国語・数学・英語だけで国公立の大学受験はできる？メリットと注意点紹介
国公立の大学受験をする際にネックとなるのは、試験科目の多さ。
国公立の受験も、私立大学と同様に「国語・数学・英語」だけで受験できれば、併願もかなり楽になるでしょう。
しかし、3科目に絞ることはリスクにもなります。
そこで、この記事では「国語・数学・英語」の3教科だけで受験できる国公立大学と、3科目受験のメリット・注意点について解説します。
- 「国公立大学に行きたいけれど、5科目勉強するのは大変」
- 「少ない科目で受験できる国公立大学を知りたい」
など、国公立大学の入試でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
国語・数学・英語だけで大学受験できる国公立大学は？
国公立の大学受験では大学入学共通テスト(以下共通テスト)で5科目受験するのが一般的です。
私立の場合2～3科目で受験できるところも多く、併願する場合は、共通テストのためだけに5科目勉強するのは無駄だと感じる人もいるでしょう。
まずは、国公立大学でも「国語・数学・英語」だけで受験できる大学の一部をエリアごとに確認してみましょう。
今回は前期課程のみご紹介しますが、後期課程でも受験できる大学もあるため、気になる大学がある方は各校の入試要項をご確認ください。
エリア別大学一覧
国語・数学・英語だけで大学受験するメリット
想像以上に、国語・数学・英語だけで受験できる大学が数多くあると感じた人もいるでしょう。
3教科のみで国公立大学を受験する場合、私立大との併願がしやすくなるだけでなく、ほかにもいくつかのメリットがあります。
各科目に十分な勉強時間を費やせる
3科目だけで受験できるため、各科目に十分な勉強時間を充てることが可能です。
大学受験は1年間に2,000〜3,000時間程度必要といわれます。
これを均等に5科目で割ると、1科目400〜600時間。
しかし3科目であればおよそ666〜1,000時間と、5科目受験の1.5倍以上の時間を費やすことができます。
逆転合格の可能性がある
大学受験の勉強をスタートさせるのが遅かった場合、受験科目が絞れるのは大きなメリットです。
5科目勉強する時間がないため、とにかく3科目だけ頑張ってみようと取り組んだ結果、逆転合格という可能性も十分あり得ます。
国語・数学・英語だけで大学受験する注意点
「国語・数学・英語」の3教科で国公立大学を受験する場合、ご紹介したようなメリットがあります。
しかし、一般的に5科目のところを3科目にするわけですから、それなりにリスクも覚悟しなければなりません。
受験できる大学が限られる
思い浮かぶ注意点のひとつめは、受験できる国公立大学が限られてしまうことです。
ご紹介した大学の受験はできますが、学部を限定してしまうと、決して多くはありません。
もしも、何らかの理由で志望校を途中で変更することになったとしても、3教科で受験できる大学が見つからない可能性があります。
志望校の変更で後から科目を増やすのは難しい
大学受験の勉強をするうえで、科目を減らすことは簡単ですが、増やすことは非常に難しいです。
変更を決める時期にもよりますが、増やした科目だけでなく、ほかの科目の勉強が中途半端になってしまう可能性があります。
成績が下がってしまうこともあるかもしれません。
受験科目を絞ることで気が緩む
科目数を減らしたことで、気が緩んでしまう可能性があります。
科目数が多ければ、計画を立ててしっかりやらなければと考えますが、「国語・数学・英語」の3科目に減ることで、何とかなるかも……と手を抜いてしまうのです。
科目を減らすのは、確実に志望校合格を勝ち取るためと意識しなければなりません。
1科目の比重が重く受験にリスクがともなう
科目数を減らすと、1科目にかかる得点の比重が重くなります。
1科目でも苦手教科があれば、その分の得点をほかの2科目で負担しなければなりません。
5科目受験と比べ、ちょっとした失敗も許されないリスクがあります。
まとめ
ご紹介した国語・数学・英語だけで大学受験できる国公立大学の一覧を見て、意外と多くあると感じた人もいるでしょう。
3科目受験は、勉強しなければならない科目が減る分、集中的に勉強できるメリットがあります。
一方で、学部を絞ると受験できる大学が限られることや、後から受験科目を増やすことが難しいなどのリスクもあります。
そのため3科目受験が絶対おすすめとは言い切れません。
3科目に絞る場合は、じっくりよく考えて決断を下しましょう。
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