私立の中高一貫校生は塾に年間いくらかけている?通塾の理由や選び方もご紹介
私立の中高一貫校は、公立校に比べると授業スピードも速く、進んだ教育が受けられます。
そのため、入学時に学校から「塾は必要ありません」と説明を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし実際は、私立の中高一貫校生でも塾通いをしている生徒は多い現状です。
塾に通っている生徒は、何のために通塾し、年間にどのくらいの費用をかけているのでしょうか?
この記事では、塾へ通っている私立中高一貫校生の割合と年間にかける費用、塾へ行く理由などについてご紹介します。
私立の中高一貫校へお子さんを通わせている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
私立の中高一貫校生が塾に通う割合と費用
私立の中高一貫校は追試や講習などを実施するなど、手厚い教育で知られています。
しかし、それでも塾へ通っているお子さんは少なくありません。
では、実際に私立の中高一貫校生の何割程度が塾へ通い、どれくらいの費用をかけているのでしょうか?
公立校と比較してみましょう。
通塾の割合
文部科学省発表の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立・私立の中高生が塾に年間かけている費用の分布は以下のようになります。
【公立・私立の中高生の学習塾費の金額分布(%)】
中学校 | 高等学校(全日制) | |||
---|---|---|---|---|
公立 | 私立 | 公立 | 私立 | |
計 | 100 | 99.9 | 100 | 100 |
0円 | 29.6 | 46.1 | 66.8 | 61.7 |
~1万円未満 | 1.6 | 1.5 | 1.6 | 1.5 |
~5万円未満 | 4 | 4 | 3.3 | 3.4 |
~10万円未満 | 4.6 | 6.1 | 2.8 | 3.7 |
~20万円未満 | 11 | 9.2 | 4.7 | 5 |
~30万円未満 | 10.7 | 10.5 | 4.9 | 4.6 |
~40万円未満 | 11.7 | 6.9 | 4.4 | 3.5 |
40万円以上 | 26.9 | 15.6 | 11.6 | 16.7 |
参考:文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 調査結果の概要
この表から分かるように、私立の中学生はおよそ54%、高校生はおよそ38%の生徒が塾へ通っています。
公立校と比べると少ないものの、私立の中高一貫校でも決して塾通いが珍しいことではないようです。
1年間にかける塾の費用
では、私立の中高一貫校生は、年間いくらくらい塾の費用に充てているのでしょうか?
こちらも文部科学省の令和3年度子供の学習費調査をもとに確認してみましょう。
以下は、通塾しているお子さんのみで、中学・高校の平均額を算出した数値です。
【公立・私立の塾へ通っている中高生の平均額】
中学校 | 高等学校(全日制 | ||
---|---|---|---|
公立 | 私立 | 公立 | 私立 |
35万6,000円 | 32万6,000円 | 36万3,000円 | 44万7,000円 |
参考:文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 調査結果の概要
通塾の割合とこれらの資料により、中高一貫校生は通塾しない場合と高額の通塾費用をかける場合に二極化していることが分かります。
私立の中高一貫校生が塾に通う理由
私立の中高一貫校生が、公立の中高生と変わらないほどの費用を支払って塾へ通う理由はどのようなことが考えられるでしょうか?
大きく分けて、4つの理由が考えられます。
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大学受験対策のため
中高一貫校の高校生の主な通塾理由として考えられるのが、大学受験対策のためです。
中高一貫校は、高校3年の1年間を大学受験対策に充てる学校も多くあります。
しかし難易度の高い大学を目指しているお子さんは、それだけでは不十分なため、本人のレベルに合った勉強をするために塾へ通います。
塾に通うことで、自分自身の学力と志望校を考慮した勉強ができるうえに、志望校の最新の情報を入手することもできるでしょう。
学校の授業についていけない
学校の授業についていけないことが理由で、通塾するお子さんもいるでしょう。
私立の中高一貫校は独自の教材を使用し、難易度の高い授業を行っています。
さらに高校3年の1年間を大学受験対策に回すために、高校2年生の終わりまでの5年間で、中学・高校の単元を終わらせてしまいます。
難しいうえにスピードの速い授業についていけないお子さんもおり、分からない箇所までさかのぼって勉強できる塾でリカバーすることが可能です。
家で勉強しない
中高一貫校生が陥りがちなのが「中だるみ」です。
中学受験に合格したことの安心感や授業が難しすぎること、部活動などほかにやりたいことがあるといった理由から、中だるみに陥ってしまい、家でまったく勉強しない・できないお子さんもいます。
このようなときは、親御さんがどんなに勉強するように言っても、効果はありません。
塾に通い第三者に指導してもらうことで、中だるみの脱却を目指します。
効率的な勉強法を教えてもらえる
勉強法が分からず、塾に通うお子さんもいます。
私立の中高一貫校のお子さんは、中学受験までは親御さんや塾の講師など大人にやることを指導されながら勉強してきました。しかし中高一貫校に入学した途端、自分自身で勉強しなければならなくなります。
自分自身に合った勉強法でなければ、時間をかけて勉強しても思ったように成績は上がりません。
個別指導塾のような塾では、一人ひとりに合った、効率的に学べる勉強法を教えてもらえます。
勉強法を指導してくれる塾に通うことで、ぐっと成績が伸びるお子さんも少なくありません。
私立の中高一貫校生が塾を選ぶポイント
塾には、全員が同じ講義を受ける「集団塾・予備校」と、一人ひとり異なる勉強を進める「個別指導塾」があります。
同じ形態の塾でも、塾ごとに受けられるサービス内容や方針も異なります。
どの塾を選ぶべきか、塾選びのポイントを2つ確認しましょう。
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目的に合っている
まずは何のために塾へ通うのかを定め、目的に合った塾選びをしましょう。
塾によって、対象としている生徒が異なります。
大学受験対策のための塾なら、志望校の情報に精通し、大学受験に特化した指導をしてくれる塾を選びましょう。
学校の成績が思わしくない場合、難易度の高い予備校や進学塾ではなく、苦手な箇所までさかのぼって勉強できる個別指導塾がおすすめです。
学校の授業進度や教材に対応している
私立の中高一貫校は、授業進度がほかより速く難易度も高い授業をしています。
使っている教材も、学校独自のものや先生の作ったプリントなどが多いです。
塾の中にはこれらに対応しておらず、進度が合わない場合や、難しすぎて指導できない場合もあります。
中高一貫校専門の塾や、中高一貫校の教材に対応できる塾を選びましょう。
まとめ
きめ細かい指導をしてくれる私立の中高一貫校でも、中学・高校問わず塾へ通っているお子さんは少なくありません。
1年間にかける塾の費用も、公立校とそれほど変わらないか、むしろ高いほどです。
塾へ行く目的は、大学受験対策や学校の授業についていくためなどさまざまです。
入塾を考える際は、これらの目的を明確にし、それに合った塾選びをしましょう。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」は、中高一貫校独自の教材にも対応した中高一貫校生のための個別指導塾です。
中だるみで勉強しないお子さんも、勉強してもなかなか成績が上がらないお子さんも、それぞれに合った勉強法を提案します。
塾選びでお悩みの方は、ぜひ一度無料体験指導・学習相談にお越しください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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