中高一貫校生は数学問題集『4STEP』を味方に成績UP!特徴と活用法紹介

数学問題集

教科書傍用問題集として、多くの中高一貫校で採用している高校生向け数学問題集が『4STEP』です。

公立校でも使われている『4STEP』ですが、実際使っているお子さんからは、あまりよい評判を聞きません。

それは、問題数の多さや分かりにくい解説が原因です。
その結果、数学が得意でないお子さんは、さらに苦手意識をもち、成績も上がらない悪循環に陥ってしまいます。

しかし、『4STEP』は定期テストで出題される可能性もあり、使いこなすことで成績UPが期待できる教材です。

今回ご紹介する活用法を参考に、『4STEP』を味方につけて苦手意識を克服しましょう!

数学問題集『4STEP』が中高一貫校生から「使いづらい」といわれる理由

『4STEP』は、授業スピードが早い中高一貫校でも採用されている高校生向けの数学問題集です。
「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅰ+A」「数学Ⅱ」「数学B」「数学Ⅱ+B」「数学Ⅲ」の7タイプが発行されています。(新課程版では、数学Ⅲが「数学C」「数学C(ベクトル)」に変更)

多くの学校で使われているため、学校で配られたお子さんもいるのではないでしょうか?

しかし、中には「使いづらい」といって、活用したがらない中高一貫校生もいるでしょう。
そのように敬遠される理由は4つあります。

問題数が多い

『4STEP』は、学校で配られる問題集の中でも、問題数が多いことで知られています。
そのため、中高一貫校生の中には、問題数が多すぎて自宅で問題を解くスピードが授業に追いつかないお子さんもいるようです。

数学は、さまざまなパターンの問題を数多く解くことで知識が定着します。

『4STEP』は、バリエーション豊富な問題を数多く掲載し、基礎から応用問題までこなせる優れた問題集です。
それがメリットである反面、苦手なお子さんにとっては、敬遠する原因となっています。

解答編が配布されない

『4STEP』の巻末には、答えしか掲載されておらず、解法は別売りの「解答編」を見なければ分かりません。

しかし、学校によっては、解答編を配布しないこともあります。
解答編を配らないのは、「教科書と合わせて使うものだから解法は必要ない」、もしくは「自分で考える力を養ってほしい」という考えからだと思われます。

しかし、難易度の高い問題を自力で解くにはかなりの学力が必要です。

数学が苦手なお子さんはかなり苦労するでしょう。

解答編の解説がわかりにくい

「解答編」が配られたからといって安心はできません。
『4STEP』の解答編は途中計算が抜けているものも多く、解答を見ても理解できないお子さんもいるでしょう。

そのため、どちらかというと基礎がしっかりと身についており、数学が得意なお子さん向けの問題集だといえます。

入試対策には向いていない

『4STEP』は問題数が多いとはいえ、大学入試レベルの問題も多くあるかというとそうではありません。
どちらかというと、基礎から標準的な問題の方が多く、大学入試対策に使うにはやや物足りない内容です。

そのため、『4STEP』で基礎を身につけてから、応用はチャート式のような問題集をこなす必要があります。

難関中高一貫校でも使われる数学問題集『4STEP』の難易度

『4STEP』の難易度も確認しておきましょう。

『4STEP』は、同じく数研出版の教科書傍用問題集である「サクシード」とほぼ同じ難易度で、掲載されている問題の多くは、基本・標準問題です。
一部入試中級レベルの問題が掲載されていますが、その数はそれほど多くありません。

『4STEP』の便利な点は、以下のように難易度ごとに4つのレベルに分かれていることです。

STEP A STEP B 発展問題 演習問題
  • 基礎力の養成
  • 教科書の例題・基本レベル
  • 応用力の養成
  • 教科書の応用例題・節末・章末レベル
  • 発展学習
  • 教科書では取り扱われなかったが重要な問題
  • 入試対策
  • AとBの2段階に分け、章末に収録

引用|数研出版 新課程 教科書傍用 『4STEP』 数学I

問題数が多いとはいえ、必要な問題を選んで解くことが可能なため、自分のレベルに合わせて順に取り組んでいくとよいでしょう。

中高一貫校生が数学問題集『4STEP』を味方につける方法

デメリットも見られる『4STEP』ですが、さまざまなパターンの問題が掲載されており、上手に使えば成績UPも夢ではありません。

ここからは『4STEP』を味方につけて、勉強する方法を2つご紹介します。

授業の復習に使う

『4STEP』のA問題・B問題は、教科書をもとに基礎力・応用力を身につける問題となっています。

授業で習った箇所をその日のうちに『4STEP』で復習すれば、知識の定着が図れます。
分からなかった問題は、次の日に先生に確認しましょう。

この繰り返しで、力が身につきます。
数学が苦手な人は、まずはA問題だけ繰り返し解き、基礎力を身につけてからB問題へ進んでいきましょう。

難易度の低い問題集を先に解いてみる

『4STEP』は解法が詳しく書かれていないため、独学にはあまり向いていません。
数学が苦手な人にとっては、むしろ非効率になってしまう可能性があります。

『4STEP』を使わずに勉強することもできますが、定期テストで4STEPから出題される可能性もあり、できる限り取り組みたいもの。

そこで、まずは基本が学べるもので、解法が詳しく書かれている問題集や参考書、たとえばチャート式のようなもので勉強してみましょう。
じっくり基礎力を身につけたうえで、定期テスト前に『4STEP』のA問題、B問題に取り組みます。

もし解けない問題があれば、解法が詳しく書かれている問題集を辞書代わりに類似問題を探し、解法を導き出しましょう。

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まとめ

多くの中高一貫校で使用されている数学問題集『4STEP』は、問題数が多く基礎力を身につけやすい問題集です。
その一方で解説が分かりにくく、数学が苦手なお子さんに敬遠されがちです。

しかし、授業と連動させたり、ほかの問題集を使いながら活用したりすることで、学力UPが期待できます。

中高一貫校専門個別指導塾WAYS」は、中高一貫校で扱うオリジナル教材に対応した個別指導塾です。
もちろん『4STEP』を使い、大幅に定期テストの点数を上げたお子さんもいらっしゃいます。

すでに『4STEP』に対し苦手意識をもっているお子さんや、学校の授業が理解できず遅れをとっているお子さんも、おまかせください。

「WAYS」では、一人ひとりに合ったカリキュラムを組み勉強法を指導するため、効率的な成績アップが可能です。

無料体験指導・学習相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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