【男子校編】共学じゃない中高一貫校ってどんな感じ?人気の理由は?

【男子校編】共学じゃない中高一貫校ってどんな感じ?人気の理由は?男のお子さんの中高一貫校への進学を考える際に、悩むことのひとつとして「共学・男子校どちらがよいか」があります。

難易度や教育方針が理想的でも、中高6年間を異性のいない環境で育てることに対し、心配される保護者の方もいるでしょう。

そこでこの記事では、中高一貫の男子校の特徴やメリット・デメリット、どのようなお子さんが男子校に向いているのかについてご紹介します。

お子さんの進学先として中高一貫の男子校をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

中高一貫の男子校が人気のわけ

なぜ中高一貫の男子校が人気なのでしょうか?
昨今では、男子校だからという理由で選ぶ方は少なく、ほかの理由で選ぶ人がいるようです。

難関大学進学率が高いため

中高一貫の男子校は、全国に60校以上あります。

もちろん、難易度も人気もさまざまです。
しかし、難関大学への進学者を見ると、男子校が複数ランクインしていることが分かります。

【2022年度東大合格者数ランキング】

学校名 共学・共学以外 合格者数
※カッコ内は現役合格者数
1 開成中学・高等学校 男子校 193(137)
2 筑波大学附属駒場中・高等学校 男子校 97(66)
3 灘中学校・灘高等学校 男子校 92(62)
4 聖光学院中学校高等学校 男子校 91(77)
5 西大和学園中学校・高等学校 共学 79(61)
6 桜蔭中学校・高等学校 女子校 77(非公開)
7 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 共学 74(54)
8 東京都立日比谷高等学校 共学 65(53)
9 麻布中学校・高等学校 男子校 64(39)
10 駒場東邦中学校・高等学校 男子校 60(39)

東大合格者数TOP10に中高一貫の男子校が6校も入っています。
このランキングを見るだけでも、中高一貫校とくに男子校のレベルの高さに驚かされるでしょう。

校風が自由なため

男子校だからというよりは、むしろ学校独自の取り組みやカリキュラム・校風に惹かれて入学する生徒もいるようです。

男子校の中でも、進学校と呼ばれる中高一貫校は、「自由な校風」があるとされます。

たとえば、「麻布中学校・麻布高等学校」は、校則や決まった制服がなく、髪型や色もとくに決まりがありません。
教師が生徒に対し、勉強や学校行事などに関して口を出すこともありません。

自由だからこそ、自主的に動ける力が養われています。

【中高一貫】男子校へ進学するメリット

では、あえて男子校を選ぶメリットはあるのでしょうか?
男子校生やその保護者の方々が実際に感じるメリットを3つご紹介します。

のびのびとした環境で過ごせる

女子の目を気にせずに過ごせることを、メリットの一つだと考える人もいるでしょう。
「男子校」といいながら、男子であることを強要されない環境だといえます。

また、趣味に打ち込む際に異性の目を気にするお子さんでも、のびのびと過ごすことができるでしょう

長く付き合っていける仲間に出会える

本音で語り合える仲間に出会えれば、一生の財産となります。

男子校であれば、共学と比べ男子が多い分、圧倒的に大切な仲間に出会える可能性は高くなります。
部活動や学校行事を通じて学年を問わず、よい仲間を見つけることもできるでしょう。

しかも、中高一貫校は6年間同じ環境で過ごすわけですから、当然結びつきも強くなります。

勉強に集中できる

思春期のお子さんたちは、自然と異性への関心が高まります。
しかし、男子校は女子生徒がいないため、周囲を気にせず勉強に打ち込むための環境が整っています。

中高一貫校を目指す理由が、将来的によい大学へ行って、よい会社へ就職することを目的としているのであれば、男子校の進学校がぴったりです。

【中高一貫】男子校へ進学するデメリット

複数のメリットがある男子校ですが、デメリットがないわけではありません。
やはり、女子がいない環境下では、ネックは少なからずあると考えておきましょう。

異性とのコミュニケーションが不足する

どうしても中高6年間は、異性とのコミュニケーションが不足しがちです。
大学の進学先も、女子の少ない大学や学部を選択してしまうと、社会に出るまでほとんど異性と接する機会がない人もいるでしょう。

とはいえ、まったくコミュニケーションがないわけではありません。

塾や小学校時代からの友人・SNSなど、異性と交流するチャンスは少なからずあります。
よほど引っ込み思案で、話しかけられない……というお子さんでなければ、ある程度の交流は見込めるでしょう。

また、文化祭を異性と知り合うきっかけにしている男子校生もいるようです。

緊張感がない

異性の目がないデメリットは、もうひとつ、緊張感がなくなることです。

女子がいることで、服装や身だしなみなどに注意することもあるでしょう。
その目がないため、のびのびとすごすようになる可能性があります。

とくに、自由な校風の学校では、自分自身でメリハリのある生活をしなければなりません。
これはメリットである一方、緊張感がなくなってしまうデメリットともなりえます。

中高一貫の男子校が向いているタイプ

このように、6年間で大きく成長させたいとお考えの保護者の方にとっては、男子校はおすすめの学校です。
とはいえ、やはり男子校が向いているお子さんと、そうでないお子さんがいます。

男子校が向いているのは、次のようなお子さんです。

【中高一貫の男子校が向いているタイプ】

  • 好きなことを自由にやりたい
  • 新しいことにチャレンジするのが好き
  • 高い目標をもっている

最終的にはお子さん本人の意見が重要になってきますが、小学生が正しい判断ができるかというと、人生経験も少なく、難しいこともあるでしょう。

男子校といっても、進学校や大学の付属校・理系に強いなど、学校によって大きく異なります。
最終的な判断を下す際は、保護者の方がアドバイスしてあげられるとよいでしょう

まとめ

中高一貫の男子校は歴史ある学校もあり、東大合格者数のTOP10にもランクインするなど、名門校も多数あります。
また、のびのびとした環境で過ごせる、よい仲間に巡り合えるなどのメリットもあるでしょう。

とはいえ、進学校の生徒は自由に過ごしながらも、勉強は自主的にしっかりやっています。
せっかくよい男子校に入学しても、本当にのびのびするだけでは、置いていかれてしまいます。

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