塾通いは何年生から?学年別の通塾率や入塾に最適なタイミングを解説

考え事をしている女子生徒

 

親御さんの中には、子どもを何年生から塾に通わせればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、未就学児、小学生、中学生、高校生の通塾率を紹介します。

塾に通わせる最適な時期もケース別に解説するので、ぜひお役立てください。

【学年別データ】塾に通わせるのは何年生から?

教室の風景

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、未就学児から高校生の通塾率は以下の通りです。

※「学習塾費」を支出している割合を通塾率と表現しています。

幼稚園生

年齢 公立幼稚園 私立幼稚園
3歳 9.0% 13.3%
4歳 10.4% 19.1%
5歳 19.2% 25.1%

幼稚園生の場合、通塾率は10~20%程度です。

公立よりも私立の方が高い傾向にあります。

小学生

学年 公立小学校 私立小学校
1年生 26.9% 66.4%
2年生 30.2% 61.4%
3年生 36.5% 72.4%
4年生 40.0% 78.2%
5年生 47.5% 81.7%
6年生 51.4% 78.3%

公立小学校では、学年が上がるごとに通塾率も高くなっています。

小学6年生で通塾している子どもの割合は約2人に1人です。

私立の場合、小学5年生が81.7%と一番高く、約8割もの生徒が塾に通っています。

中学生

学年 公立中学校 私立中学校
1年生 57.8%  51.6%
2年生 69.2% 53.4%
3年生 84.0% 56.7%

中学生の場合、公立と私立の両方とも学年が上がるにつれて通塾率も上がっています。

公立の場合、高校受験を控えている中学3年生の通塾率は84.0%です。

高校生(全日制)

学年 公立高校 私立高校
1年生 30.7% 35.3%
2年生 30.7% 37.6%
3年生 37.9% 42.1%

高校生の通塾率は30〜40%程度です。中学生と同じように、学年が上がるにつれて通塾率も高くなります。

参照:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

塾は4年生から受け入れているケースが多い

多くの塾は、小学4年生に進級する直前の3月に実施される春期講習から生徒を受け入れています。

もちろん、このタイミングに間に合わなくても、途中で入会することが可能です。

早めに塾通いさせたい方は定期的に情報をチェックしておきましょう。

【ケース別】塾に通わせる最適な時期

丸印をもっている笑顔の女性

子どもを塾通いさせるのに最適な時期は、目的によって異なります。

ここでは、以下のケースごとに、塾に通わせるのに最適な時期を解説します。

  • 学習習慣を定着させたい場合
  • 以前よりもテストの点数が下がってきた場合
  • 中学受験をさせたい場合
  • 高校受験対策を行いたい場合
  • 大学受験対策を行いたい場合
  • 英語を得意科目にさせたい場合
  • 推薦で志望校に入学したい場合

学習習慣を定着させたい場合

学習習慣を定着させたい場合は、できるだけ早く塾に通わせるとよいでしょう。

塾は指導するだけでなく、宿題の管理も行うため「勉強しなければならない」という強制力が働きます。

机に向かって勉強する機会が増えることで、習慣化されやすくなります。

以前よりもテストの点数が下がってきた場合

以前よりも成績が悪くなってきた場合も、できるだけ早く塾に通い始めた方がよいでしょう。

取り返しがつかなくなる前に対処する必要があるからです。

特に、算数や数学、英語といった積み上げ科目でつまづいている場合は前向きに塾通いを検討してみてください。

積み上げ科目とは、以前に学習したことを前提に新しいことを学んでいく教科のことです。

1つのことがわからないと、新しい内容を学んでも知識が定着しづらいという特徴があります。

可能であれば、点数だけでなく、どのような間違い方をしているかもチェックしてみるとよいでしょう。

中学受験をさせたい場合

中学受験をさせたい場合は小学3年生の2月に入塾することをおすすめします。

中学受験のカリキュラムの多くはこの時期にスタートします。

塾によっては、3年生の秋ごろから単発の講座を設けている場合もあるので、気になる塾があれば、ホームページをチェックしてみるとよいでしょう。

高校受験対策を行いたい場合

高校受験対策を行いたい場合も早い方が良いですが、遅くとも中学3年生の夏休みまでに入塾するのがおすすめです。

夏休みは期間が長いため、勉強するにはうってつけです。

秋以降になってしまうと「受験までに指導できる時間が少ない」という理由から、中学3年生を受け入れていない塾もあります。

お子さんの成績や学習の様子を見ながら、早めに検討し始めるとよいでしょう。

大学受験対策を行いたい場合

大学受験対策を行いたい場合は、高校1年生から入塾することをおすすめします。

大学受験に必要な勉強量は中学の3倍以上と言われており、早めに勉強を始めなければ受験までに間に合わない可能性が高まるからです。

また、中学よりも難易度も上がるため、1度つまづいてしまうと、授業についていくことも難しくなります。

志望校を早めに決めて、勉強に対するお子さんのモチベーションを高めていくとよいでしょう。

英語を得意科目にさせたい場合

英語を得意科目にさせたい場合は、小学校低学年の時期から塾に通わせるとよいでしょう。

文部科学省の学習指導要領が変更され、2020年度から小学生の英語教育が以下となりました。

  • 小学3・4年生:外国語教育
  • 小学5・6年生:英語

5年生からは英語が1つの教科として、成績もつけられます。

英語の場合、幼少期から生徒を受け入れている専門塾が多いため、幅広い選択肢の中から塾を選ぶことも可能です。

推薦で志望校に入学したい場合

推薦で志望校に入学したい場合、以下がおすすめです。

  • 中学生:1年生の4月から
  • 高校生:1年生の4月から

推薦の場合、通っている学校の内申点が決め手となります。

内部進学で大学に進む私立高校生の場合、高校の成績で希望する学部に行けるかどうかが決まるケースが多いです。

内申点は毎回の定期テストで評価されるケースが多いので、早めに塾通いを始めテスト対策を行うとよいでしょう。

子どもを塾に通わせる際のポイント

「POINT」と書かれた単語帳

子どもを塾に通わせる際は以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  • 塾の種類を把握する
  • 費用の相場を知っておく
  • 本人の意思を大事にする

順番に解説します。

塾の種類を把握する

子供に合った塾を選ぶためにも、どのような塾があるのか把握しておきましょう。

指導形態や指導方針、講師との相性が合わない場合、成績も上がりづらくなります。

例えば、基礎が定着していて、応用力を高めたいのであれば進学塾がよいでしょう。

また、引っ込み思案なお子さんの場合、個別指導塾が適しているかもしれません。

塾の種類について詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

費用の相場を知っておく

塾選びに失敗しないためにも、費用の相場を知っておきましょう。

相場を知っておけば、料金が適正かどうかを判断しやすくなります。

塾は数か月から数年にわたって通うため、毎月の授業料だけで判断せずに、教材費や季節講習費なども含めて試算しておくとよいでしょう。

塾費用の相場について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

本人の意思を大事にする

塾通いを検討した際は、お子さんの意思を尊重して判断するのが重要です。

なぜなら、勉強するのは子供自身だからです。

「不安だからとりあえず塾に通わせたい」と思うこともあるかもしれませんが、子どもが嫌がっている場合、成果を期待しづらくなります。

勉強の重要性を伝えながら、学習意欲を高めていくようなコミュニケーションを取るとよいでしょう。

塾の選び方については、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

子どもを塾に通わせる最適な時期は目的に応じて異なります。

いずれにしても、早い段階から塾通いを始めた方がメリットは大きいでしょう。

実際に、公立小学校の場合、4年生から通塾率は40%を超え、私立小学校では1年生で60%を超えています。

中学校の場合、1年生の段階から約2人に1人は塾に通っています。

一方で「自分の子供にいま塾が必要なのかわからない」という保護者もいるのではないでしょうか。

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低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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