学生 |
学校の補習:1万2000〜3万円 中学受験:3〜6万円 |
中学生 | 2〜4万円 |
高校生 | 3~5万円 |
中学生と高校生の場合、受験生である3年生が最も授業料が高くなる傾向にあります。
集団指導塾の料金相場
集団指導塾の料金相場は以下の通りです。
週2コマの月額授業料 | |
---|---|
小学生 |
学校の補習:1万〜2万5000円 中学受験:2~4万円 |
中学生 | 1万5000〜3万円 |
高校生 | 2万5000〜4万円 |
個別指導よりも、講師1人あたりの担当生徒数が多いため、人件費が抑えられるのが集団指導塾です。
そのため、授業料も個別指導塾よりもリーズナブルなのが特徴です。
複数教科がパッケージ化されたコースが設けられているケースが多く、子供にとって必要のない教科を受講すると、費用は個別よりも高くなる場合もあります。
授業料について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
個別と集団ではどっちの塾を選ぶべきか
授業形式ごとに、向いている子の特徴を紹介します。
お子さんの性格や学力などを考慮してどちらに向いているか判断するとよいでしょう。
個別指導塾に向いている子
個別指導塾に向いているのは、自分の学力や理解度、スケジュールに合わせて勉強していきたい子です。
【個別指導塾に向いている子の特徴】
- マイペースで学習したい子
- 大勢の前で質問するのが苦手な子
- 学習習慣がまだ定着していない子
- 苦手科目を克服したい子
- 集団授業でついていけなくなった子
- 部活動や習い事などでスケジュール調整が難しい子
集団指導塾に向いている子
集団指導塾に向いているのは、切磋琢磨し合いながら集団で勉強できる子です。
【集団指導塾に向いている子の特徴】
- 他人と競争することでモチベーションを高められる子
- 大勢の前で積極的に質問できる子
- 基礎が定着していて、応用力を高めたい子
- 塾のスケジュールに合わせられる子
塾選びに失敗しないためのポイント
塾は数か月から数年間にかけて通う場所なので、入塾前に慎重に検討する必要があります。そのためにも、塾選びに失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。
- 体験授業を受ける
- 塾にかかる総額の費用を試算する
- 口コミ・評判をチェックする
体験授業を受ける
体験授業を受けてから入塾の判断を行うとよいでしょう。
体験授業を受けるメリットは以下の通りです。
- 塾の雰囲気がわかる
- 講師との相性がわかる
- 子どもが通い続けられそうか判断できる
ホームページやチラシ、パンフレットなどからは得られない情報を入手できます。
多くの塾が無料で体験授業を実施しているので、積極的に活用しましょう。
塾にかかる総額の費用を試算する
塾に何年間通わせるのかを明確にし、総額の費用を試算して判断する必要があります。
なぜなら塾にかかる費用は決して安くなく、数十万から数百万円かかるからです。
月額の授業料のみで判断してしまった場合、季節講習にかかる費用や受験対策講座に充てる費用を捻出できなくなるケースもあります。
とはいえ、安ければ良いわけではないので、子どもとの相性や指導方針などを考慮して、総合的に判断しなければなりません。
口コミ・評判をチェックする
口コミや評判のチェックも欠かせません。
実際に授業を受けた子どもや塾に通わせている保護者の評価を参考にすれば、客観的な意見をもとに判断できます。
塾の口コミサイトやTwitterやInstagramなどのSNSでチェックするとよいでしょう。
知人の保護者におすすめの塾がないか聞いてみるのもおすすめです。
塾の選び方について詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてお読みください。
まとめ
塾を選ぶ際に、個別か集団か迷った際は、お子さんの学力や性格、学習習慣などを考慮して判断するとよいでしょう。
保護者の希望を優先して塾を決めた場合、子どもに合わなければ成果が期待しづらくなります。
多くの塾では、体験授業を無料で実施しているので、積極的に活用することで、塾選びに失敗するリスクを低減することが可能です。
なお「中高一貫専門塾WAYS」では、中高一貫校生を対象に一人ひとりに合ったカリキュラムで指導を行っています。
無料の学習カウンセリングも実施しているので、お子さんの学習や進路でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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