大学受験を受けすぎたときに生じる問題点とは?併願校の選び方のポイントも解説!


大学受験を受けすぎるのはよくないと思いつつも、どのくらい受ければよいのか基準が知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
受験する大学が増えるほど、心の安定につながるようにみえますが、無闇に増やしすぎると、第一志望校への受験に悪影響を及ぼしかねません。

本記事では、大学受験で受験数をどの程度にすればよいか、増やしすぎる問題点や併願校を選ぶ際のポイントまで解説します。
第一志望合格に向けて、何校受けるべきか悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

大学受験を受けすぎたときに生じる問題点と併願なしのリスクについて

私立大学の場合、大学受験では何校でも受けられるため、併願することで浪人するリスクが下がります。
しかし、数多く受けすぎると、資金面でも受験生の勉強面・精神面でも負担になるため、おすすめできません。

受験数は多くても第一志望校、志望校と同等レベルの大学2校、安全圏の大学2校の最大5校までにしておきましょう。
受験の負担を抑えたいのであれば、3校までに抑えることも選択肢の一つです。

受験校が多すぎるときの問題点

受験校が多すぎると、どのような問題があるか次で解説します。

併願校対策や受験勉強に時間を取られてしまう

受験校が多いと、併願校の対策や受験に時間を取られてしまうことが問題です。
大学ごとに受験の傾向を調べたり必要科目の勉強に時間を取られたりすることで、第一志望校の対策に悪影響を及ぼしてしまいます。

受験スケジュールを管理する必要がある

受験の日数や移動など、受験スケジュールも管理しなければいけません。
遠方での受験が必要な大学の場合、移動時にも体力を使ってしまい、大きな負担になるからです。

私立大学によっては地方入試を設けているところもあるため、受験費用の負担を軽減する方法の一つとして検討しましょう。

第一志望校の受験時に併願による疲労が影響しないよう、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

受験費用が余分にかかる

受験校が多いほど、受験費用がかかることも問題です。

私立大学は何校でも併願できますが、1校あたり30,000〜60,000円程度の受験料がかかります。
宿泊や移動を伴うのであれば、宿泊費や移動費も考えなければいけません。
合格発表のスケジュールによっては、合否の前に併願校に入学金を納めなければいけないこともあります。

受験費用についても考えた上で、受験大学数を調整することも大切です。

併願0はリスクが高い

大学受験は受けすぎもよくありませんが、併願をまったくしないこともおすすめできません。
第一志望校に合格しなければ浪人に直結するリスクが高く、合格しなければいけないプレッシャーから、本来の力を発揮できない可能性があります。

また、併願校を受験しておくことで、本番の空気感を体験できるのもメリットです。
受験本番は緊張感漂う空気があるため、1回でも受けておくと、本番に緊張しすぎずに受験しやすくなります。

大学受験を受けすぎないようにするには?併願の選び方をチェックしておこう

大学受験を受けすぎないようにするためには、適切な併願校選びが大切です。どのような基準で選ぶべきか、次で解説します。

学部・学科

志望する学部や学科が明確である場合は、学びたいことが学べる環境であるかを重視しましょう。
併願校はどこでもよいわけではなく、受験生本人が「行きたい」と思える学校であることが大切です。

行きたいと思える大学であれば、併願する大学であってもモチベーションは下がりません。

ただし、大学によって環境や学生の雰囲気に違いがあります。
そのため、可能であれば、オープンキャンパスにも参加し、大学の空気感を体験しておくことがおすすめです。

偏差値

偏差値は第一志望校と同等か少し下の大学を選ぶのがおすすめです。
併願する大学は私立のことも多く、国公立大学志望の場合は事前に合否の結果がわかります。
事前に併願校の合格ができていれば、第一志望校にもある程度の余裕をもって挑めるでしょう。

また、模試の偏差値や合格判定に余裕がある場合は、志望校よりも偏差値が高いチャレンジ校を検討することも選択肢です。

入試科目や出題傾向

入試科目や出題傾向は事前に確認しておきましょう。
第一志望校と併願校の出題傾向や受験科目が異なる場合、それぞれ対策が必要です。
そのため、併願校対策の負担が大きくなります。

ただし、1科目で受験できる場合には注意が必要です。
科目数が少ない場合、試験の難易度が上がる傾向にあるため、相応の勉強をしていなければ対応できないこともあります。
事前に過去問を確認し、出題傾向や難易度についても確認して併願校を決めることが大切です。

立地条件

受験校の立地条件も確認しましょう。
特に一人暮らしを検討していない場合、大学までの距離は重視すべき要素です。
一人暮らしせずに済む程度の移動時間や交通費なのか確認しましょう。

遠方の大学の場合、一人暮らしでどの程度の費用がかかるのか、家具を揃えるのにどの程度お金が必要か事前に確認しておくと安心です。

また、遠方の受験は費用面でも体力面でも負担が大きくなり、受験にも影響を及ぼします。

試験日程

併願校の試験日程は、第一志望校の受験に影響しないことが大切です。
試験日程は第一志望よりも手前で、ある程度日数をあけておくと第一志望校の受験に影響を与えずに済みます。

個人差はありますが理想的な感覚は、試験が2日連続になるのは割け、かつ試験日が密集しないように調整することがおすすめです。
合格の期待値が高い大学を最初に受けておくと、その後の安心につながります。

受験費用・入学手続き締切日

受験費用や入学手続き締切日も確認すべき要素です。
一般的な受験費用は私立大学の場合30,000万〜60,000万円、国公立であれば20,000円程度かかります。

また、入学手続き締切日もお金に関係する要素です。
入学手続き締切日が第一志望の合格発表よりも早い場合は、合否に関わらず、入学金を支払う必要があります。

併願校も志望校であるならばやむをえないケースもありえますが、可能な限り配慮するよう心がけましょう。

まとめ

この記事では、大学受験で受験数をどの程度にすればよいか、増やしすぎる問題点や、併願校を選ぶ際のポイントまで解説しました。

大学受験は受けすぎてしまうと、受験生にも親御さんにも大きな負担をかけてしまいます。
とはいえ、併願校を受けないのもリスクが高いため、3〜5校程度受けるのがおすすめです。

また、併願で受験する大学は、自分の志望や偏差値、スケジュールに合わせて選ぶことで、第一志望校の受験に役立てることもできます。

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