【法政大学】付属校の内部進学の仕組みと試験内容

【法政大学】付属校の内部進学の仕組みと試験内容

大学付属の中高一貫校に入学する際、期待するのは「スムーズに系列の大学まで進みたい」ということではないでしょうか?

GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)のひとつである法政大学も、付属の中高一貫校が3校あります。

同じ法政大学の付属校でありながら、それぞれに個性のある3校。
受験を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、法政大学付属の中高一貫校について、内部進学率と内部進学者の選抜基準をご紹介します。

付属の中高一貫校受験をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

法政大学の付属校は全部で3校

法政大学の付属校は、中高一貫校2校・高校1校の計3校あります。

法政大学自体は、すべてのキャンパスが都内にありますが、付属校は「法政大学中学高等学校」以外は、神奈川県内の学校です。

それぞれの違いと内部進学率・内部進学者選抜方法を確認しましょう。

法政大学中学高等学校

法政大学中学高等学校」は、東京都三鷹市にあります。
法政大学の付属校では、唯一の都内にある学校です。

生徒数は、中学が各学年140名、高校が中学からの生徒も含め1学年230名程度の学校です。

進路指導プログラムとして、法政大学すべてのキャンパスで全学部の教授から話を聞く見学会が開かれています。
授業では、大学で学ぶ簿記や法学などの基礎を学べる選択授業も行われています。

関連

「【中高一貫校】法政大学中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明」関連記事

法政大学中学高等学校の内部進学率

2022年3月卒業の生徒のうち、内部進学した生徒の割合は91.6%です。
例年約85%の生徒が内部進学をしています

法政大学には15学部ありますが、すべての学部へ内部進学を果たしています。
2022年3月卒業生の場合、法学部・経営学部・社会学部・経済学部・文学部が内部進学者の割合が多くなりました。

他大学の合格実績は、明治大学や東京理科大学・早稲田大学などが挙げられます。

法政大学中学高等学校の内部進学者選抜方法

法政大学への内部進学を希望する場合、高校3年間の総合成績がおおむね6割以上を満たしていることが条件となります。

また、基礎的思考力確認テストや英語検定(英検)2級などで、大学の定める基準も満たさなければなりません。
英語資格試験は、英検以外にTOEIC Bridge・GTEC・TOEFLについても、基準が設けられています。

法政大学第二中・高等学校

神奈川県川崎市にある「法政大学第二中・高等学校」は、もともと男子校で、2016年から女子の入学も受け入れるようになりました。
共学高としては比較的新しいためか、生徒数は女子の方が少なく、募集人数は、以下のとおりです。

【第二中・高等学校募集人数】

男子 女子
    中学
    140名
    70名
    高校
    250名
    145名
    合計
    390名
    215名

3年生からは、文系・理系に分かれたクラス分けがされます。
それぞれ法政大学の文科系・理工系の進学を考える生徒用のクラスとなっており、大学進学後に学ぶ社会科学関係・自然科学関係の科目を深く学んでいきます。

関連記事

「【中高一貫校】法政大学第二中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明」

法政大学第二中・高等学校の内部進学率

2022年3月の卒業生の内部進学率は91%と非常に高い数字となっています。

この年、もっとも進学者が多かったのが全体の14%を占める経済学部です。
次いで法学部・経営学部・社会学部と続きます。

他大学では筑波大学や横浜国立大学・東京理科大学・慶應義塾大学などがあります。

法政大学第二中・高等学校の内部進学者選抜方法

内部進学するためには、3年間の総合成績が一定の基準を満たす必要があります

さらに、英語検定・TOEIC Bridge、GTEC、TOEFLおよび「基礎的思考力確認テスト」で一定の成績を修めることで、全員内部進学が可能です。

第二高校から、法政大学へ内部進学する枠は決められていないため、条件さえ満たせば必ず進学できます。
これは第二高校では「有資格者全入制度」と呼ばれています。

法政大学国際高等学校

法政大学国際高等学校」も、第二中・高等学校同様神奈川県内にあります。
その名のとおり、国際的に活躍できる人材を育てることに力を入れている学校です。

国際バカロレア(IB)校としても認定されており、「国際バカロレア資格(IBディプロマ)」を取得することで、海外の大学の受験資格も得られます

また、高大連携教育だけでなく、自分自身が興味関心のあるカリキュラムを選択する教育も行っています。

法政大学国際高等学校の内部進学率

ほかの付属校の内部進学率は、どちらも90%を超えていますが、国際高校の場合2021年度は81.7%と10%ほど低い数字となっています。
それでも、ほかの付属校と比較しても、かなり高い割合だといえるでしょう。

他大学の合格実績は、お茶の水女子大学や横浜市立大学、私立大学では慶應義塾大学や上智大学などがあります。

法政大学国際高等学校の内部進学者選抜方法

国際高等学校も、学力が基準に達していれば、全員が法政大学へ推薦してもらえる付属校推薦制度があります。

そのため毎回の定期テストで好成績を残すことや「基礎的思考力確認テスト」で基準点を取得すること、英検の取得やTOEICで一定点数以上取得することなどを意識しなければなりません。

法政大学の付属校は内部進学の権利を有したまま他大学受験できる?

法政大学の付属校では、法政大学の推薦権を保持したまま、ほかの国公立・私立大学を受験する「併願受験」も可能です。

ほかの大学の付属校では、私立大学を併願できる場合でも、系列大学にはない学部のみ可能というケースもあります。
しかし、法政大学の場合、希望学部が法政大学にある場合でも、他大学を受験できます

学内に学びたい学部がない人だけでなく、よりハイレベルな大学で学びたい人にとっても、有効な受験方法です。

まとめ

法政大学の付属校では、3校とも内部進学率が80%を超えています。
しかし、入学すれば大学まで安泰というわけではありません。

希望する学部へ内部進学するためには、定期テストや「基礎的思考力確認テスト」で基準を満たす必要があります。
つまり3年間とおして、決して楽はできないということです。

中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、中高一貫校生の内部進学対策を行っています。

「毎日の勉強習慣がない」「定期テストはいつも一夜漬け」「勉強してもなかなか成績が上がらない」など、勉強に関する悩みのある人は、「WAYS」へご相談ください。
授業の傾向や一人ひとりのレベルに合った学習カリキュラムで、志望学部への内部進学を応援します。

無料学習相談・体験指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

学習相談 Web予約

投稿者プロフィール

アバター画像
中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

関連記事

中高一貫校生のための
スペシャルな情報をお届け!

中高一貫校生の知りたいを毎週お届けします!

中高一貫校生の「定期テスト対策」や「内部進学対策」、「大学受験対策」まで幅広く網羅した”スペシャル”な情報を毎週お届けします!
他にも、ブログではお伝えしきれないコアな内容もご紹介いたします!

LINE友だち追加する
中高一貫校生必見!最短で成績下位層から抜け出す方法

450校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSのノウハウをご紹介!定期テストの対策はもちろん、内部進学から大学受験まで、他では手に入らないここだけのお得な情報を詰め込んだ資料をお届けいたします。

資料をダウンロードする
まずは無料の学習相談へお気軽にご参加ください

無料学習相談では、中高一貫教育のプロがそれぞれの生徒さんの要望に寄り添って学習プランをご提案いたします。
他塾では思うように成績が伸びなかった生徒も、WAYSでは最適な解決策を見つけられる可能性がございます!

学習相談に参加する

サービス紹介