埼玉県の公立中高一貫校まとめ|特徴や入試倍率・進路紹介
埼玉県内には、県立1校・市立3校と計4校の公立中高一貫校があり、進学をお考えのご家庭もいるのではないでしょうか?
公立の中高一貫校には、私立の中高一貫校よりも費用を抑えたうえでハイレベルな授業を受けられること、特色のある教育が受けられることなど、さまざまなメリットがあります。
とはいえ
「子どもの性格に合った学校へ進学させてあげたい」
「中高一貫校がどのようなシステムになっているのかよく分からない」
とお悩みの方もいるようです。
そこでこの記事では、埼玉県内の公立中高一貫校4校について、特色と適性検査の内容・倍率・卒業後の進路について紹介します。
このページの目次
埼玉県の公立中高一貫校4校紹介
埼玉県内には、県立が1校とさいたま市立2校・川口市立1校と、全部で4校の公立中高一貫校があります。
【埼玉県内の公立中高一貫校】
- 埼玉県立伊奈学園中学校
- さいたま市立浦和中学校
- さいたま市立大宮国際中等教育学校
- 川口市立高校附属中学校
公立校といっても、それぞれ特色があり、中高6年間を通しハイレベルな教育を受けられます。
まずは学校ごとの特徴を確認してみましょう。
埼玉県立伊奈学園中学校
埼玉県内唯一の県立中高一貫校である「伊奈学園中学校」は、「伊奈学園総合高等学校」に併設される中高一貫校です。
伊奈学園では、中学進学時から国公立大学への進学に対応できるよう、少人数制や習熟度別の授業を取り入れるなど、主要5教科に力を入れています。
高校からは、7つの学系(人文・語学・理数・情報経営・生活科学・スポーツ科学・芸術)に分かれますが、伊奈学園中学校からの進学者は「人文系」「理数系」のどちらかを選択することになります。
ほかの学系が選択できないのは、伊奈学園の中高一貫教育は、最終的に国公立大学への進学を目標としており、それに対応する学系がこの2つとなっているためです。
なお、伊奈学園総合高等学校は、埼玉県全域から通学可能で、約2,400名の生徒が在籍する超マンモス校。
ただし、中学校の募集は80名で、高校からの入学者が毎年700名前後であることから、中学入学は狭き門であるとされています。
さいたま市立浦和中学校
さいたま市に2校ある中高一貫校で、併設型の学校が「浦和中学校」「浦和高等学校」です。
さいたま市立のため、「埼玉県立浦和高等学校」とは別の学校ですので注意しましょう。
浦和中学校はさいたま市に住む生徒のみの募集で、募集定員は80名、高校はおよそ240名(令和4年度)です。
ただし、中学校から進学した生徒は、高校入学組と同じクラスになることはありません。
浦和高校は、毎年複数の生徒が、国公立大学や難関私立大学への合格を果たす、県内でも屈指の難関校。
100席以上の自習室や難関大学を目指す生徒のための「難関大資料集」の配布など、さまざまな面で生徒をバックアップしています。
さいたま市立大宮国際中等教育学校
国際的な人材の育成を目的とする「さいたま市立大宮国際中等教育学校」は、埼玉県内唯一の公立中等教育学校です。
募集生徒数は160名で、さいたま市在住の生徒が対象です。
中等教育学校とは高校入試を行わず、6年間を3年ずつ前期課程・後期課程に分割し、学習することが特徴の中高一貫校のこと。
ただし大宮国際中等教育学校の場合、学習内容は前半4年が力を身につけるステージ・後半2年が力を発揮するステージに設定されています。
後半2年は大宮国際ならではの3つのコースにわけられ、知識を深め思考力や発想力を養っていきます。
なお、大宮国際中等教育学校は、文部科学省も推進している国際バカロレア(IB)の認定校です。
6年間を通し、国際的にも活躍できる人材の育成に力を入れ、語学研修や海外留学(希望者)なども豊富です。
川口市立高校附属中学校
最後にご紹介する「川口市立高校附属中学校」は、「川口市立高等学校」の併設校として、令和3年4月に開講したばかりの中高一貫校です。
中学からの募集は川口市内在住が条件で80名、高校の募集人員は理数科40名・普通科280名・普通科スポーツ科学コース80名(令和4年度分)と3コースに分けて募集されます。
学習は、6年間を2年ごと3つのPhaseに分けて、学びを深めていきます。
Phase 1:基礎・体験
Phase 2:探究・実践
Phase 3:発展・挑戦(高2)/ 飛躍・敢為(高3)
川口市立高等学校自体も、平成30年に川口総合高等学校・川口高等学校・県陽高等学校を1校に再編・統合し、設置されたばかりの学校です。
そのため、これからの成長が期待される中高一貫校とされています。
埼玉県の公立中高一貫校の入学者選考と倍率
埼玉県内の公立中高一貫校の入学者選考は、4校ともすべて異なる方法で行われます。
過去問が各学校のホームページで見られるため、志望する場合は参考にしましょう。
【学校別入学者選考方法】
一般的に、公立校同士の併願はできませんが、さいたま市立浦和中学校と大宮国際中等教育学校は第1次選抜の日程が異なるため、併願が可能です。
また、伊奈学園中学校と大宮国際中等教育学校も日程が異なるため、併願できます。
ただし、2校とも1次選抜に合格しても、2次選抜の日程が重なるため、どちらか一方を選ぶ必要があります。
倍率は、どの学校も4倍を超え、非常に狭き門です。
埼玉県の公立中高一貫校卒業後の進路
中高一貫校では、大学受験にも力を入れています。
紹介した4校の卒業後の進路をチェックしてみましょう。
ここでは、国公立大学の合格者数をご紹介します。
【令和4年国公立大学現役合格者数】
学校名 | 合格者数 | 東京大学合格者数 |
---|---|---|
埼玉県立伊奈学園中学校 | 39 | 1 |
さいたま市立浦和中学校 | 120 | 1 |
さいたま市立大宮国際中等教育学校 | 2019年開校につき実績なし | |
川口市立高校附属中学校 | 43 | 0 |
開校したばかりの大宮国際中等教育学校以外の学校は、どの学校も国公立大の合格者を多く輩出し、中には東京大学の合格者を出す学校もあります。
やはり、6年間の一貫教育を受けるメリットは大きいといえるでしょう。
まとめ
埼玉県内の公立中高一貫校4校は、新しい学校もあり、まだまだ可能性は未知数といえます。
ただし、6年間の一貫教育を受けられる点は非常に大きなメリットです。
将来のことを考え、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
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投稿者プロフィール
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