【中高一貫校】成城中学・高校の教育・評判を徹底解明!
こんにちは。今回は新宿区にある「成城中学・高等学校」について紹介していきます。
どうやら中高一貫校の中で人気がある学校のようですが、果たしてその実態は…?その内情や評判について詳しく解説していきます。
このページの目次
基本情報
沿革
成城中学・高校の前身となる「文武講習館」は1885年に軍人養成のために建てられました。
現在の「成城」という名を冠し始めたのは翌年の8月です。
1947~1948年には「成城中学・高校」が発足し、現在までこれが続いています。
2019年からは高校入試を廃止し、完全中高一貫校となりました。
なお、似たような名前の「成城学園」は元をたどれば同じなのですが、1925年に分離しており、現在は別の学校です。
「成城大学」の附属校は「成城学園」の方なので、この点は注意が必要ですね。
教育方針
成城中学・高校は「自学自習 質実剛健 敬愛親和 自治自律」の4つの言葉を校訓といて掲げています。
自ら動き、考えるという自主性が重視されていることが見て取れます。
学校の名前ともなっている「成城」というのは、『詩経』の中の哲夫成城(哲夫ハ城ヲ成ス)という言葉が来ているようです。
これは知徳の優れた男は国をもつくるという意味で、成城が「哲夫=知徳に優れた男」を育成しようとしているというのがすぐにわかるようになっています。
施設
歴史が長い学校ですが、頻繁に竣工されており、全体的に校舎は新しくきれいです。
グラウンドは人工芝、陸上競技用のタータントラックもあります。
図書館は3万4千の蔵書を誇っており、赤本が借りられるため自習に使われたりもしています。
教室にも加湿器・熱交換換気・CO2濃度センサー・自動調光機能がついていたり、廊下も冷暖房完備であり、施設面はかなり充実しています。
校則
基本的には緩いものだそうです。
バイト禁止、髪染め禁止など、多くの学校でみられる基本的な校則が主です。
ただ、イベントを含めて校内への携帯持ち込み禁止というのは、人によっては厳しいと感じるかもしれません。
他にも、登校時のカーディガンの着用禁止というのもあります。
教育
6年間の三分割
成城中学・高校では6年間を以下のように分割して教育を行っています。
中学1年・2年 基礎学力養成期
中学3年・高校1年 進路決定期
高校2年・3年 実力完成期
実力完成期に当たる高2時に文理にクラスがわかれ、高3になると「私立文系」「国公立文系」「私立理系」「国公立理系」と、より具体的な志望校に合わせたクラス分けがなされます。
単元先取り授業
成城中学・高校では、中高一貫校であることを活かして、「単元別先取り授業」を行っています。
先取りという文字の通り、中学1年次から単元別に高校の範囲まで進んでしまうということです。
もちろん、生徒の理解度に合わせた授業の進め方をしてくれるため、「いきなり高校の範囲に入るのは不安」という生徒も安心です。
グローバル教育
「グローバル」というと、語学に力を入れているというイメージになりがちですが、成城の教育はそこにはとどまりません。
「英会話」のような語学学習に加え、企画や発表、ディスカッションなどの「世界に通じる力」を養っていきます。
エンパワーメントプログラムと呼ばれる研修が、その最たるものです。
エンパワーメントプログラムでは、中3~高2の希望者を対象に、1日6時間、校内でカリフォルニア大学の生徒とディスカッションをする機会が設けられます。
これにより、文化交流しつつも、自らの意見を表明することができる生徒に育つことができます。
自習室
70席ある自習室には、卒業生のチューターがおり、大学生活や受験について聞くことができます。
また、進路指導室が隣接しているため、先生方にもすぐに質問しに行けます。
大学進学
令和3年の主な進学実績は以下の通りです。
東京大学 1人
東京工業大学 1人
早稲田大学 33人
慶応義塾大学 13人
医学部 4人
毎年東京大学への進学者がいるほか、有名大学への合格実績があります。
また、難関私立大学への推薦枠も豊富であり、過去には早稲田大学やMARCH、医歯薬系へ推薦入試で進学した生徒も数多くいます。
講座制授業
成城中学・高校のカリキュラムでは、3年生の2学期に高校までのすべての範囲の学習を完了してしまうため、3学期からは、授業を好きに取ることが可能になります。
取ることができる授業は「センター数学ⅠAⅡB」「早大現代文」など、試験ごとにわかれたものが多く、より大学受験に特化した学習にシフトできます。
また勉強以外でも、実験実習や体育科目も選択可能です。
勉強の合間のリフレッシュに使えたりや、受験を終えた生徒も時間を持て余すことなく学校生活が送れます。
学校生活
イベント
9月に開催される文化祭では、クラス発表や文化部の研究発表だけでなく、運動部も招待試合をしたりするなど、全生徒が参加して盛り上がりを見せます。
目玉となるのは、「ウォーターボーイズ」というシンクロナイズドスイミングの公演です。
ウォーターボーイズは、複数の部活動から有志が集ったパフォーマンス集団で、文化祭のみで活動を行っています(2021年ではコロナウイルスの影響で文化祭が延期されたため、予約制の代替公演がされました)。
中学の10月には体育祭、高校では体育祭の代わりに7月に球技大会、11月にマラソン大会が催されます。
修学旅行は中学・高校でそれぞれ1回ずつありますが、ここでも企画、発表を重視します。
4~6人のグループに分かれて、それぞれ班ごとに行き先に関するテーマを設定、そのテーマに関して調べたことをプレゼンすることとなります。
班ごとのテーマの例としては以下の通りです。
① 沖縄に生息する動植物 ⑦ 沖縄の米軍基地
② 沖縄の地形 ⑧ 沖縄の観光業
③ 沖縄の気候 ⑨ 沖縄料理
④ 沖縄の農業 ⑩ 沖縄の方言
⑤ 沖縄の歴史 ⑪ 沖縄の水環境
⑥ 沖縄と戦争 (⑫ 自由テーマ(担任の判断が必要))
部活動
22の運動部(中高分かれているもの含め)、12の文化部、10の同好会が活動しています。
野球、サッカー、バレー、バスケ、硬式テニス部は中学と高校で分かれています。
運動部では特にバレー部が強力で、高校バレー部は関東大会への出場経験もあります。
文化部だと鉄道研究部が長い歴史を持ち、コンテストなどで好成績を収めているようです。
珍しい部活動としては「速記部」や「ジャグリング部」などが見られました。
とうがらし栽培
2021年の5月から、校内の余ったスペースで内藤とうがらしを植えたようです。
同年9月に無事収穫しましたが、その裏には夏休み中に生徒が水やりをして育てていたという背景があります。
評判とまとめ
よくも悪くも「生徒の自主性」が尊重されているため、生徒自身が責任を持つことになるという旨の意見がよく見られました。
これはおそらく、勉強などを進んでできる人には先生方も親身になってくれる一方、自ら動けない人にはあまりサポートがない、ということです。
とはいえ、先生方は優しい人ばかりという評価も見受けられたため、自主性のない人に冷たい、というわけではなさそうです。
男子校ではありますが、校風は全体的にゆったりとしているようで、その点は高評価でした。
他には校舎や施設についての評価がおおむね高かったです。
ネガティブな意見としてはやはりこの放任主義的な学校側の対応についてのものが多かったです。
勉強を自らやらない生徒がおいていかれたり、(昔のことではありますが)いじめを発見できなかったりするなどの細かい問題はどうしても発生してしまうようです。
以上のことから、成城中学・高校は自由な中で自主的に動くことができる(もしくはそうなろうとする)人に向いているのかもしれません。
アクセス
都営地下鉄大江戸線 牛込柳町 西口出口より徒歩1分
合わせて読みたい
なお、個別指導塾WAYSの定期テスト対策指導では、成城中学・高校の教材やテストに合わせた対策も行っています。
実際にテストの点数を跳ね上げた実績をいくつか紹介していますので、併せて参照してみてください。
投稿者プロフィール
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