【中高一貫校】定期テスト2週間前からの勉強スケジュール「4段階計画」の立て方
定期テスト2週間前を基準に、4段階に分けてスケジュールを考える方法を、多数の中高一貫校生の成績を跳ね上げてきた専門塾が紹介します。
独自に勉強計画を立てるのは難しいと感じる場合は、中高一貫校専門の学習塾の活用も選択肢です。
このページの目次
大前提:テスト前「だけ」の勉強では成績下位低迷もありえる
大学受験を目標に、先取りカリキュラムを展開している、進学系の中高一貫校では、日常的な家庭学習が絶対に必要な学習システムになっています。
授業進度が早く、基礎事項を扱う時間が少ないため、基礎を理解し定着させるのは、生徒の自主的な予習・復習にかかっています。
また、内容が濃く、標準〜発展レベルの問題が主に扱われますが、理解しても解けなかった問題を解けるようになるために、すぐに不明点を解消し、繰り返しの演習が必要になります。
どのような秀才でも、テスト前だけ勉強を頑張っただけでは、良い成績を取ることは不可能です。
むしろ、中高一貫校生が当然やるべきことをやっていないわけですから、成績低迷の可能性も十分にありえます。
テスト2週間前を基点に、スケジュールの立て方を紹介しますが、むしろ勝負は「テスト2週間前になった時点で、それまでにどれくらいのことができているか?」でほぼ決まると思ってください。
具体的に何をすべきかは、次の記事で詳しく紹介しています。成績トップクラスの中高一貫校生は、みんな多かれ少なかれ実践している勉強法です。
段階1:事前準備(2週間前までにやっておくこと)
ただでさえ、やるべきことは多いです。時間は限られています。
なんの準備もせずに定期テスト2週間前を迎えてしまったとしたら、すでに手遅れです。
テスト範囲や出題傾向の情報収集
日々の授業では、教師から「ここはテストに出るので完璧にしておいて」「重要だからしっかり理解しておいて」など、出題傾向、必出ポイントなどのヒントが示されているはずです。
聞き流さず、メモをしておきましょう。
つまり授業に集中し、しっかり向き合う必要があります。
解けなかった問題リストの作成
テスト勉強とは、解けなかった問題を解けるようにすることです。そのためには、実際に問題を解く「演習」を重ねる必要があります。
まずやるべきことは、重点的に演習をすべき、解けなかった問題のリスト作成です。
授業や、自主的な予習・復習、宿題などで、問題を解いていく中で、解けなかった問題が出てきます。
問題集であれば、解けた問題と、解けなかった問題を区別できるように、チェックをつけておきます。
わからなかったらその場ですぐに不明点を解消する
解けなかった問題は、ただチェックをつけただけで放置しては絶対にいけません。
わからない点を後回しにしてしまうと、高確率でそのままになってしまいます。
すぐに問題の解説を読んだり、学校の先生や、塾の講師に質問をしたりして、解けるようにしてください。
そのうえで、その場でもう1度問題を解き直します(2回目)。
これが日中の学校での勉強であれば、夕方や夜に自宅でもう一度解き直します(3回目)。
この「演習を重ねる」行為がなによりも重要です。
スポーツでは繰り返しトレーニングをすることで、筋肉をつけていきます。勉強も同様で、繰り返し演習をすることで、テストの点数に繋がる実力がついていきます。
テスト勉強の準備を済ませ、スケジュールを立てる(計画表をつくる)
2週間前になったら、もう時間がありません。ひたすら演習を重ねることになります。
専念できるように、勉強計画は2週間前になるまえに立てます。
計画表を作ると、その時点でやるべきことが可視化されて良いでしょう。
英単語の暗記に必要な単語帳を自作する、社会の暗記用のノートを自作する、などの場合は、事前に済ませておきます。
準備万端に整った状態で、定期テスト2週間前を迎えられるようにしましょう。
段階2:テスト範囲の基礎部分を完璧にする(14~8日前)
英語・数学から始める
テストを受ける準備が整うまでに時間がかかる、英語・数学から始めます。
まずは学校から配布されている問題集の、テスト範囲の部分を、一通り解いてみます。
成績トップクラスの生徒は、この時点で学校配布問題集の演習を終えていて、市販の問題集に取り掛かるケースもあります。
最初は基礎問題だけでかまいません。解いたことがあっても、確認のために解きます。
段階1で紹介した「不明点を解消する」ことをしっかりやっていれば、問題なく解けるはずです。
基礎を重視する理由は、更に難しい標準〜発展レベルの問題を理解し、解くための前提知識となっているからです。
基礎があいまいでは、どれだけ標準〜発展レベルの問題に時間を使ったところで成果が上がりません。
もし基礎問題でつまづくようであれば、早急に対策をしましょう。やるべきは、不明点を潰して、何度も解く=演習を重ねることです。
言うまでもなく時間がかかります。段階1をしっかりやっていて、この時点で基礎が完璧になっているかどうかで、テスト勉強の進み具合は大きく変わります。
標準〜発展レベルの問題を解き、「解けなかった問題リスト」に加える
基礎が完璧になっていることを確認できたら、続いて標準〜発展レベルの問題も解いていきます。
解けなかった問題には、やはりチェックをつけておきます。すぐに不明点を解消し、解き直した上で、「解けなかった問題リスト」に加えます。
段階3:「解けなかった問題リスト」を潰していく(7~4日前)
解けなかった問題を重点的に解き直す(最低3周)
繰り返しますが、テスト勉強とは、解けなかった問題を解けるようにすることです。
「解けなかった問題リスト」を潰していくことが、テスト勉強の核心と言えます。
少なくとも3周できるようにします。
- 問題を解いてみる
- 解けなかった問題の不明点を解消し、すぐに解き直す
- 時間を置いてその日のうちにもう一度解き直す(1周目)
- 翌日以降にもう一度解き直す(2周目)
- 完璧になっていることを確認するために、もう一度解き直す(3周目)
3周と聞くと驚くかもしれませんが、1周もできない、あるいは1周して満足してしまう形では、難易度の高い中高一貫校の定期テスト対策としては、演習量が足りません。
見たことのある問題なのに解けず、テストの点が散々な結果になってしまうのは、演習量不足が原因です。
暗記科目の勉強にも取り組む
英単語の暗記、国語の漢字の読み書き、社会、理科の生物分野など、暗記科目の勉強もする必要があります。
英語・数学の演習が順調なようであれば、このタイミングで時間を割けるようになっているはずです。
英語・数学の演習でつまづいている場合は、思うように進められないかもしれません。
暗記の基本は、「時間をかけてじっくり」ではなく、「素早く・何度も」です。
事前に暗記科目の勉強の準備ができていれば、通学や休み時間など、隙間時間を活用して、少しずつ勉強を進められます。
この時点で暗記用の単語帳やノートを作成している時間はまったくありません。事前準備が大事です。
段階4:演習の完成、暗記科目の仕上げ(3~1日前)
優先順位をつけて、テストの点に繋がる演習に注力
英語・数学の問題集の演習は、解けない問題がなくなっていれば完成ですが、なかなか完璧というのは難しいでしょう。
終盤では、いかにテストの点に繋げるかの視点が重要です。
まだ基礎に自信が持てない段階では、とにかく基礎レベルの問題を完璧にすることに注力します。
基礎に自信があれば、不安がある問題に集中します。
暗記科目は覚えやすい8割を優先
暗記科目も、終盤では優先順位をつけて取り組みます。
覚えやすい内容と、どうしても苦手な内容が誰しもあるはずです。
直前の勉強では、覚えやすい8割を完成させることを重視します。
残りの2割は、テスト前日などに集中して取り組みましょう。付け焼き刃ではありますが、8割が完成しているのであれば、そのほうが最終的にはテストの点数が伸びるはずです。
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投稿者プロフィール
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