大学受験で共通テストと2次試験の対策は別?正しい共通テスト勉強法


国公立の大学受験をする人にとって、共通テスト(大学入学共通テスト)対策は必須です。

しかし始まってまだ試験は3回しか行われておらず、情報量もセンター試験と比べ多くありません。

また、科目数が多いうえに2次試験の勉強もしなければならず、どのように対策すればよいか、いつ頃始めればよいかなどで悩む人も多いようです。

そこでこの記事では、共通テストの特徴や対策方法について詳しくご紹介します。

「共通テストの勉強はいつからすればよいの?」
「共通テスト対策の仕方が分からない」

このようにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

大学受験共通テストの特徴

共通テストは令和5年度では700校を超える国公立・私立大学が活用している、大規模な試験です。
センター試験から移行して3年、その傾向が見えてきました。

出題範囲は教科書からとなっていますが、決して2次試験よりも簡単なわけではありません。
むしろ教科書の内容を活用して考える力が求められ、中には解くのに時間を要する難問も見受けられます。

大きな特徴としては、問題文の情報量がセンター試験に比べ増えていることが挙げられます。
資料や会話文などが多用され、どの科目も読解力が必要です。

決められた時間で膨大な量の情報を的確にまとめ、処理できることが高得点を取るカギとなります。
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大学受験は「共通テスト」「2次試験」一緒の対策でよい?

過去問を解いてみると分かりますが、共通テストと志望校の2次試験は形式がまったく違います。
そのため、それぞれに合った対策を行わなければなりません。

ただし、自分自身の現状の実力や共通テストで何点取る必要があるのかなどによって勉強の仕方は変わってきます。

たとえばすでに実力がある人は、共通テスト対策をそこまでしなくても、ある程度は得点できるでしょう。
しかし難関大学を目指し共通テストでも8割・9割の得点が必要な場合は、共通テスト独自の対策を行わなければなりません。

また、過去問や共通テスト対応の模試で必要な点がとれていない人も、対策に時間を割く必要があるでしょう。

【大学受験】共通テストの対策法

では具体的に共通テスト対策はどのように進めていけばよいでしょうか?

共通テストでは、単語そのものの意味を聞かれることよりも、なぜそうなるのか過程や理由を問われる問題の方が多く出題されます。

そのため効率的に勉強するには、共通テストの出題の仕方を分析したうえで作られている参考書や問題集に取り組むことが重要です。
それをふまえたうえで、どのような流れで勉強すればよいかご紹介します。

基礎力を身につける

共通テストの出題範囲は教科書です。

教科書と教科書準拠問題集を活用することで、満遍なく基礎力が身につきます。
教科書を読み込んで知識を身につけ、問題集で基礎力を定着させられれば、共通テストのみならず二次試験用の基礎力も身につくでしょう。

しかし教科書は分かりにくいし、面白くないと感じる人もいるでしょう。
また、共通テストでしかその科目を受験しない人は、教科書を全部読み込んで問題集を解くのは時間がかかりすぎます。

そのような場合は、共通テスト向けの講義系参考書の使用がおすすめです。

講義系参考書とは、科目の基礎を講義形式で教えてくれる参考書のこと。
共通テスト用の講義系参考書を使用することで、必要な箇所を効率的に学ぶことが可能です。

共通テストの解き方を学ぶ

基礎力が身についたところで、共通テスト特有の出題形式に慣れる練習をします。

共通テスト形式の問題集が販売されているため取り組んでみましょう。
繰り返し解くことで、共通テストの攻略法が身につきます。

この際重要なのは、問題集を何冊も購入するのではなく、1冊を繰り返し解くこと。
また、分からない部分はそのままにせず、必ず解法や解説にしっかり目を通しできるようにすることです。

それでも理解できなければ、基礎に戻って確認しましょう。

過去問・実践問題集を解く

最後に過去問や共通テストの実践形式の問題集に取り組みましょう。
繰り返し解き、全問解けるようにします。

過去問や実践問題集は時間を計って解く練習をしましょう。
共通テストは非常にボリュームがあるため、時間無制限で解けば7割解けても、時間を計るとそこまで解けない可能性もあります。
正答率を上げるためにも、短時間で解く練習が必要です。

【大学受験】共通テスト対策の注意点

共通テストはすべての人が、同じ大学を受験するわけではないうえに受験科目もさまざまなため、勉強方法は一律ではありません。
自分自身の状況に合わせて勉強する必要があります。

その際、次のようなポイントに注意しながら、大学受験対策を行っていきましょう。

志望校の配点を確認する

共通テストの勉強を始める前に、志望校の配点を確認しましょう。

共通テストと2次試験の比率、科目ごとの比率などを確認することで、何を重視すればよいかが分かります。

大学受験は、基本的にすべての科目の合計点によって合否が決まります。
必ずしもすべての科目で高得点を取る必要はないのです。

得意科目は高得点を狙い苦手な科目は及第点取れればよいなど、現状の学力や志望校の配点を考慮し、戦略を立てましょう。

取り組み始める時期に注意する

一般的には11月後半から12月には共通テスト対策で過去問や実践問題の勉強を開始するべきといわれます。
目安としては問題ありませんが、場合によっては早めに開始した方がよいこともあります。

たとえば、志望大学の配点で共通テストの比率が高い場合。

共通テストで失敗してしまうと、2次試験での挽回がかなり厳しくなります。
その結果、志望校の変更を余儀なくされるケースも少なくありません。
このような場合は、1カ月ほど前倒しで対策を開始してもよいでしょう。

まとめ

国公立大学を目指す人が避けては通れないのが、共通テストです。

多くの科目を勉強するだけでもたいへんなうえ、2次試験の勉強までしなければならないとなると、時間を確保するのも困難です。
効率よく勉強を進められるよう、志望校の配点や自分自身の現状のレベルをふまえ、効率よく勉強できるように対策しましょう。

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