千葉県の公立中高一貫校まとめ|特徴や選抜方法・進路をご紹介
公立の中高一貫校は、ハイレベルの教育が受けられるうえ、私立の中高一貫校と比べ費用を抑えられることから、多くの保護者の方から注目を集めています。
現在千葉県内にある「併設型」「中等教育学校」と呼ばれる中学受験が必要な中高一貫校は、20校以上。
その中で3校が公立の中高一貫校です。
この記事では、千葉県内の公立中高一貫校についてご紹介します。
それぞれ非常に個性があり、通常の公立中学校ではできない深い学びが得られます。
通学区域や選考方法・高校卒業後の進路状況などもご紹介しますので、中学受験をお考えの保護者の方はぜひ参考にしてください。
このページの目次
千葉県の公立中高一貫校は?
千葉県内には、中学受験をして入学する公立の併設型中高一貫校が2校、中等教育学校が1校あります。
【千葉県内の中学受験が必要な公立中高一貫校】
・千葉県立千葉中学校・千葉高等学校
・千葉県立東葛飾中学校・東葛飾高等学校
・千葉市立稲毛高等学校・附属中学校・国際中等教育学校
これらの学校は、中学入試をクリアすることで高校入試を受けることなくそのまま進学が可能です。
このほかに、中学・高校の生徒や教職員がお互いに交流し、中高6年間を通しゆとりある教育をおこなう「連携型」と呼ばれる中高一貫校があります。
野田市の関宿地域を中心としたもので「野田市立木間ヶ瀬中学校」「野田市立二川中学校」「野田市立関宿中学校」の3校が「千葉県立関宿高等学校」と連携しています。
中学受験はありませんが、関宿高校へ入学を希望する場合は「連携型高等学校の特別入学者選抜」と呼ばれる、一般の入学者選抜とは異なる選抜方法で受験可能です。
では受験が必要な併設型・中等教育学校の中高一貫校3校をチェックしてみましょう。
千葉県立千葉中学校・高等学校
千葉市内にある「千葉中学校・高等学校」は、千葉県初の県立中高一貫校です。
中学校の入学定員は男女各40名。
2クラスで3年間学びます。
高校からは新たに240名が加わり、8クラス制となります。
授業の特徴のひとつにあげられるのがスパイラル学習です。
螺旋階段のように、必要な内容を必要なときに学びます。
私立の中高一貫校のように、大学受験を意識した先取り学習は行いませんが、場合によってはスパイラル学習で高校・大学レベルの内容を中学から学びます。
また中学3年間行われる学校設定教科「学びのリテラシー」も興味深い教科です。
アンケート調査やグループ発表を通じ、話し合う力・発表の技術などを育てます。
ほかにも社会人講演会・千葉大学医学部の特別授業なども積極的に行われています。
千葉県立東葛飾中学校・高等学校
東葛飾中学校・高等学校は柏市内にある、県立の中高一貫校です。
東葛飾高校は2024年に100周年を迎える非常に歴史ある学校で、2016年度に東葛飾中学校が開校し中高一貫校となりました。
東葛飾中学校の特徴は、総合的な学習の時間が年間50~70時間設定されていること。
1年時には柏地域の課題を見つけ、解決策を考える地域研究「柏・地域研究プロジェクト」を行っています。
放課後や土曜日・長期休業中には「リベラルアーツ講座」も開催。
グローバル社会に対応できる人材の育成を目指しています。
2年・3年時には、企業探求や職場体験などを行うなど、キャリア教育にも力を入れています。
生徒数は千葉中学校同様に男女各40名です。
千葉市立稲毛高等学校・附属中学校・国際中等教育学校
千葉県内で唯一の市立中高一貫校が「千葉市立稲毛高等学校・附属中学校・国際中等教育学校」です。
これまで附属中学校でしたが、2022年入学の中学1年生より稲毛国際中等教育学校へ入学し、年次進行で移行予定です。
2028年には、稲毛高等学校・附属中学校の名前は完全になくなり、全員が稲毛中等教育学校の生徒となります。
中等教育学校では高校からの入学はなく、中学からの生徒のみ4クラス160名で6年間過ごします。
同じ仲間と、6年間切磋琢磨できることは、メリットといえるでしょう。
一般的な中学生である1年~3年は前期課程、高校3年間は4年~6年の後期課程となります。
前期課程ではとくに英語と数学の学習時間を増やし、基礎力の定着を図ります。
高校で学ぶ単元を前期課程から先取りして進める点も、難関大学進学を目指すお子さんにはぴったりです。
大学受験では、東京大学や早稲田大学などの難関大のほか海外大学の合格者もおり、将来的に海外を目指しているお子さんは、よい刺激を受けられるでしょう。
千葉県の公立中高一貫校の入学者選抜方法と通学区域
県立の中高一貫校「千葉中学校」「東葛飾中学校」は通学区域が定められておらず、保護者とともに千葉県内に在住しているお子さんは誰でも受験できます。
ただし試験日が重なるため、受験できるのは1校のみです。
選考方法は一次検査・二次検査に分かれており、一次検査の合格者のみ二次検査へ進めます。
稲毛国際中等教育学校も一次検査・二次検査があり、1次検査は県立校同様適性検査を2種類(適性検査Ⅰ・Ⅱ)行います。
二次検査では面接のほか、小学校で学んだ英語の内容をベースに、思考力・判断力を見分けることや筋道の通った日本語で文章を書けることなどが適性検査Ⅲで判断されます。
稲毛国際中等教育学校は保護者とともに千葉市内に居住することが応募資格です。
まとめ
千葉県内には、公立中高一貫校が3校あります。
2校は併設型の県立中高一貫校、1校は千葉市立の中等教育学校です。
どの学校もそれぞれ特徴があるうえに、将来役立つ学力やスキルを身につけられる学校となっています。
通学区域を確認しながら、お子さんに合った学校を選びましょう。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」は、中高一貫校で学ぶお子さん向けの「定期テスト対策コース」を開講しています。
もちろん公立の中高一貫にも対応。
学校の成績をさらに上げたいお子さんだけでなく、中高一貫校生が陥りがちな「中だるみ」のお子さんも、一人ひとりに合った勉強法を指導し、成績アップに貢献します。
中高一貫校に入学の際は、ぜひご検討ください。

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部

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