千葉県の公立中高一貫校まとめ|特徴や選抜方法・進路をご紹介
公立の中高一貫校は、ハイレベルな教育が受けられるうえ、私立の中高一貫校と比べ費用を抑えられることから、多くの保護者の方から注目を集めています。
2024年現在、千葉県内にある中学受験が必要な中高一貫校は、20校以上。その中で3校が公立の中高一貫校です。
これらの学校は、中学受験に合格すれば、高校受験をすることなく高校への進学が可能です。
各学校の特徴、通学区域、選考方法、高校卒業後の進路状況を紹介します。
このページの目次
千葉県立千葉中学校・高等学校
所在地:千葉市中央区葛城1-5-2
千葉県立千葉中学校・高等学校は、千葉県の公立中高一貫校の第一号です。
中学校の入学定員は男女各40名。2クラスで3年間学びます。
高校からは新たに240名が加わり、8クラス制となります。
授業の特徴のひとつにあげられるのがスパイラル学習です。螺旋階段のように、必要な内容を必要なときに学びます。
私立の中高一貫校のように、大学受験を意識した先取り学習は行いませんが、場合によってはスパイラル学習で高校・大学レベルの内容を中学から学びます。
また中学3年間行われる学校設定教科「学びのリテラシー」も興味深い教科です。アンケート調査やグループ発表を通じ、話し合う力・発表の技術などを育てます。
ほかにも社会人講演会・千葉大学医学部の特別授業なども積極的に行われています。
千葉県立東葛飾中学校・高等学校
所在地:千葉県柏市旭町3-2-1
千葉県立東葛飾中学校・高等学校は、2016年度に東葛飾中学校が開校し中高一貫校となりました。高校は2024年に100周年を迎えた、非常に歴史ある学校です。
「総合的な学習の時間」が年間50~70時間設定されているカリキュラムが大きな特徴です。1年時には柏地域の課題を見つけ、解決策を考える地域研究「柏・地域研究プロジェクト」を行っています。
放課後や土曜日・長期休業中には「リベラルアーツ講座」も開催。グローバル社会に対応できる人材の育成を目指しています。
2年・3年時には、企業探求や職場体験などを行うなど、キャリア教育にも力を入れています。
生徒数は千葉中学校同様に男女各40名です。
千葉市立稲毛国際中等教育学校
所在地:千葉県千葉市美浜区高浜3-1-1
千葉市立稲毛国際中等教育学校は、(県立ではなく)市立の中高一貫校です。
以前は稲毛高等学校および附属中学校という形でしたが、2022年より稲毛国際中等教育学校となり、年次進行で中高一貫教育へと移行しています。2028年には全生徒が稲毛中等教育学校在籍となります。
中等教育学校では高校からの入学はなく、中学からの生徒のみ4クラス160名で6年間過ごします。同じ仲間と、6年間切磋琢磨できることは、メリットといえるでしょう。
中学3年間に該当する前期課程、高校3年間に該当する後期課程に分かれています。
前期課程ではとくに英語と数学の学習時間を増やし、基礎力の定着を図ります。
高校で学ぶ単元を前期課程から先取りして進める点も、難関大学進学を目指すお子さんにはぴったりです。
大学受験では、東京大学や早稲田大学などの難関大のほか海外大学の合格者もおり、将来的に海外を目指しているお子さんは、よい刺激を受けられるでしょう。
中高一貫教育を行う「連携型」3校
千葉県内ではこのほか、中高一貫校ではありませんが、「連携型」と呼ばれる中高一貫教育があります。
「連携型(れんけいがた)」中高一貫教育とは何ですか?
A1 中高一貫教育は、野田市立木間ヶ瀬中学校・二川中学校・関宿中学校の3中学校(以後、「連携中学校」と呼びます)と千葉県立関宿高等学校が、生徒・教職員の「交流」を通じて、6年間という時間の中でゆとりある学校生活を作り出そうとするものです。それぞれの学校の独自性を生かしながら、ゆるやかに結びつくので、「連携型」と呼ばれます。中学校と高等学校が一つになる「中等教育学校」などとは区別されます。
中学受験はありません。関宿高校へ入学を希望する場合は「連携型高等学校の特別入学者選抜」と呼ばれる、一般の入学者選抜とは異なる選抜方法で受験可能です。
特別入学者選抜枠は、募集定員の50%程度とされています。
千葉県の公立中高一貫校の入学者選抜方法と通学区域
千葉中学校、東葛飾中学校
県立の中高一貫校「千葉中学校」「東葛飾中学校」は通学区域が定められておらず、保護者とともに千葉県内に在住しているお子さんは誰でも受験できます。
ただし試験日が重なるため、受験できるのは1校のみです。
選考方法は一次検査・二次検査に分かれており、一次検査の合格者のみ二次検査へ進めます。
具体的なテストの内容、出願の方法等の詳細、また最新情報は「令和6年度千葉県県立中学校入学者募集要項」で確認することができます。
稲毛国際中等教育学校
稲毛国際中等教育学校は保護者とともに千葉市内に居住することが応募資格です。
一次検査・二次検査があり、1次検査は県立校同様適性検査を2種類(適性検査Ⅰ・Ⅱ)行います。
二次検査では面接のほか、小学校で学んだ英語の内容をベースに、思考力・判断力を見分けることや筋道の通った日本語で文章を書けることなどが適性検査Ⅲで判断されます。
詳しくは「市立稲毛国際中等教育学校の入学者選抜情報」で確認してください。
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