大阪府の公立中高一貫校まとめ|特徴や入試倍率・進路紹介

大阪府の公立中高一貫校まとめ|特徴や入試倍率・進路紹介公立の中高一貫校が、全国的に増加傾向にあります。
私立校と比べ、費用を抑えたうえで高度な授業を受けられるため、保護者からも注目を集めています。

多くの公立中高一貫校の中から、今回ご紹介するのは「大阪府」にある3校です。
各学校の特徴や卒業後の進路・適性検査の内容・入試倍率などについて解説します。

公立と私立中高一貫校どちらに子どもを進学させよう?
大阪にはどのような公立中高一貫校があるの?

といった悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

大阪府の公立中高一貫校3校紹介

大阪府内には「咲くやこの花中学校・高等学校」「水都国際中学校・高等学校」「富田林中学校・高等学校」と3つの公立中高一貫校があります。

中高一貫校は「中等教育学校(完全型)」「併設型」「連携型」の3種類がありますが、大阪府の公立中高一貫校は、すべて「併設型」です。
そのため、中学だけでなく高校から進学してくる生徒もいます。

【3種類の中高一貫校の特徴】

中高一貫校の種類 特徴
中等教育学校
(完全型)
・前半3年を「前期課程」後半を「後期課程」とする
・後期課程での生徒募集はしない
併設型 ・中学校から高校まで6年間の一貫教育を行う
・一般的に高校からも入学者の募集を行う
連携型 ・複数の学校で連携をとっている
・公立校に多い
・すべての生徒が連携の高校に入学できるわけではない

3校とも個性があり魅力的ですので、ひとつずつ詳しくご紹介します。

咲くやこの花中学校・高等学校

最初にご紹介するのは「咲くやこの花中学校・高等学校」です。

2008年に大阪市として初の併設型市立中高一貫校として開校し、2022年より大阪府に移管されました。
それと同時に、通学区域が大阪府内全域へと拡大されています。

咲くやこの花中学校・高等学校の最大の特徴は、中学入学時から「ものづくり(理工)」「スポーツ」「言語」「芸術(美術・デザイン)」の4つの分野に分けられていることです。
募集定員は、それぞれ20名ずつです。

部活動も分野別の部活動があり、生徒は必ず入部し積極的に参加します。

高校からさらに80名が入学し、160名が6つの分野に分かれ、より専門的な学習が進められます。

【中学・高校別選択分野】

中学(分野別学習) 高校(系列学習)
ものづくり(理工) 理数
ロボット工学
スポーツ スポーツ科学
言語 言語社会
芸術(美術・デザイン) 造形芸術
映像表現

水都国際中学校・高等学校

次にご紹介するのは「水都国際中学校・高等学校」です。

2019年に大阪市立水都国際中学校・高等学校として開校。
2022年4月より、大阪府に移管され「大阪府立水都国際中学校・高等学校」となりました。

大阪府立の学校ですが「学校法人YMCA」が、2019年の開校当初から運営管理を任されている中高一貫校です。

その名の通り、グローバル社会において活躍する人材の育成を目的としており、中学から専任の外国人教師による授業が行われ、英語以外の教科も一部は英語で行われています。

中学で80名・高校からも80名を募集し、最終的に1学年160名となります。
咲くやこの花中学校・高等学校同様、少人数で密度の濃い授業が受けられることは大きなメリットです。

高校2年生からは「グローバルコミュニケーションコース」「グローバルサイエンスコース」「国際バカロレアコース」の3コースに分かれ、高度な英語力だけでなく、さまざまなジャンルの知識を身につけます。

富田林中学校・高等学校

最後は、大阪府内の公立中高一貫校の中で、唯一富田林市にある「富田林中学校・高等学校」です。

中学入試・高校入試ともに120名ずつの募集となり、咲くやこの花中学校・高等学校や水都国際中学校・高等学校と比べ、規模の大きい学校となっています。

富田林中学校・高等学校の特徴は、大阪府立高校の普通科で唯一のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校となっていることでしょう。
中学の時点で、大学講師や化学関連施設の専門員などから、中学理科の範囲を超えたサイエンスの奥深さを学び、好奇心を養います。

最先端の研究を行う研究者の講演会や科学的施設の訪問など、あらゆる角度から知識を深め、科学的な視野を広げることが可能です。

大阪府の公立中高一貫校の適性検査と倍率

公立中高一貫校は、私立の中学受験で行われる学力試験は行いません。
その代わりに「適性検査」と呼ばれる、小学校6年間で学んだ知識を駆使して、自分の意見を伝える「教科横断型」の問題が出題されます。

大阪府の公立中高一貫校は、それぞれ異なる適性検査が行われています。
令和5年度の大阪府立中学校入学者選抜実施要項によると、3校の適性検査内容と志願倍率は次のとおりです。

【大阪府立中高一貫校の適性検査内容と志願倍率】

適性検査 志願倍率
咲くやこの花中学校・高等学校 適性検査Ⅰ:国語・算数的問題
適性検査Ⅱ:分野別に実施
作文:300文字程度(自己表現)
ものづくり(理工):4.95倍
スポーツ:2.4倍
言語:3.45倍
芸術(美術・デザイン):5.1倍
水都国際中学校・高等学校 適性検査Ⅰ:国語・算数的問題
適性検査Ⅱ:広い視野や論理的表現力をみる
作文:300文字程度(自己表現)
5.18倍
富田林中学校・高等学校 適性検査Ⅰ:国語的問題
適性検査Ⅱ:社会・理科的問題
適性検査Ⅲ:算数的問題
作文:400字程度
2.52倍

大阪府の公立中高一貫校卒業後の進路

大阪府の公立中高一貫校3校は、どの学校も難関大学への進学者を輩出しています。

国公立大学では大阪大学や大阪公立大学など、また、私立大学では関西の難関大学といわれる関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)の合格者もいます。

どの学校も中高一貫校となってから新しいため、今後この進路がどのように変化していくのか、入学を考えている方はしっかりチェックしていきましょう。

まとめ

大阪府の併設型公立中高一貫校は、全部で3校と、それほど多くないと感じる人もいるでしょう。
しかし、それぞれが魅力ある特徴をもち、難関大への進学率も高いと言えます。

ご興味のある保護者の方は、お子さんの希望を尊重しながら、受検してみてはいかがでしょうか?

とはいえ、中高一貫校に無事進学できたからといって、将来安泰ではありません。

「難関大学を目指してほしい」「中だるみせず学校の授業についていってほしい」など、保護者の方は、将来への希望や不安もあるでしょう。

そのようなときは「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へ、ご相談ください。
学習進度や学力、さらには通っている学校に合わせたにオリジナルのカリキュラムを作成し、学力アップを後押しします。

「WAYS」は大阪市内で上本町教室・梅田教室・天王寺教室の3校を開講しております。
無料体験指導・学習相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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