慶應義塾大学の内部進学では学部の序列はある?4つの観点から考察

ノートと付箋

「子どもを慶應義塾大学に内部進学させる予定なので、人気の学部や序列を知りたい」と考えている親御さんもいるのではないでしょうか。

慶應義塾大学の付属校の場合、希望する学部に進学できるかどうかは、高校時代の成績で決まります。

必ずしも希望の学部に進学できるわけではないので、自ずと「序列がある」と考えてしまうのは無理もありません。

しかし、大事なのは大学に進んでから何を学ぶかです。

本記事では、2500名の中高一貫校生の内部進学をサポートしてきた立場から、付属校ごとに学部別進学者数を紹介し、序列についても解説します。

お子さんの内部進学に不安を抱いている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

付属校から慶應義塾大学への内部進学率

慶應義塾大学へは、以下の付属校5校から内部進学できます。

  • 慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部
  • 慶應義塾高等学校
  • 慶應義塾志木高等学校
  • 慶應義塾女子高等学校
  • 慶應義塾ニューヨーク学院

基本的に学部を選ばなければ、高い確率で内部進学が可能です。

どの付属校でも、学校の成績や出席状況などを加味して、上位の成績の生徒から順に希望の学部に内部進学できます。

ただし、付属校ごとに学部定員があるため、必ずしも第一志望の学部に入れるとは限りません。

人気の学部への内部進学を狙うのであれば、校内でも上位の成績を狙って勉強する必要があるでしょう。

慶應義塾大学の各付属校の内部進学率や学部別の進学者数は以下の表をご覧ください。

※2023年度分(慶應義塾ニューヨーク学院のみ2014年分)

慶應義塾湘南藤沢高等部 慶應義塾高等学校 慶應義塾志木高等学校 慶應義塾女子高等学校 慶應義塾ニューヨーク学院 学部計
文学部 12 9 10 12 10 53
経済学部 69 210 80 60 30 449
法学部 64 224 74 54 20 436
商学部 12 70 18 16 15 131
医学部 7 22 7 5 2 43
理工学部 39 86 40 24 2 191
総合政策学部 12 11 1 14 10 48
環境情報学部 15 22 3 17 9 66
看護医療学部 0 0 0 5 0 5
薬学部 7 2 1 0 1 11
内部進学者数合計 237 656 234 207 99 1433
卒業者数 241 670 241 約200 101 約1453
内部進学率 98.3% 97.9% 99.5% ほぼ100% 98.0% 98.6%

 

内部進学しない生徒の一部は、他大学の医学部のように難易度の高い大学や、慶應義塾大学内にはない学部のある大学に進学しているケースが多いです。

上記からわかるように、すべての付属校で経済学部と法学部が進学者数の上位を占めています。

慶應義塾大学に内部進学する際の序列

慶應義塾大学のように歴史があり、規模が大きく複数の付属校がある大学は、何らかの序列があってもおかしくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

以下の4つの観点から序列を考察してみます。

  • 付属校間の序列
  • 内部進学者と外部進学者との序列
  • 学部間の偏差値の序列
  • 受験倍率による序列

付属校間の序列

「同じ内部進学者でも付属校間で序列があるのでは?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

たしかに「幼稚舎から慶應にいる人はエリート」「SFC(慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部)よりも慶應義塾高等学校の方が格上」といった考えを持つ人もいます。

しかしそのような考えの人は少数派です。

さらに、大学に入学してしまえば、どの付属高出身かは大きな問題ではないため、心配する必要はないでしょう。

内部進学者と外部進学者との序列

大学進学後に「内部進学生同士・外部進学生同士が固まって、序列ができるのでは?」と心配される親御さんもいらっしゃるでしょう。

確かに、顔見知りの内部進学者の場合、グループを形成しやすい傾向があるかもしれません。

しかし、これは慶應義塾大学に限った話でありません。付属校がある大学はみな同じです。

内部生だから、外部受験組だからと気にして接している学生は少ないでしょう。

むしろ内部進学生は、それを理由に外部進学生に身構えられるのを嫌がる傾向があります。

偏差値によるの序列

「偏差値に差があるからこそ、学部間に序列があるのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。

偏差値順に学部を並べると以下の通りです。

学部 偏差値
医学部 72.5
環境情報学部 72.5
総合政策学部 70
法学部 67.5
経済学部 65~67.5
商学部 65~67.5
文学部 65
理工学部 65
薬学部 62.5
看護医療学部 57.5

参照:旺文社「パスナビ」

学部間には偏差値の差がありますが、それが直接的な序列を意味するわけではありません。

偏差値は入試難易度を示すものであり、学部の価値と一致するわけではないからです。

各学部は独自の専門性を持ち、それぞれが社会に貢献する重要な役割を担っています。

入試倍率による序列

一般選抜入試の倍率は以下の通りです。

学部 偏差値
医学部 7.3倍
環境情報学部 6.4倍
総合政策学部 5.8倍
法学部 4.1倍
薬学部 3.6倍
経済学部 3.2倍
商学部 3.2倍
文学部 3.2倍
理工部 3.1倍
看護医療学部 3.1倍

参照:旺文社「パスナビ」

入試倍率の上位4学部は、偏差値と同じ並びになります。

倍率が高いということは、人気のある学部と言えますが、人気イコール序列ではありません。

医学部・SFCは別格、法学部・経済学部は「人気度」が高い

医学部とSFCはやや別格と考える慶應大生も多いようです。

医学部は偏差値が高いだけでなく、属校のなかでも学年上位数名しか内部進学できない狭き門です。

その大変さを知っているからこそ、序列とは関係ない部分で、別格と考える人がいます。

SFCの場合、キャンパスが他の学部と違うことから別格と考える人もいます。

またSFCは、入試の科目が小論文+1科目と、他の学部と異なるので、比較しにくい点も理由の1つです。

法学部や経済学部は、内部進学者数も多く、特に人気の学部です。

親御さんのなかにも、法学部や経済学部に入っておけば認知度も高く安泰と考える方もいらっしゃるでしょう。

ただしそれが序列につながるわけではありません。

なかには序列と見る方もいらっしゃるかもしれませんが、それほど気にする必要はないでしょう。

慶應義塾大学の内部進学では定期テスト対策が最も重要

慶應義塾大学の希望の学部に内部進学したいのであれば、定期テスト対策が何より重要です。

付属校から慶應義塾大学への内部進学率は97%以上と非常に高いですが、全ての生徒が希望通りの学部に進学できわけではないからです。

進学の可否は、高校3年間の成績、特に定期テストの結果で決まります。

優れた成績を収めるには、日頃から授業の予習・復習を怠らず、テスト範囲の教科書や問題集に繰り返し取り組むなど、地道な努力が不可欠です。

中高一貫専門塾WAYSでは、中だるみに悩む中高一貫校生の指導を得意としています。

定期テスト対策だけでなく、内部進学対策も実施して、希望学部への内部進学をサポート。

内部進学成功率は98.5%です。

気になる料金や指導システム、塾の特長について詳しく知りたい方は、すぐにダウンロードできるWebパンフレットをご覧ください。

実際に、お子さんをWAYSに通わせている保護者の方のインタビューもぜひご覧ください。

内部進学で学部を選ぶなら、序列ではなく自分の興味・関心を大切に

慶應義塾大学の内部進学では、学部間の序列をあまり気にする必要はありません。

多くの学生は学部の垣根を越えて交流を楽しんでいます。

各学部はそれぞれ専門性を持ち、尊重に値する学問を追究しています。

内部進学で学部を選ぶ際は、自分が本当に学びたい分野や将来のビジョンを大切にしましょう。

学部間の優劣ではなく、自身の興味・関心と向き合い、充実した大学生活を送ることこそが重要なのです。

まとめ

序列はあくまで「何となくのイメージ」なので、気にする必要はありません。

将来やりたいことから逆算して適切な学部に内部進学するのが賢明です。

しかし、希望の学部に内部進学するには、高校時代の成績、特に定期テストの結果が重要です。

「定期テストの成績が悪くて、希望の学部に内部進学できるか怪しい」「自宅では全然勉強しない。このままでは内部進学どころか進級も怪しい」ような場合は塾のサポートを受けるとよいでしょう。

中高一貫専門塾WAYSでは、中高一貫校で使用される教材や学校独自のオリジナル教材にも対応し、定期テストや実力テストの得点に直結する指導を行っています。

これまでに2500名以上の中高一貫校生を指導し、内部進学の成功率は98.5%です。

お子さんの内部進学に不安を感じたら、ぜひ無料の学習相談にて、お話をお聞かせください。

進路や勉強法について、お子さんに合った提案をさせていただきます。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
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英語、数学をメインに指導を行っています。

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