大学進学に強みを持つケースが多い中高一貫校ですが、勉強をまったくしなければ、成績低迷により将来の選択肢が狭まったり、退学(転校)や留年に繋がったりしてしまいます。
保護者としては、お子さんが勉強をしない・できない・したくない理由に寄り添いつつ、将来をイメージできる体験を通じて、モチベーションを取り戻せるようにアプローチをしていきましょう。
成績低迷からのリカバリーについては、学習の難度が高い中高一貫校ですので、ご家庭の独力では困難な場合もあります。専門の個別指導塾や家庭教師を活用してください。
勉強をしない中高一貫校生のお子さんが、本来の実力を発揮できるようなるためには、継続的なサポートが必要です。
勉強をどう見てあげればいいのかわからない、思春期で反発されコミュニケーションが難しいなど、ご家庭での対応に限界を感じる場合は、中高一貫校生の赤点解消・留年回避を得意とする「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」へご相談ください。
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中高一貫校生が勉強しないとどうなる?
中高一貫校では、実力が身につくカリキュラムや、系列大学への内部進学・指定校推薦枠の多さなど、公立校と比べると、難関大学へ進学しやすい環境にあります。
しかし学習の難度が高い分、学校外=家庭での学習が不可欠となっており、勉強をしなければほぼ確実に成績が低迷します。
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結果、中学から高校へ進学できなかったり、希望とは程遠い大学への進学しかできなかったり、という事態に陥ります。
➀授業についていけなくなり、定期テストの点数が下がる
中高一貫校生がまったく勉強しないと、まず学校の授業についていけなくなります。
なぜなら、中高一貫校では、家で勉強して基礎事項を定着させる前提になっているからです(学校から出される宿題・課題、自主的な復習、定期テスト前の勉強などが該当します)。
これは、英語・数学を中心に、公立校の1.2〜1.5倍の速さで授業を進める、先取りカリキュラムを採用しており、授業進度を確保するため、基礎の定着には時間を使えない事情があります。
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英語や数学のように、前の単元の内容が次の単元の前提となっている場合、授業で習った内容をしっかり理解できなければ、次の単元に移ったときに、授業内容を理解できません。
当然、定期テストの点数が低迷する結果となります。
②評定平均が下がり、系列大学への内部進学・指定校推薦・総合型選抜が難しくなる
大学進学には、一般選抜(旧来のテスト入試)を除き、評定平均が大きく影響します。
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評定は、観点別評価の導入により様々な指標で評価されますが、その中でも定期テストの点数は大きな割合を占めるケースがほとんどです。
定期テストの点数が悪ければ、評定平均が下がり、推薦系のあらゆる大学入試で悪影響となります。
- 系列大学への内部進学
- 指定校推薦
- 公募制推薦
- 総合型選抜
など
昨今では、一般選抜(テスト入試)での大学入学は、4割台にまで減少していますから、これら推薦系入試を一切考えないというのは現実的ではありません。
中高一貫校のメリットである、これら推薦系入試の選択肢の豊富さを活かす意味でも、高校1年生からしっかりよい成績を取り、評定平均を上げるのが、現代の大学入試では理想です。
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③退学(転校)、留年に繋がる
極端に成績が悪く、単位取得の基準を満たしていない点数=赤点を取ってしまえば、大学進学どころではなく、退学(転校)や留年に繋がります。
中学生の場合は、私立と言えども、留年になることはない、と考えて差し支えありません。
しかし、高校への進級を認められず、外部の高校を受験するよう通達されることになります。
中高一貫校では高校受験を想定しておらず、サポート機能がないため、公立中学への転校を勧められる場合もあります。
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高校生の場合は、義務教育ではありませんので、赤点を取れば留年になります。
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逆効果!勉強しない中高一貫校生へのNGな接し方
保護者としては、勉強しない中高一貫校生のお子さんに、何とか勉強をさせようとしているかもしれません。
しかし、接し方や声の掛け方によっては、逆効果になっていることがあります。
➀叱る・高圧的な言動で接する
勉強しない中高一貫校生のお子さんに対し、「勉強しなさい!」と叱ってはいないでしょうか。
このように言いたくなる気持ちはよくわかりますが、叱ったり高圧的な態度をとったりすると、お子さんは反発し、余計に勉強しなくなる恐れがあります。
また、子どもが委縮してしまったり、親への不信感を募らせたりして、親子関係が悪化するケースもあります。
②子どもの勉強に干渉しすぎる
お子さんの行動・選択に対して、次のようにいちいち干渉していないでしょうか。
- 「宿題したの? 提出物は出してる?」
- 「テスト勉強は進んでる? もう少し数学を勉強した方が良いんじゃない?」
お子さんの勉強を心配に思う気持ちはわかりますが、干渉のしすぎは、お子さんの反発を招きます。
また、親が勉強に干渉しすぎると、子どもは勉強をさせられている感覚になります。
進路を決め、大学進学を成功させるためには、自分で目的意識を持って勉強をする力が欠かせません。そのときは一時的に効果があっても、将来的に大きな足枷となってしまう可能性があります。
中高生の年代は、子どもから大人へと、心が急激に成長しています。
「親があれこれ言ってちゃんとやらせる」から、「子ども自身が自分の足で立って歩いていけるようにサポートする」に、親のアプローチを変えていく必要があるわけです。
詳しくは次の記事で解説していますので、お子さんとの関係性に悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
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勉強しない中高一貫性への適切なサポート
勉強しない中高一貫校生のお子さんをやる気にさせ、勉強習慣を身に着けてもらうのは、簡単なことではありません。
しかし、親御さんのサポート次第で、お子さんの勉強しない状態が改善され、主体的に勉強に取り組むようになることもあるのです。
前提:根気強く継続してサポートを行うことが大切
勉強しない中高一貫校生のお子さんをサポートする際は、根気強く継続してサポートする必要がある場合がほとんどです。
「短期間で結果が出る」と考えていると、挫折しやすく、継続が難しくなります。
簡単に解決する問題ではないという前提で、腰を据えて向き合うようにしましょう。
➀このまま勉強しないとどうなるのか将来をイメージする
お子さんが勉強を軽く見ていたり、自分の将来を真剣に考えられていなかったりする場合は、勉強しないとどうなるのか、現実を伝える必要があります。
たとえば、さきほど解説した「中高一貫校生が勉強しないとどうなる?」の部分をお子さんと一緒に読むだけでもOKです。
ただしこれは、お子さんを脅すためではなく、自分の将来や人生を自分事として捉えるために行います。
そのため、親御さんも「勉強しないとどうなるか」ということ以上に、「勉強してあなたが歩みたい人生を歩んでほしい」という思いをきちんと伝えることが大切です。
また、10年後の将来や、そのために大学で何を学びどんな経験をすべきか、イメージできるように、様々な経験をさせることも重要です。
職業に興味を持てるように、キャリア教育に力を入れたり、希望の職業があるのなら、友人や知人のツテをたどって、実際に接点を持てるようにしてあげたりしましょう。
大学生活がイメージできるように、気になる大学のキャンパスで実施される「文化祭」や「中高生向けイベント」に足を運ぶことも大切です。
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②子どもの思い・考えに耳を傾け尊重する
お子さんは「子ども」ではあるものの、中学生や高校生にもなると、自立心が育っています。
- 勉強ではなく音楽の勉強がしたい
- 今は試合が近いから部活を優先したい
- 勉強をしなければならないのはわかってるけど、勉強の仕方がわからない
親御さんが叱ったり過干渉になっていたりすると、親御さんが一方的に話すばかりで、お子さんの思いや考えを知ることができません。
お子さんの思いや考えを知ると、「どんなサポートが必要か」「何をすれば勉強をする気になるのか」ということに気づけることもあります。
一度、お子さんと真正面から向き合い、お子さんの思いや考えに耳を傾けてみてください。
③子どもの良い部分に目を向けてポジティブな声掛けをする
勉強しないお子さんを見ていて苛立つのは、親である以上、仕方がありません。
また、お子さんの良くない部分ばかりが目につき、ネガティブな声掛けばかりになることもあるでしょう。
しかし、常に自分のダメなところばかり見られていたり、指摘されたりする環境にいると、お子さんはストレスが溜まり反発したくなります。
また、ネガティブな声掛けから、お子さんが「親は自分を受け入れてくれていない」と感じることもあります。
そうなると、お子さんが勉強やそれ以外のことで悩んでいても、親に相談しづらくなるでしょう。
子どもの良い部分に目を向けてポジティブな声掛けをすることを意識してみてください。
小さなことではあるものの継続することで、お子さんは「親は自分を認めてくれている」と感じられ、良好な関係にも繋がります。
そして、良好な関係を築ければ、勉強の相談や将来の話ができるようになり、お子さんの勉強のモチベーションにもつながるのです。
④塾や家庭教師の活用を提案する
子どもが自然に勉強に向かうようにするには、いったいどうしたらいいのか?
中高一貫校での30年間の教師経験があり、2人の子どもを中高一貫校に通わせているライターによる、実例紹介が参考になります。
詳しく知る:
結論を言えば、親が勉強にあれこれ口出しをしても、良い結果は得られません。
なぜなら、思春期をむかえている子どもは反発し、親子関係が難しくなってしまう可能性が高いためです。
心理学的にも、子どもは親から愛されているという安心感がないと勉強を頑張ろうとは思えないため、良好な親子関係という土台がまずしっかりあることが望ましいわけです。
家庭内だけで何とかしようするよりも、塾や家庭教師の活用を、お子さんと相談してみてください。
お子さんも、親や先生ではない第三者であれば、冷静に話を聞けたり、塾で勉強法を知ることで勉強へのやる気が出たりするかもしれません。
ただし、塾に行くかどうかは、親御さんが勝手に決めるのはやめておきましょう。
勉強について親子で話し合った上で、塾の必要性をお子さん自身も理解し、塾に行くことを了承している必要があります。
FAQ
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Q 中高一貫校生が勉強をしないと、どうなりますか?
A定期テストの点の低迷が、評定平均の低下に繋がり、希望する大学への進学が難しくなります。極端な成績低迷の場合は、退学(転校)・留年に繋がるケースもあります。 -
Q 中高一貫校では、家で勉強をしないと、必ず成績が低迷してしまうのですか?
Aはい。中高一貫校では、基礎事項の定着は、家での勉強に委ねられているため、勉強をしないと授業についていけなくなるケースがほとんどです。学校から出された宿題・課題、復習、定期テスト前のテスト勉強にしっかり取り組む必要があります。 -
Q 勉強しなければいけないとわかってはいても、家で勉強ができない場合は、どうしたらいいですか?
Aなぜ、宿題・課題に取り組んだり、テスト勉強をしたりする必要があるのか、納得できていないことが根本原因です。10年後の将来や、大学生活をイメージできるようになれば、目の前の勉強の意義を自覚できるようになり、根本的な解決になります。 -
Q さしあたり目の前の成績低迷から脱するには、どうしたらいいですか?
A将来をイメージできるようになるまでに時間がかかる場合は、学習塾などを活用し、勉強に集中しやすい環境を整えてあげることが応急策になります。苦手な単元の克服など、お子さんそれぞれの状況に柔軟に対応できる個別指導塾で、なおかつ「家で勉強しないで済む、宿題を出さない塾」であり「中高一貫校のカリキュラムに対応できる専門塾」がベストです。
実際に個別指導塾を活用して成績アップ!実例を3件紹介
高輪中学校1年生:英語演習24点→62点
高輪中学校1年生の事例です。
入塾前の2学期期末テストでは、英語演習が24点と、深刻な状況でした。
原因は、家庭での学習習慣がほとんど身についていなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 学校の授業進度を細かく確認する
- 定期テストに直結する事項に絞って反復演習する
結果、2か月後の学年末テストでは、英語演習が24点→62点(+38点)と、大きく成績をアップすることができました。
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十文字中学校3年生:数学Ⅰ 26点→66点
十文字中学校3年生の事例です。
入塾前の2学期中間テストでは、数学Ⅰが26点と、かなり厳しい状況でした。
原因は、テスト前も含め、家庭での学習をほとんど行っていなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 1コマ120分の指導時間内で、演習量を確保する
- 学校の授業プリントと学校配布教材で、まずは基礎力を養成する
- 問題を見ただけで解き方が出てくるまで、演習を徹底する
結果、学年末テストでは、数学Ⅰが26点→66点(+40点)と、成績を跳ね上げることができました。
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立教女学院中学校3年生:数学42点→86点
立教女学院中学校3年生の事例です。
入塾前の2学期中間テストでは、数学が42点という状況でした。
原因は、学習をきちんとせず、答えを丸写しして終わり、という勉強をしていたためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 1コマ120分の指導時間内で、演習量を確保する
- 自分の力で問題を解き切ることを習慣化する
- 定期テストから逆算した学習スケジュールを意識する
結果、学年末テストでは、数学が42点→86点(+44点)と、成績を大きく上げることができました。
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お子さんの中高一貫校を探す:
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継続サポートが必須。家庭で難しいならプロへの依頼で解決!
勉強しない中高一貫校生のお子さんとは、根気強く向き合い、日々小さなサポートを継続的に行うことが大切です。
とはいえ、親御さんも仕事や家事、兄弟姉妹のサポートなどで多忙なために、時間を作るのが難しい場合もあると思います。
家庭でのサポートが難しいなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」のような塾が解決策となりえます。
中高一貫校に特化しているからこそ、お子さんの習熟度を考慮しながら、いま何をすべきかを明確化。
指導時間の最後と次回冒頭での二重の確認テストで、「わかる」を「できる」へ変えていきます。
- 家であまり勉強しないけれど、モチベーションを上げられる?
- 中高一貫校ごとに異なるカリキュラムにも個別対応できる?
- 定期テストに向けて、どうやって計画的に学習を進める?
など、WAYSの定期テスト対策指導の詳細は、次のページでご確認ください。