私立中学への見学は何年生から?見学で見ておくべきポイントとは
私立中学への進学を考えているのであれば、受験前の見学を強くおすすめします。
学校の設備はもちろん、生徒の雰囲気や校風などがわかるため、中学校生活をイメージしやすいです。
しかし、私立中学の見学は「ただ見ているだけ」では何もわかりません。
そこで本記事では、私立中学を見学する際のチェックポイントを解説します。
これから私立中学への見学を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
私立中学の見学は何年生からできる?
人気の学校は6年生のみの見学を受け付けていることもありますが、4年生から見学を許可している学校もあります。
早い段階で志望校が絞り込めているのであれば、4年生から見学するのもよいでしょう。
見学するなら5年生がおすすめな理由
4年生から見学を受け付けていることもありますが、4年生の段階ではまだ志望校を絞り込めておらず、本人の希望も固まっていないことがほとんどです。
そのため、私立中学の見学は5年生がおすすめです。
6年生は受験勉強で時間が確保できないこともありますが、5年生であれば十分に時間が取れます。
また、本人の希望がある程度固まっており学校の特色も理解しやすい年齢になっているため、自分の意思でどこの中学校に行きたいか考えられるでしょう。
私立中学の見学でのチェックポイント
私立中学の見学でのチェックポイントは、以下の5つです。
よく観察すれば、学校や生徒の雰囲気などが感じ取れます。
- 学校と生徒の雰囲気
- 校風や教育理念
- 先生と生徒がコミュニケーションを取れているか
- 通学にかかる時間と負担
- 学校の歴史や独自の文化など
また、ただ校舎を見て回るだけではなく、積極的に質問して理解を深めましょう。
先生が学校の特色について説明する際、質問する時間が設けられることが多いでしょう。
学校と生徒の雰囲気
中学生は多感な時期であり、周囲の雰囲気に影響されることも少なくありません。
部活動やその他の活動で先輩と交流を持つ機会が生まれ、よい影響を受けることもあれば悪い影響を受けることも考えられます。
そのため、生徒の雰囲気や傾向を見学時にチェックし、勉強に集中しながら平穏な学校生活が送れる雰囲気であるか見ておきましょう。
問題行動がある生徒がいるにもかかわらず、学校側がきちんと対処していないとわかったら、その中学校への進学はおすすめしません。
校風や教育理念
「挨拶日本一」「礼節を重んじる」など、校風や教育理念は学校によって異なります。
先生による説明をしっかりと聞くほか、すれ違う生徒の反応を見て校風や教育理念が浸透しているかどうかも確認してみましょう。
「挨拶日本一」としているのに保護者へのあいさつがなければ「学校の教育理念は生徒に浸透していない」「生徒への指導が徹底していない」といえるでしょう。
先生と生徒がコミュニケーションを取れているか
生徒の雰囲気や校風だけでなく、先生の雰囲気も重要です。
しっかりと学級経営ができている先生であれば、生徒間に問題があった場合すぐに解決しようと働きかけてくれます。
そのような先生がいると、生徒が快適に中学校生活を送れるよう努めてくれるため、保護者としても安心できるでしょう。
また、私立中学であってもまれに体罰を行う教師もいます。
授業中やそのほかのシーンでの注意の仕方・声色・目線・生徒の表情などに気を配り、先生と生徒が適切なコミュニケーションを取れているかもしっかりと見ておきましょう。
通学にかかる時間と負担
学校に通うイメージをより明確にするため、どの道、どの路線の電車やバスを乗るのかなど、通学路を確認してみてください。
通学時間が長く子どもに負担がかかったり、天候不良で授業が中止になり送迎が必要になったりすることも考えられるため、通学時間が30分~1時間の場所にある学校がおすすめです。
学校の歴史や独自の文化など
中等部が新設された学校であっても、高等部の歴史が長く校風や教育理念が浸透していることもあります。
最近では元男子校が学校名を変更して共学になり、教育方針をバージョンアップさせた新設中学もあるようです。
このように、新設であっても学校自体の歴史が長く、しっかりと校風や教育理念が浸透していたり独自の文化が育っていたりすることもあります。
ただし、初めて中等部を設置した学校においては進路選択の方法や指導が確立していないこともあるようです。
そのため、最初の数年は保護者や生徒の一声によって頻繁に指導方法が変更されることもあります。
学校説明会以外で私立中学を見学できるシーンはある?
学校説明会以外で見学したいのであれば、文化祭がおすすめです。
2020年・2021年は新型コロナの影響もあり規模を縮小し、一般人が入場できない学校もありました。
しかし、2022年に入ると中学受験生徒保護者を優先し、予約制で文化祭を実施する学校が増えています。
文化祭は生徒を主体として行われるイベントであり、生徒の意欲が反映されやすいイベントでもあります。生
徒の雰囲気も学校説明会とは異なるため、そこをチェックするのがおすすめです。
また、学校説明会よりも自由に移動できるという利点を生かし、トイレや下駄箱を確認しておきましょう。
このような場所は生徒の生活態度が現れやすいため、生徒の雰囲気を感じ取ることができます。
まとめ
私立中学への見学は、可能であれば5年生から行きましょう。
4年生よりも学校の特色について理解しやすいほか、6年生のように受験勉強で忙しくないため時間が十分にあります。
私立中学を見学する際は、ただ校舎を見て回るだけではもったいないでしょう。
学校と生徒の雰囲気や校風・教育理念など、ご紹介したポイントをチェックしてください。
なお、私立中学の受験を考えている場合は、必ず子どもの意見も聞いておきましょう。
進路について深く考えていない場合は「制服が気に入ったから通いたい」「校舎がきれいだから通いたい」というかもしれません。
しかし、特定の教科や授業に対する興味があれば「理科室の設備がいいから通いたい」「授業が楽しそうだったから通いたい」と、自分なりに通いたい理由をしっかりと持っていることもあります。
親としては「大学受験に有利な中学校に通わせたい」「高い水準の教育を受けさせたい」と思う気持ちもあるかもしれません。
しかし本当に子どものことを考えるのであれば、まずは子どもの気持ちを聞いてから判断することをおすすめします。
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