

中高一貫校における、中学から高校への内部進学の仕組みと、内部進学に不安がある場合の解決策について、中高一貫校専門塾が解説します。
中高一貫教育と言えども、100%必ず高校へ進学できるわけではありません。
俗に「肩たたき」などと言われますが、成績が低迷している場合などを中心に、このままでは進学できないよ、と退学勧告されてしまう場合があります。
成績低迷の原因は、ほとんどの場合、家で勉強していないためです。宿題、テスト勉強での問題集の周回、自主的な復習を行っているか確認しましょう。
自力でのリカバリーが難しいようであれば、中高一貫校の授業・定期テストのサポートに強みを持つ個別指導塾や家庭教師で解決できます。
このページの目次
100%ではない!中高一貫校での中学から高校への内部進学
中高一貫校で高校へ進級できない代表的な3つの理由
中高一貫校では、中高6年のあいだ、一貫した教育を行う前提のシステムですので、高校受験はありません。一定の成績さえ取れていれば、試験を受けることなく高校へ進学できます。
しかし、年に数人は、高校に上がれない生徒が出るものです。理由・原因はおおむね次のとおりです。
- 成績が極端に悪く、高校進級が無理と学校側から判断された場合
 - 欠席日数が多い場合(不登校、療養に長期を要する病気・怪我など)
 - 非行行為により改善が困難と判断された場合
 
このうち、最も多いと考えられるのが、1の成績不振です。
中学で成績不振が続くと、中学2年生の終わり頃から、中学3年生の始めにかけて、学校側から外部の高校を受験するよう勧められることがあります。
俗に「肩たたき」などと言われます。
中高一貫校での指導歴15年の教師の寄稿によれば、「年間で数名は外部受験をしており、よくあるケース」であるとされます。
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私立中学でも留年はほとんどなく、退学へと繋がる
あまりに成績が悪い場合、留年の心配をするケースもあるかもしれません。
しかし、事実上、留年になることはないと考えて差し支えありません。
中学は義務教育ですが、制度上は留年(原級留置)の規定が存在しています。
しかし、文部科学省の見解では、留年させる利点よりも、負の影響が圧倒的に上回ると見られているためです。
(参考)履修主義と修得主義、年齢主義と課程主義 – 文部科学省
そのため、留年ではなく、退学の勧告をされるケースが目立ちます。
これは、中高一貫校では高校受験を想定しておらず、その体制がないため、生徒のサポートが難しいためです。
万全のサポートが難しいのであれば、公立中学へ転校して、そこで高校受験に備えるほうがよいとの判断でしょう。
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退学勧告(肩たたき)されてしまった場合の対策
成績不振が原因で、「このままでは退学していただくしかなくなります」などの勧告、いわゆる「肩たたき」をされてしまった場合の、成績不振のリカバリー方法を紹介します。
当然ですが、勉強をしないことには、成績は上がりません。しかし、わかってはいても勉強ができないのだと思います。
- 少しずつ机に向かう時間を増やすところから始める
 - 諦めることなく働きかけ続ける
 - やるべきことを具体的に提示する
 
この3つがポイントです。特に3番目は重要で、中学1年の単元からやり直す、など何をすればいいかを具体的にわかるようにしてあげます。
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ただし、1や2の段階から、強く反発する場合もあります。親の干渉を嫌うようになる、思春期真っ只中ですから、成長段階として珍しいことではありません。
こういう場合には、学習塾の活用が王道です。親とは違い、年齢の近い大学生や若者ならば、比較的素直に勉強に向かえる可能性があります。
家で勉強しない状態からでも個別指導塾を活用して成績アップ!|高輪中学校3年生:英語演習48点→79点、代数12点→69点
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」での、高輪中学校3年生の事例です。
入塾前の中学2年生の学年末テストでは、英語演習が48点、代数が12点と、厳しい状況でした。
原因は、苦手な科目、嫌いな科目を家で勉強しなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- コミュニケーションを密にしてモチベーションアップを図る
 - 習熟度に合った問題を選定し、基礎から確実に定着させる
 
結果、10か月後の学年末テストでは、英語演習が48点→79点(+31点)、代数が12点→69点(+57点)と、大きく成績をアップすることができました。
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WAYSは、1コマ120分の指導時間内でしっかり演習する完結型指導を行っています。
宿題を出さないため、家で勉強ができない状態からでも学校の勉強に注力でき、赤点を回避することが可能です。
成績低迷に苦しむ数多くの中高一貫校生の成績を跳ね上げてきた対策指導はこちら。
中高一貫校で高校へ進学するための成績アップのポイント
家庭学習(宿題、テスト勉強、自主的な復習)が不可欠であると理解しておく
成績低迷に悩んでいる場合、中学から高校への進学を成功させるために、具体的にどのようなことをすればいいでしょうか。
まずおさえておきたいのは、中高一貫校では、家庭学習が絶対に必要なシステムになっているという事実です。
特に進学に強みを持つ中高一貫校では、授業の内容が濃く、最初から大学入試が意識されています。
また、英数を中心に授業の進みが早く、中高6年間の内容を5年間で終える先取りカリキュラムとなっています。
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授業を早く進められるのは、基礎事項へ使う時間を減らしているためです。
そのため、基礎固めや、演習は、生徒が自宅でしっかりやってくる前提となっています。
具体的には、学校から出される宿題・課題や、テスト勉強での問題集の周回、そして自主的な復習での問題集周回などです。
詳しく知る:
成績を上げるための具体的な勉強法
成績を上げるために必要なのは、「わかりやすい説明」ではなく、習った知識で実際に問題を解く「演習」です。
演習をどれだけ重ねられるかで、テストの成績が大きく左右されます。
もし定期テストが、平均点そこそこや、それ以下しか取れていないのであれば、宿題、テスト勉強、自主的な復習をどれだけやっているのかを確認してください。
テスト勉強で、問題集のテスト範囲を周回する場合は、最低でも3周はします。1周しかしていない、あるいは一通りやり切ることもできない場合には、テストの点が低迷してしまって当然です。
以上を踏まえた上で、定期テスト対策として、日常的に次のようなことをやっておきます。
- 「解けない問題」「間違えてしまった問題」にチェックをつけ、わかるようにしておく
 - すぐにその場で理解する(自力でわからなければ質問する)
 - 理解できたらすぐに解いてみる
 - トータル5回は演習を重ねる
 
詳しくは次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
詳しく知る:
2週間前からの定期テスト対策
テスト2週間前までには、テスト範囲や出題傾向の情報収集、解けなかった・間違えてしまった問題リストの作成を終えておき、テスト勉強のスケジュールを立てましょう。
2週間前になったら、テスト範囲の基礎部分が完璧に解けるように、勉強を始めます。完成に時間のかかる、英語・数学からスタートさせましょう。
基礎が十分に固まったら、標準〜発展レベルの問題を解いて、間違えてしまった問題は、「解けなかった問題リスト」に加えます。
テスト1週間前を切ったら、解けなかった問題を重点的に解き直し、最低3周はできるようにします。
その他、テスト直前の対策や、全体像の詳しい解説は、次の記事をご覧ください。
詳しく知る:
転校も100%間違いとは言えないが、転校で解決するとも限らない点に注意を
じっくり検討を重ねた上で、「中高一貫校をやめた方が、子どもにとってよい将来につながる可能性が高い」と判断できる場合もあります。
たとえば、次のような理由です。
- サッカーが強い高校を受験したい
 - 希望する大学に進学しやすい高校を受験したい
 - 長期間悩んだがどうしても学校の雰囲気・校風が合わない
 - 現状を改善するためさまざまな努力をしたが変わらない
 
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しかしながら、成績低迷が原因の場合は、転校で解決するとは限りません。
周囲から落ちこぼれてしまっている劣等感が、お子さんの自己肯定感を大きく下げてしまっている可能性が高いためです。
そのままでは、公立中学校に移ったとしても、勉強で苦労したり、高校受験がうまくいかなかったり、という可能性が考えられます。
結果として転校するにしても、できることはやっておき、小さな成功体験の積み重ねが、ぜひともほしいところです。
詳しく知る:
WAYSの「できる」にこだわる指導で成功体験!成績アップ事例
攻玉社中学校3年生|代数27点→73点、幾何40点→85点
攻玉社中学校3年生の事例です。
この生徒は、中学2年生の学年末テストでは、代数が27点、幾何が40点と、成績が低迷していました。
原因は、問題集の演習不足です。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 間違えた問題には印をつけ、できるまで解き直す反復演習を徹底
 - 難易度の高い問題を重点的に解説し、疑問点を解消
 
結果、4か月後の1学期期末テストでは、代数が27点→73点(+46点)、幾何が40点→85点(+45点)と、大きく成績をアップすることができました。
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早稲田中学校2年生|代数36点→58点、幾何50点→63点
早稲田中学校2年生の事例です。
この生徒は、入塾前の3学期期末テストでは、代数が36点、幾何が50点という状況でした。
原因は、勉強へのモチベーションが低く、必要最低限しか勉強しなかったことです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 1コマ120分の長時間指導に集中できる環境作りを行う
 - 丁寧に丸つけをして、「できる」まで反復演習を徹底する
 
結果、2か月後の1学期中間テストでは、代数が36点→58点(+22点)、幾何が50点→63点(+13点)と、成績を着実にアップすることができました。
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中高一貫校生の赤点・退学回避なら「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、難易度の高い中高一貫校の定期テストをサポートし、成績を跳ね上げることに特化した専門塾です。
中高一貫校生は、中学受験を突破して入学しているため、ポテンシャルは十分。
やるべきことをしっかりやりさえすれば、成績向上は難しいことではありません。
教材の中でも特に試験に出やすい「重要教材」を学校ごとに選定しています。授業進度に対して7割程度のペースで追走できているかを管理することで、着実にテストの成績UPを実現します。
しかも、通常の個別指導塾より長い1コマ120分指導でしっかり演習を行いますので、基本的に宿題を出しません。
家庭学習が苦手でも、WAYSなら成績を上げられます。
500校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSの、赤点脱却を実現する指導法はこちら。
                



















                                    
                                    
                                    
                                    






