【中学生】塾費用は平均いくらかかる?授業形態別の相場を解説

電卓を手に持って計算している女性
子どもを学習塾に通わせたいと思っているものの、どのくらい費用がかかるかわからずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では中学生の塾費用の平均額に加えて個別指導塾や集団指導塾、オンライン指導塾の相場を解説します。

適正価格を把握しておけば、塾選びに失敗するリスクを回避できます。塾代を抑える方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【中学生】塾にかかる平均的な年間費用

文部科学省が公表した「令和3年度子供の学習費調査」によると、中学生の学習塾費(年間)は以下の通りです。

  • 公立中学校:35万6000円
  • 私立中学校:32万6000円

 

月額平均では、公立中学校の場合、約3万円。私立中学の場合は約2万7000円です。

また、塾に通っていない子どもを除くと、公立中学校と私立中学校ともに、年間40万円以上を塾に支出している割合が最も多いことがわかっています。

参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

【授業形態別】塾費用の相場

本を持つ講師

塾の費用は授業形態によって相場が異なります。一般的な授業形態は以下の3つです。

  • 個別指導塾
  • 集団指導塾
  • オンライン指導塾

 

それぞれの相場に加えて、塾選びに役立ててもらうことを目的に、メリット・デメリットを紹介します。

個別指導塾

1人の講師が1〜2名程度の生徒を指導するのが個別指導塾です。塾代の相場は月額5000〜3万円程度です。

受講する科目の数や通塾回数によって費用は変わってきます。例えば、数学を週1回受講している場合は、5000円程度から受講できます。

週2コマであれば1万円、3コマであれば1万5000円のように増えていくイメージです。

メリット

個別指導塾には以下のようなメリットがあります。

  • 1人1人に合ったカリキュラムで指導を受けられる
  • 講師が隣にいるので質問しやすい
  • 通塾できる曜日や時間帯の選択肢が多い

 

子どもの学力に合わせた指導を受けられるので、苦手科目を重点的に復習することも可能です。スケジュールも柔軟に調整できるため、部活動と両立しやすいのも魅力です。

デメリット

一方、以下のようなデメリットもあります。

  • ほかの授業形態よりも費用がやや高い
  • 競争心が育まれない可能性がある
  • 担当講師が変更することがある

 

講師が隣にいるため、生徒に寄り添って指導してくれる一方、講師1人が指導する生徒が少ないため、集団指導塾と比べて費用が高い傾向があります。

集団指導塾

集団指導塾では、1人の講師が10〜30名程度の生徒を指導します。塾代の相場は月額5000〜2万円程度です。

個別指導塾と同じように、受講コマ数によって費用は異なりますが、1人の講師が複数人を一括で指導するため、費用がリーズナブルなのが特徴です。

メリット

集団指導塾には、以下のようなメリットがあります。

  • 個別指導塾に比べて費用が安い
  • 競争心が養われる
  • 指導実績が豊富な講師が多い

 

同じクラスの生徒と切磋琢磨し合えるため、競争心が芽生えて勉強に対するモチベーションが上がりやすくなります。

正社員講師が授業を担当するケースが多く、質の高い授業を受けられる可能性が高いのが特徴です。

デメリット

集団指導塾のデメリットは以下の通りです。

  • 個々のニーズに合った指導を受けられない
  • 欠席した際に振替授業を受けられない場合がある
  • 途中入会しづらい

 

1人1人に合わせて授業が進むわけではないので「授業についていけない」「授業が物足りない」といった事態に陥る可能性があります。

個別指導塾と集団指導塾の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

オンライン指導塾

オンライン指導塾とは、パソコンやスマホ、タブレットなどを活用してオンラインで指導する塾のことです。費用相場は月額5000~2万円程度です。

2020年の新型コロナウイルス感染症をきっかけに、普及した指導形態です。

メリット

オンライン指導塾には、以下のようなメリットがあります。

  • 通塾しなくてよいため、送迎が不要
  • 店舗型の塾と比べて費用がリーズナブル
  • どこからでも授業を受けられる

 

自宅で授業を受けられるため、通塾にかかる時間や交通費がかかりません。学習塾としては、店舗の家賃がかからないため、リーズナブルな料金で授業を提供できます。

デメリット

デメリットは以下の通りです。

  • ネット環境の影響を受ける場合がある
  • 勉強仲間を作りにくいためモチベーションが低下するおそれがある
  • 保護者の管理能力が求められる

 

自宅にいながら授業を受けられる一方、プライベートと勉強の切り替えが難しいとされています。

通塾したての頃は保護者が様子をチェックして管理してあげるとよいでしょう。

また、オンライン指導塾で学習する場合、パソコンやタブレット、スマホなどの端末を用意する必要があります。

【中学生】塾費用の内訳

机に並べられた複数のテキスト

子どもを塾に通わせる場合「どのような費用にどれくらいのお金がかかるのか」も知っておきましょう。

一般的な塾費用の内訳は以下の通りです。

  • 授業料
  • 教材費
  • 季節講習費
  • その他の費用

それぞれ解説します。

入会金

入会金は、入塾する際に支払う費用です。相場は1〜2万円程度です。

「入会金無料キャンペーン」を実施している塾も多いので、ホームページやチラシなどでチェックしてみるとよいでしょう。

なお、兄弟姉妹がすでに通塾している場合は、入会金がかからないケースが多い傾向にあります。

授業料

授業料は、授業を受けるのに必要な費用です。受講するコースや受講コマ数などによって費用は異なります。

授業料をもとに塾を選ぶ際は、授業時間もチェックしましょう。

例えば、1科目1万円のA塾と1万5000円のB塾があったとします。A塾は授業時間が50分で、B塾が90分だった場合、B塾の方がリーズナブルです。

もちろん、料金に加えて、指導時間や指導内容なども考慮して総合的に判断するとよいでしょう。

教材費

教材費とは、塾で使うテキストやプリント、問題集などの費用です。相場は1冊あたり2000〜5000円程度です。

例えば、数学と英語を受講する場合は、年間で2冊の教材を購入します。加えて、夏期講習のような季節講習を受講する場合は、新たに教材を購入するのが一般的です。

なお、授業料に教材費が含まれているケースもあります。入塾を検討する際に、内訳を確認しておきましょう。

季節講習費

季節講習費とは、春休みや夏休み、冬休みなどの長期休暇に実施される講習の費用です。一般的には、毎月の授業料とは別で支払います。

様々なコースが設けられているため、費用は受講コマ数によって変わってきますが、相場は数万〜数十万円です。

受験生である中学3年生を対象に、宿泊して勉強する合宿コースを設けている塾も多く、費用が高額になるケースもあります。

入塾前に季節講習費はどのくらいかかるのか確認しておきましょう。

その他の費用

そのほか、以下のような費用がかかります。

  • 施設管理費:2000~3000円程度
  • 模試代:3000~5000円程度

 

塾によっては、テスト前の補講や欠席した際の振替授業を有料で実施しているケースもあります。

【中学生】塾費用を抑える方法

「年間平均で30〜40万円ほどかかる塾費用を少しでも抑えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、塾費用を抑える3つの方法を紹介します。

  • 受講コマ数を絞る
  • 自治体の支援を活用する
  • 知人の紹介で入塾する

 

参考にできるものがあれば積極的に活用してみてください。

受講コマ数を絞る

「週1回1科目で通塾する」といったように、受講コマ数を絞ることで費用を抑えられます。学習塾では、受講コマ数が増えるほど授業料も上がっていくからです。

費用を調整しやすいのが個別指導塾です。1コマから受講できるだけでなく、徐々に受講科目を増やしていくことも可能です。

「子どもの様子を見てから受講科目を増やしたい」と考えている保護者の方はぜひ参考にしてみてください。

自治体の支援を活用する

自治体や民間団体が実施している助成金を活用する選択肢もあります。

以下が代表的な助成金です。

実施主体 取り組み
東京都 受験生チャレンジ支援貸付事業
千葉市 こども未来応援クーポン
大阪市 大阪市習い事・塾代助成事業
福岡市 福岡市子ども習い事応援事業
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン スタディクーポン

※2023年10月時点

上記以外にも、子ども支援の取り組みを行っている自治体は全国に数多くあります。気になる方は居住地の役所に問い合わせてみるとよいでしょう。

知人の紹介で入塾する

知人の紹介で入塾した場合、特典として授業料や教材費の割引券がプレゼントされることがあります。

多くの塾が特典を用意しているので、知人の保護者や子どもの友人から情報収集してみるとよいでしょう。

まとめ

中学生の塾費用は年間30〜40万円と決して安くはありません。

授業形態によって費用は異なるため、自分の子どもがどのような指導形態に向いているかを考慮して塾を選ぶ必要があります。

「費用面も含めて、どのように塾を選べばよいかわからない」と悩んでいる方は、専門家に聞いてみるのもよいでしょう。

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英語、数学をメインに指導を行っています。

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