慶應義塾大学に内部進学するときに学部の序列はあるの?入学後の影響は?


「慶応義塾」といえば、幼稚舎から大学まで進学できるエリート学校というイメージを持つ人も多いでしょう。

だからこそ、お子さんが高校から大学へ内部進学する際、
「学部序列があって嫌な思いをするのではないか?」
「大学入学後にも学部ヒエラルキーがあるのでは?」
と心配される保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事では、慶應義塾大学へ内部進学をする際や、入学後の序列の影響についてご紹介します。

お子さんの内部進学に不安を抱いている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

慶應義塾大学への内部進学の条件

慶應義塾大学の内部進学の序列をご紹介する前に、内部進学の条件を確認しておきましょう。

慶應義塾大学の付属校は「慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部」「慶應義塾高等学校」「慶應義塾志木高等学校」「慶應義塾女子高等学校」「慶應義塾ニューヨーク学院」の5校です。
これらすべての高校から、慶應義塾大学へ内部進学ができます。

基本的に学部を選ばず、高校3年間で進級できる学力さえあれば、内部進学が可能です。
どの付属校でも、学校の成績や出席状況などを加味して、上位の成績の生徒から順に希望の学部に内部進学できます。

ただし、付属校ごとに学部定員があるため、必ずしも第一志望の学部に入れるとは限りません。
人気の学部への内部進学を狙うのであれば、校内でも上位の成績を狙って勉強する必要があるでしょう。

慶應義塾大学各付属校の学部別進学人数

慶應義塾大学付属校の生徒のほとんどは、慶應義塾大学へ進学しています。
内部進学しない生徒の一部は、他大学の医学部のように難易度の高い大学や、慶應義塾大学内にはない学部のある大学へ進学しているようです。

2022年度(ニューヨーク学院のみ2018年度)の内部進学先学部の内訳は以下のようになっています。

【付属校別内部進学先】

 

進学先 慶應義塾
湘南藤沢
慶應義塾 慶應義塾
志木
慶應義塾
女子
慶應義塾
ニューヨーク
募集定員
(外部受験込)
医学部 7 22 7 5 2 110
環境情報
学部
21 20 5 6 9 425
総合政策
学部
15 16 2 2 5 425
法学部
法律学科
32 112 74 27 10 600
法学部
政治学科
32 112 27 10 600
商学部 16 93 21 21 15 1000
経済学部 60 210 80 55 20 1200
文学部 5 15 13 11 6 800
理工学部 37 102 33 25 5 932
薬学部
薬学科
5 5 0 7 0 150
薬学部
薬科学科
1 3 0 0 60
看護医療
学部
0 0 0 2 1 100
合計 231 710 235 188 83 6402

上記からわかるように、すべての付属校で経済学部と法学部が進学率上位を占めています。
これは、慶応大学全体の募集人数の割合とも合致しており、この点において序列は関係ないことが分かります。

慶應義塾大学の内部進学のときや入学後に心配な序列

慶應義塾大学のように歴史があり規模が大きく複数の付属校がある大学は、何らかの序列があってもおかしくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

考えられる序列は次の3つです。
実際に序列があるのかと併せてご紹介します。

附属校間の序列

「同じ内部進学者でも附属校間で序列があるのでは?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

たしかに「幼稚舎から慶應にいる人はエリート」「SFC(慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部)よりも慶應義塾高等学校の方が格上」といった考えを持つ人もいるようです。

しかしそのような考えの人は少数派です。

かりに、そのように思っていたとしても、表に出してはっきり口にする人はほとんどいません。
そのため、それほど心配する必要はないでしょう。

内部進学者と外部進学者との序列

大学進学後に「内部進学生同士・外部進学生同士が固まって、序列ができるのでは?」と心配される親御さんもいらっしゃるでしょう。

たしかにもともと顔見知りの内部進学生同士は、固まりやすい傾向はあるでしょう。
しかし、これは慶應義塾大学だからというわけではありません。

なかには外部進学生を下に見る内部進学生もいるようですが、内部・外部だからと気にして接している学生はそれほど多くいません。
むしろ内部進学生は、それを理由に外部進学生に身構えられるのを嫌がる傾向があります。

学部間の偏差値の序列

「偏差値に差があるからこそ、学部間に序列があるのでは?」と心配にもなります。

基本的に学部間に序列はないものと考えてよいでしょう。
ただし、やや別格と捉えられる学部もあります。

医学部・SFCは別格

医学部とSFCはやや別格と考える慶応大生も多いようです。

医学部は断トツで偏差値が高く、附属校のなかでも学年上位数名しか内部進学できない狭き門です。
その大変さを知っているからこそ、序列とは関係ない部分で、別格と考える人がいます。

SFCの場合、校舎が離れていることで別格と考える人がいるようです。
さらにSFCの総合政策学部・環境情報学部は入試の科目が小論文+1科目と、ほかとは異なり比較しにくい点も理由の一つです。

法学部・経済学部は「人気度」が高い

医学部に次いで偏差値の高い法学部や経済学部は、序列は関係ありませんが、内部進学生に人気の学部です。
親御さんのなかにも、法学部や経済学部に入っておけば認知度も高く安泰と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただしそれが序列につながるわけではありません。
なかには序列と見る方もいらっしゃるかもしれませんが、それほど気にする必要はないでしょう。

慶應の内部進学で序列よりも大切なもの

このように慶應義塾大学は内部進学や入学後に序列はほぼ心配する必要はありません。
なかには、序列を気にする人もいるかもしれませんが、多くの学生は分け隔てなくキャンパスライフを楽しんでいます。

学問に優劣はありません。
それぞれが専門性を持ち、尊重できる学部であることは共通しています。

内部進学で学部を検討する際には、学びたい学部、なりたい将来像をイメージして選ぶことが大切です。

まとめ

慶應義塾大学への内部進学や入学後には、序列はほとんどありません。

高校までは同じ科目を学んでいたために、学力差が明確でした。
しかし大学は、それぞれの学部が独立したことを学んでいるため、偏差値や学力とは関係のないところで付き合いが生まれます。
そのためほとんどの学生は、序列を気にせず付き合っていけるでしょう。

序列関係なく、お子さんが「学びたい」と考える学部に内部進学できるよう、後押ししてあげましょう。

「定期テストの成績が悪くて、希望の学部に内部進学できるか怪しい」「自宅では全然勉強しない。このままでは内部進学どころか進級も怪しい」というようなお子さんはいませんか?

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
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