大学受験の国語は対策が難しい!正しい勉強法で差をつけよう
現代文、古文、漢文など、国語はやることがさまざまです。
そのため、あれやこれやと手をまわしているうちに、対策に失敗してしまうことがあります。
とはいっても、国語の対策は、大学受験では必須です。
とくに、文系の場合、国語の点数配分が高い大学があります。
難しいからといって対策を怠れば、大学受験で不利になってしまうでしょう。
そこで今回は、国語の大学受験の対策について紹介します。
国語への苦手意識を克服するのみならず、国語を得点源にしたいという人は、最後まで読んでみてください。
このページの目次
大学受験国語の勉強法 現代文編
大学受験の国語は、「現代文」「古文」「漢文」の3つがあります。
それぞれ対策方法が異なるので、分けて説明していきます。
まずは「現代文」です。
現代文は、「なんとなく読んで解く」という人もいるのではないでしょうか。
しかし、現代文にも、適切な対策の手順があります。
用語の知識を入れる
現代文は、文章を読むだけではありません。
英語のように単語を覚えて対策する必要があるのです。
現代文で「英単語」にあたるのは、現代文特有の「用語」です。
たとえば、「概念」「普遍」「アプリオリ」など、現代文の文章で頻繁に使用される語が当てはまります。
これらの用語について、自分の言葉で定義を説明できるようにしましょう。
用語の意味を覚えておくことで、現代文の読解がより正確になります。
文章の意味がわかるだけでなく、その用語を使う著者の意図までわかるようになる場合があるのです。
用語の学習は、教科書の文章中にある、意味がわからない語を調べて行います。
適宜、辞書やネットを活用して調べましょう。
また、用語が集められた参考書も販売されています。
教科書の用語でわからないものが多すぎると感じた場合、最初からリスト化されたものを使用します。
できるだけ多くの文章に触れる
ある程度用語を頭に入れたら、複数の文章を読んでいきます。
教科書以外にも、市販の問題集や塾のテキストなどを使用しましょう。
コツは、できるだけさまざまな種類の文章に触れることです。
現代文には、「言語論」「文化論」「環境論」など、複数の種類があります。
数種類の文章を読んでおくことで、それらの話題の前提となる知識を知ることができるのです。
前提の知識を獲得するため、文章を読み終わった後は、再度わからなかった語をピックアップしましょう。
また、用語だけでなく、その文章の論旨(筆者の言いたいこと)を整理しておくのも重要です。
慣れてきたら要約の練習をする
複数の文章に触れることで、現代文の読み方がわかってきたら、文章の要約に取り組んでみましょう。
新しい文章だけでなく、過去に読んだ文章も要約します。
要約の出来には、どの程度文章を理解できたかが反映されます。
とくに、論旨を理解していないと、要約を完成させるのは難しいでしょう。
逆にいえば、要約は、自分の文章への理解度の確認にもなるのです。
最初は、文字数を無制限にするのがおすすめです。
回数を重ねるごとに文字数に制限を設けていきます。
最終的には、100字程度に要約することを目標としましょう。
大学受験国語の勉強法 古文編
古文は、国語の中で最も取り組むことが多い分野です。
そのため、学習に時間がかかってしまう人もいるでしょう。
しかしその分、時間をかければ確実に点数アップを狙えます。
以下に紹介する手順で進めていきましょう。
古文単語、文法、古文常識を覚える
まずは、古文の読解に必要な基礎を身に着けます。
古文は取り組むことが多いと述べましたが、それはこの「基礎」が多様だからです。
古文の基礎は、大きく分けて3つあります。
1つ目は古文単語です。
300語程度が収録された古文単語帳を使用して、古文の語彙を増やします。
2つ目は古典文法です。
教科書や文法書に載っている事項を、可能な限り覚えます。
とくに「助動詞」の意味や活用は入試でも頻繁に問われるので、必ず完璧にしておきましょう。
3つ目は古文常識です。
古文常識とは、古文が書かれた時代の常識、とくに現代の日本とは異なる風習です。
たとえば、平安時代の貴族は、手紙を送り合って恋愛をしていました。
古文常識は、教科書に載っている文章のほか、それ専門の参考書を使用します。
また、文章を読んでわからなかったところを、先生に聞いてみるのもよいでしょう。
これら3つの基礎を、同時並行で学習していきます。
これ以降は、文章の読解が中心になります。
そのため、読解に必要な基礎は、初めの段階で頭に入れる必要があるのです。
有名な文章を読む
3つの基礎を固められたら、いよいよ読解の練習をしていきます。
ここでおすすめなのは、有名な文章を読解の練習用として使用することです。
「源氏物語」「大鏡」「徒然草」など、大学入試の古文において頻出の文章があります。
これらは古文の中で模範的な文章であり、問題文として使用しやすいからです。
これら有名な文章は良問になりうるため、はじめの演習にピッタリなのです。
問題を解き終わったら、現代語訳と、文章中のわからなかった単語の意味を確認しておきましょう。
これにより、単に読み慣れるだけでなく、次に活かすことができるようになります。
また、頻出であるため、入試本番で、読んだことのある作品、または文章そのものが出題される可能性もあります。
その作品のあらすじや、その文章の現代語訳を知っていれば、問題を解くうえで有利にはたらくでしょう。
問題文を音読する
文章の読解に慣れてきたら、その文章を音読してみましょう。
音読は、速読の練習に役立ちます。
口に出して読むのと同じスピードで読めるようになれば、制限時間内に文章に目を通すことができるようになるのです。
コツは、頭の中で意味を意識しながら読むことです。
音読をしていると、たまに口を動かしているだけになってしまう人がいます。
そうではなく、頭と口の両方を動かし、この2つのスピードを一致させるのです。
大学受験国語の勉強法 漢文編
漢文は、古文に比べて、短時間で得点を上げることができます。
しかしその分、ほかの受験生も高得点をとってくる可能性もあります。
差をつけられないためにも、確実に学習を進めておきましょう。
句法を覚える
漢文の基礎は「句法」です。
「受身」「使役」などの意味を持つ特殊な漢字があるため、それらの意味や読む順番などを覚えます。
教科書や専用の参考書を使うのがおすすめです。
とくに重要なのが「再読文字」です。
特殊な順番、意味があるだけでなく、それらが直接問われることが複数あります。
知っているだけで得点につながるため、必ず完璧にしておきましょう。
例文を音読して覚える
句法が覚えられたら、その句法が含まれる短い文を音読します。
教科書や参考書に句法とともに載っている例文を読みましょう。
古文の時と同様、意味を意識しながら読むのがコツです。
また、短い文のため、自分が読んだ音声を録音するのもおすすめです。
録音した自分の声を何度も聴くことで、印象に残りやすくなるでしょう。
目、口、耳の3つの感覚器官を使って、句法を頭に残します。
問題を解き、音読する
句法とその例文に慣れてきたら、いよいよ読解問題を解きます。
教科書や問題集、共通テストの問題を使って、演習量を増やします。
解き終わったら、現代語訳のほか、漢文独自の熟語の意味も確認しましょう。
たとえば、「故人」は「亡くなった人」ではなく「古くからの友人」を意味します。
現代語とは異なる意味を持つ熟語は、誤読の原因になるため、出会うたびに意味を覚える必要があるのです。
現代語訳と熟語の意味を確認できたら、文章全体を音読します。
訳や意味の確認のほか、読解のスピードを上げる目的もあります。
古文と同様、声に出すスピードと意味を理解するスピードを一致させましょう。
まとめ
国語と一言にいっても、分野によってやるべきことは様々です。
それぞれの分野ごとにやるべきことを明確化して、適切な順番で取り組まなければなりません。
何から始めればよいか迷っている人は、今回紹介した順序にしたがって始めてみましょう。
当ブログでは、「英語」「数学」の大学受験対策の方法も紹介しています。
勉強法に迷っている人は、あわせて参照してみてください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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