数学の問題集『サクシード』を使ったおすすめの勉強法
数学の問題集の一つに『サクシード』があります。
高校数学Ⅰ＋Ａ・Ⅱ＋Ｂ・Ⅲと分かれており、中高一貫校に限らず、多くの学校で使用されています。
内容は高校数学ですが、特に中高一貫校は進度が早いため、中学２年のうちから使用する学校もあります。
掲載されている問題数が多いですが、だからこそ正しい方法で使用する必要があります。
今回は『サクシード』を使ったおすすめの勉強法についてご説明します！
『サクシード』のページ構成
『サクシード』の左ページには、各単元の厳選された重要例題がポイント付きで載っており、難易度が星１から星４までの４段階で記載されています。
また、ページの下部には、その単元で重要な公式や定理などが記載されています。
『サクシード』の右ページには、左ページの問題の類題が多く載っており、難易度順にＡ問題、Ｂ問題、発展問題と並んでいます。
難易度の高い問題に対しては、ページの最下部にヒントが書かれています。
さらに各章の最後には、入試問題を中心に難易度の高い「補充問題」と「Challenge」があり、幅広いレベルの問題をたくさん解くことができます。
問題が多いからこそ、自分のレベルに合わせて問題を正しく取捨選択する必要があります。
問題の選択と取り組み方
上記の通り、問題レベルが多岐に渡るわけですが、定期テストに向けて、左ページの星１と星２の問題、右ページのＡ問題は必ず解けるようにしなければなりません。
これらの問題が解けないということは、その単元の基本事項を理解できていないということになります。
解法がすぐ浮かばない場合は、時間をかけすぎず、すぐに解答解説を確認しましょう。
Ａ問題レベルが解けるようになったら、Ｂ問題以降のレベルに取り組みましょう。
これらは解法を思いつくのに時間がかかるものが多いですが、とにかく手を動かして、解法の筋道を考えていきましょう。
試験までにあまり時間がないという人は、自分のレベルに応じて問題を選びましょう。
基礎から不安という人はＡ問題に絞って繰り返し問題を解き、基礎はもう大丈夫という人はＢ問題以降のみを解いていきましょう。
あるいは、各単元の左ページの重要例題だけを解いていくというのもありです。
左ページは基本的な問題から発展的な問題が載っており、その中でも試験に頻出な問題だけが載っています。
それをすべて解けるようになっていれば、ある程度その単元は理解できていると言えます。
ただし、数学は繰り返し解いて解法を身に付けることも必要なので、不安そうな問題だけは右ページの問題で類題演習を行うと良いでしょう。
教科書や参考書と一緒に使う
『サクシード』は学校採用専用書籍で、教科書と合わせて使用する問題集です。
『サクシード』にも解答や解説が付いていますが、その単元のポイントを押さえていないと、解説を理解することができません。
そこで、学校の教科書やほかの参考書を横に置いておき、解説を見てもわからない場合に教科書や参考書を辞書代わりに使い、ポイントを理解していきます。
初めからポイントが書いてある参考書ももちろん良いですが、自分で教科書を読み込んで調べるという過程を加えることで、時間はかかりますが理解度が増していきます。
ぜひ、教科書と『サクシード』をセットで使用してみてください。
まとめ
数学は、とにかく類題演習が必須です。
わかった気になったとしても、実際に自分で答えまで導こうとすると案外わからなくなったり、ミスをしたりします。
スポーツと同じで、やり方を教わった後に、実践的な演習をたくさん行わないとできるようになりません。
『サクシード』にある豊富な問題をたくさん解いて、数学を得意科目にしていきましょう！
投稿者プロフィール
- 東京工業大学理学部数学科卒。学生時代から個別指導講師、集団指導講師を経験し、日々生徒の「学習の質×演習量」のアップに励んでいる。趣味はお笑い、音楽、ディズニー。
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