【高校生必見!】古文の定期テストで点数を取るために
学校の定期試験というものは、当然ながら学校の授業で行ったことを確認するものです。出題されるのは授業で先生が説明したことです。初見の文章が出題される学校もあるかもしれませんが、全てが初見の文章というわけではないでしょう。とすれば、勉強するのは授業で行った範囲のみであり、先生が話した内容であり、取り扱った文章です。
というわけで、学校で取り扱った文章を勉強するために、そして特にテストに出やすい問題を勉強するために、とある参考書をおすすめします。
このページの目次
『実践演習基礎古文』
掲載されている問題
1人生いろいろ【古今著聞集】
唐土に北叟という翁ありけり。~唐土のことなれど、いささかこれを記せり。
2骨折り損【徒然草】
仁和寺にある法師~先達はあらまほしきことなり。
3恋は命がけ【伊勢物語】
昔、若き男、けしうはあらぬ女を~今の翁、まさにしなむや。
4「?」。「!」。【十訓抄】
成範民部卿、ことありて後~ありがたかりけり。
5歌で逆襲【十訓抄】
和泉式部、保昌が妻にて~しられざりけるにや。
6やせ我慢【宇治拾遺物語】
これも今は昔、比叡の山に児ありけり~僧たち笑ふこと限りなし。
7道で極めるためには【宇治拾遺物語】
これも今は昔、絵仏師良秀といふ~今に人々に愛で合へり。
8始まり、始まり①【竹取物語】
今は昔、竹取の翁といふもの~おとに聞き、めでてまどふ。
9翁、大いに怒る!【竹取物語】
これを聞きて、かぐや姫言ふ~かく歎きはべる」
10アウトサイダー①【伊勢物語】
昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに~まだらに雪の降るらむ
11アウトサイダー②【伊勢物語】
なほ行き行きて~舟こぞりて泣きにけり。
12和歌の効用【大和物語】
下野の国に男女住みわたりけり~あからめもせで添ひゐける。
13始まり、始まり②【源氏物語】
いづれの御時にか、女御・更衣あまた~珍らかなる児の御かたちなり。
14ウーマン・パワー【平家物語】
木曽殿、「己は、とうとう~東国の方へ落ちぞ行く。
15始まり、始まり③【土佐日記】
男もすなる日記といふものを~いふつかふものにもあらざなり。
16洒落の連発【土佐日記】
二十一日。卯の刻ばかりに~いづれもまされり沖つ島守
17ラスト・シーン【土佐日記】
家にいたりて、門に入るに~とまれかうまれ、疾く破りてむ。
18始まり、始まり【更級日記】
あづまぢの道のはてよりも~人知れずうち泣かれぬ。
19物語へのあこがれ①【更級日記】
かくのみ思ひくんじたるを~帰るここちのうれしさぞいみじきや。
20物語へのあこがれ②【更級日記】
はしるはしるわづかに見つつ~まづいとはかなくあさまし。
21始まり、始まり⑤【枕草子】
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく~灰がちになりてわろし。
22くらげの骨【枕草子】
中納言まゐり給ひて~「一つな落としそ」と言えば、いかがはせむ。
23知ってはいたけど…【枕草子】
雪のいと高う降りたるを~さべきなめり」と言ふ。
24兼好の美意識【徒然草】
九月二十日の頃、ある人に誘われて~ほどなく失せにけりと聞き侍りし。
25理想の家とは【徒然草】
家居の、つきづきしく~徳大寺にも、いかなる故かありけむ
26料理の達人【徒然草】
「園の別当入道は、さうなき庖丁者~負けわざにことづけなどしたる、むつかし。
27時の流れ【奥の細道】
三代の栄耀一睡の中にして~五月雨の降り残してや光堂
28三代集の特色を知ろう【万葉集・古今集・新古今集】
有名な歌多数
29捨てる哲学【貧窮問答歌】
昔、天竺の須達長者~餓鬼道に入るべし。
『実践演習標準古文』
掲載されている問題は
1長能VS道済【古本説話集】
今は昔、長能、道済という歌よみども~本意なかりけりとぞ。
2芸は身を助く【宇治拾遺物語】
今は昔、大隅守なる人~人はいかにもなさけはあるべし。
3お花ちゃん【宇治拾遺物語】
今は昔、治部卿通俊卿~と言ひて出でにけり。
4男は顔?【古今著聞集】
刑部卿敦兼は、みめのよににくさげ~優なる北の方の心なるべし。
5代筆ラブレター【伊勢物語】
昔、あてなる男ありけり~しとどにぬれて惑い来にけり。
6わかるかな?この技巧【大和物語】
亭子の帝、鳥飼の陰におはしまし~常になむとぶらひかへりみける。
7光源氏がのぞき見!?【源氏物語】
清げなる大人二人ばかり~「こちや」と言へば、ついゐたり。
8消え行く露【源氏物語】
風すごく吹き出でたる夕暮に~かけとめむ方なきぞ悲しかりける。
9歌はかすがい【堤中納言物語】
ある君達に忍びて通ふ人やありけむ~そのままになむゐられにし。
10年ごろの本位【栄花物語】
殿の高松の二郎君~すべて物もおぼえたまはず。
11マルチ人間【大鏡】
ひととせ、入道殿の、大井河に~古へも侍らぬ事なり。
12梅にうぐいす【大鏡】
いとをかしうあはれに~からくなりにきとて、こまやかに笑ふ
13顔を赤らめ、涙ぐむ女【増鏡】
宮内卿の君といひしは~新古今といふなり。
14君は、どっち派?【平家物語】
待宵の小侍従といふ女房も~物かはの蔵人とはいはれけれ。
15当意即妙【枕草子】
大納言殿のまゐり給ひて、ふみのことなど~かかることこそめでたけれ。
16住まい考【方丈記】
おほかたこの所に住みはじめし時は~たれをか据えむ。
17兼好の人生観【徒然草】
あだし野の露消ゆる時なく~もののあはれも知らずなりゆくなむ、あさましき。
18学問の道【玉勝間】
おのれ古典をとくに~学問の道には、いふかひなきわざなり。
19帰りたい、帰れない!【土佐日記】
二十日。昨日のやふなれば~波より出でて波にこそ入れ
20疑惑【蜻蛉日記】
「これよえい夕さりつかた~いとどしう心づきなく思ふことぞ、かぎりなきや。
21マザコン!?【蜻蛉日記】
つとめては、「ものすべきことの~まづそる鷹ぞ悲しかりける。
22花橘といえば?【和泉式部日記】
夢よりもはかなき世の中を嘆きわびつつ~と聞こえさせたり。
23本当にあった怖い話【紫式部日記】
つごもりの夜、追儺はいと疾く~をかしうともいはず
24長寿、万歳!【建礼門院右京大夫集】
建仁三年の年、霜月の二十日余り~九かへりの十のゆくすゑ
25女ひとり旅【とはずがたり】
如月の二十日余りの月~富士の煙の末ぞゆかしき
26ここだけの話だけどね【無名抄】
俊恵いはく、五条三位入道の~かくこそいひしかと語り給ふとぞ
27枕草子にかいてあるって!?【無名草子】
この世にいかでかかることありけむと~よも侍らじ
28さすがは、先生【去来抄】
岩鼻やここにも一人月の~まことに作者その心知らずけり
29つのるおもい【宇津保物語】
かの人の入りにし方に入れば~いみじうあはれなり
さて、これみたことある!となる文章はあったでしょうか?
これは桐原の問題集です。桐原書店の古文の教科書を使っている学校が多いので、桐原の問題集に出題される文章が、学校で扱う文章と一番被るのです。そして特にこの問題集はド定番のものばかりをあつめているので、テスト対策にはぴったりだと思います。解説が詳しいとか、レイアウトが見やすいとか、そういったものは関係なく、ただテストで点数をとるために、出題されやすいものばかりを選題しているという点で、おすすめします。全訳も入っていますので、学校で聞き逃したとしても、大丈夫です。
大江山・児の空寝・仁和寺にある法師…などは今やってる!という学校もあるのではないでしょうか?この問題集を使って効率よく点数を撮りましょう。古文に時間をかけたらもったいないですよ。
テストの問題がこの問題集からそのまま出題される可能性もありますね!
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投稿者プロフィール
- 個別指導塾WAYS 国語担当講師。
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