東京都内の公立中高一貫・全11校の適性検査、倍率、国公立大学合格者数まとめ
東京都内には、公立の中高一貫校が全11校あります。
中学受験の適性検査、入試倍率、国公立大学合格者数について、一覧紹介します。
このページの目次
東京都の公立の中高一貫校11校
中等教育学校(完全型)
- 小石川中等教育学校(文京区本駒込2-29-29)
- 桜修館中等教育学校(目黒区八雲1丁目1番2号)
- 立川国際中等教育学校(立川市曙町3-29-37)
- 南多摩中等教育学校(八王子市明神町4-20-1)
- 三鷹中等教育学校(三鷹市新川六丁目21番21号)
- 千代田区立九段中等教育学校(千代田区九段北二丁目2番1号)
※九段中等教育学校のみ千代田区立。他は東京都立
併設型(都立中学校+都立高校)
- 白鷗高等学校・附属中学校(台東区元浅草1-6-22)
- 両国高等学校・附属中学校(墨田区江東橋1丁目7番14号)
- 武蔵高等学校・附属中学校(武蔵野市境4-13-28)
- 富士高等学校・附属中学校(中野区弥生町5‒21‒1)
- 大泉高等学校・附属中学校(練馬区東大泉5-3-1)
東京都の公立中高一貫校の中学受験「適性検査」の比較
東京都の公立の中高一貫校に入学するためには、次の2つが必要です。
- 指定の報告書の提出
- 適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(学校によってはⅠ・Ⅱのみ)の受検
適性検査とは、国語や算数といった教科の試験ではなく、複数の教科の知識を組み合わせて解く問題です。思考力や判断力・情報処理能力が必要とされます。
都立校の問題は、共通問題以外に、各校の独自問題も盛り込まれています。
学校別適性検査方法(一般枠の場合)
※令和5年募集要項より(白鷗高校・附属中学校のみ令和4年募集要項)
問題は、小学校で学んだ各教科をふまえ、課題発見や解決能力をみる内容です。
各中高一貫校のホームページで過去問が掲載されているため、確認してみるとよいでしょう。
東京都の公立中高一貫校の入試倍率
令和5年度 | 令和4年度 | 平成30年度 | |
---|---|---|---|
小石川中等教育学校 | 4.28 | 4.15 | 6.7 |
桜修館中等教育学校 | 5.06 | 4.81 | 5.82 |
立川国際中等教育学校 | 3.65 | 4.88 | 4.99 |
南多摩中等教育学校 | 4.04 | 4.14 | 5.26 |
三鷹中等教育学校 | 5.54 | 5.71 | 5.98 |
千代田区立九段中等教育学校 | 2.6 / 5.09 | 2.6 / 5.6 | 1.89 / 8.61 |
白鷗高校・附属中学校 | 4.18 | 4.98 | 7.37 |
両国高校・附属中学校 | 4.65 | 4.57 | 6.43 |
武蔵高校・附属中学校 | 2.83 | 2.94 | 4.46 |
富士高校・附属中学校 | 3.46 | 3.68 | 5.03 |
大泉高校・附属中学校 | 4.38 | 4.28 | 7.1 |
(参考:令和5年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定受検状況、平成30年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定応募状況、千代田区プレスリリース)
※九段中等教育学校は(千代田区民/千代田区民以外の都民)で表示
私立高校授業料実質無償化により減少傾向
東京都の公立の中高一貫校の倍率は、ご覧のように年々減少傾向にあります。
平成30年度には4〜7倍ですが、令和5年度は2.6〜5.54倍の範囲に収まっています。
これは、令和2年から始まった「私立高校授業料実質無償化制度」が原因のひとつだといわれています。
また、これまでは私立と公立では、試験内容がまったく異なり、併願が難しいとされていました。
しかし近年、適性検査型の試験を実施する私立が増え、私立と公立の併願がしやすくなっていることも一因とされています。
とはいえ、適性検査は知識ではなく、思考力を問う問題。小学校で学んだ知識を超えた問題の出題はなく、難関私立中高一貫校と比べ、必要な知識量は格段に少なくなります。
私立と比べ、受験希望者の間口が広いことに変わりはありません。
東京都の公立中高一貫校の国公立大学合格者数
東京の公立の中高一貫校は、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の付属校に引けを取らない偏差値を誇っています。
そのため、難関大学の合格者数も複数人います。国公立大学に合格した人数を確認してみましょう。
【令和4年 国公立大学現役合格者数】
学校名 | 合格者数 | 東京大学合格者数 |
---|---|---|
小石川中等教育学校 | 87 | 19 |
桜修館中等教育学校 | 54 | 0 |
立川国際中等教育学校 | 63 | 4 |
南多摩中等教育学校 | 60 | 2 |
三鷹中等教育学校 | 53 | 0 |
白鷗高校・附属中学校 | 58 | 2 |
両国高校・附属中学校 | 71 | 5 |
武蔵高校・附属中学校 | 69 | 8 |
富士高校・附属中学校 | 40 | 1 |
大泉高校・附属中学校 | 43 | 2 |
九段中等教育学校 | 34 | 6 |
どの学校も、1学年の生徒数が200名以下のため、割合として多くの生徒が国公立大学に合格していることが分かります。
また、英語に力を入れている学校も多く、中には現役で海外の大学へ進学する生徒もいます。
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