中高一貫校生が「ずるい」といわれる理由|環境を生かせるかは本人次第!
中高一貫校生は、一般の公立校に行った生徒から「ずるい」といわれがちです。
まだ遊びたい盛りの小学生が、やりたいことを我慢して勉強に励み、その結果入学した中高一貫校。
それを「ずるい」といわれるなんて、親としては不本意でしょう。
なぜ中高一貫校生が「ずるい」といわれるのでしょうか?
そこで今回は、中高一貫校生が「ずるい」といわれる理由について考えてみます。
- 中高一貫校生が「ずるい」といわれる理由
- 本当に「ずるい」のか?
- 「ずるい」といわれたら、どう対処するべきか
お子さんが自信をもって学校に通えるよう、参考にしてみてください。
このページの目次
中高一貫校生が「ずるい」といわれる理由
中高一貫校生は、なぜ一般の公立校の生徒に「ずるい」といわれるのでしょうか?
公立校の生徒は、中高一貫校生が努力したからこそ入学しているのだと理解していません。
だからこそ「ずるい」というのです。
しかし中高一貫校には、公立校生がうらやむようなメリットがあることも事実です。
まずは、「ずるい」といわれる理由を考えてみましょう。
家が恵まれている
中高一貫校の多くは、私立校です。
学費や受験のための塾など費用面を考えると、ある程度金銭的に余裕のある家庭でなければ中高一貫校には行けません。
文部科学省の平成30年度の調査によると、私立中学に通うお子さんがいる家庭の年収は70%以上が800万円以上という結果がでています。
公立中学に通うお子さんのいる家庭で、800万円以上の年収の割合が35%程度にとどまっていることを考えると、ある程度金銭的に余裕のある家庭のお子さんが通学しているというのも事実のようです。
本当は行きたいけれど、金銭的に余裕がないから行けなかったご家庭の場合、恵まれた家庭環境に対して「ずるい」といわれる可能性があります。
(※参考:文部科学省|子供の学習費調査)
高校受験・大学受験がない
中高一貫校は、高校受験がありません。
公立校の生徒たちは、中学3年生にもなると高校受験のために勉強漬けの毎日になります。
そのような生徒たちから見ると、中高一貫校生は受験もせずにのんびりしていると感じるようです。
また、大学の附属校に通っている場合も大学受験がなく、羨ましいと思われることもあります。
もちろん、中学受験を頑張って突破した結果ですし、附属校でも行きたい学部へ行くために努力しているわけですから、引け目を感じる必要はありません。
先取り学習ができる
一般的に、大学受験のためには先取り学習がよいといわれます。
先取り学習をしてできた時間に、大学受験対策の学習ができるためです。
中高一貫校は、大学受験に力を入れている学校が多く、高校2年生までには、すべての学習を終えています。
最後の1年を受験対策に充てられるのが「ずるい」と感じる場合もあるでしょう。
しかしその分授業のペースは非常に速く、おいていかれないためには自宅学習や塾での予習・復習は欠かせません。
先取り学習をする学校だからといって、必ずしも得をするわけではないのです。
就職に強い
中高一貫校生は、先取り学習によって有名大学や難関大学に合格したり、系列の大学に合格したりすることで、就職が有利になる可能性が高いことも挙げられます。
さらに、名門の中高一貫校の場合は、高校の名前が就職で有利に働くケースも。
とくに、地元の企業に就職する場合は、大学よりも高校名に注目が集まりやすい傾向があります。
先輩が勤務先にいる可能性もあり、その場合も好感を持ってもらいやすいメリットもあるでしょう。
本当に中高一貫校生は「ずるい」のか?
このように中高一貫校生を「ずるい」という理由の多くは「うらやみ」です。
中高一貫校生は、中学受験時に努力をしたからこそ入学できていることを分かっていません。
しかも、中高一貫校に入学したからといって、決して安泰ではなく、中高一貫校生ならではの苦労もあることを知らないのです。
そこで次は、中高一貫校だからこそのデメリットともいえる苦労する点を挙げてみます。
学習のモチベーションを維持しにくい
高校受験がないため、中高一貫校生は学習に対するモチベーションを維持し続けることが困難です。
さらに、>6年間同じ環境で過ごすことも、モチベーション維持を難しくさせます。
競い合える相手をみつけるか、塾に通うなどしてモチベーションを上げる工夫をしなければなりません。
宿題が多い
先取り学習でスピードの速い授業を維持するために、学校では多くの宿題が出されます。
授業は問題の解き方を教えるだけで、「わかる」ようになるためには宿題で定着させる必要があるからです。
部活動をやっている生徒や習い事・塾に通っている生徒は、宿題に追われ自由な時間をもつことも難しく、苦労して学業と両立させています。
学習進度がマッチするとは限らない
スピードの速い授業は、ついていけない生徒をうんでしまうことが多々あります。
授業を理解しないままでは、宿題もできません。
しかし授業は、理解していることが前提で進んでしまうため、分からないままでおちこぼれてしまうのです。
このように自主学習が難しい場合は、個別に指導してもらえる塾などで学習の補填をする必要があります。
中高一貫校生が「ずるい」といわれたら?
中高一貫校生は、家が恵まれているだけではなく、小学校で努力したおかげで入学できています。
しかし、もしも誰かに「ずるい」といわれたら、どうすればよいでしょうか?
その場合は、一切気にしないで今の生活を楽しみましょう。
「ずるい」という人は、中高一貫校生の苦労を分かっていない人です。
たしかに中高一貫校だからこそのメリットは存在します。
しかし、そのメリット以上に苦労もあり、努力をしています。
引け目を感じる必要は一切ありません。
そのメリットを十分に活用するために、周囲の雑音に邪魔されず勉学に励み、志望校に合格することが一番です。
そのような人を気にするのではなく、今の学校生活を思いきり楽しむことの方がよほど有意義に過ごせます。
まとめ
このように、「ずるい」といわれる中高一貫校生も、努力しなければ今のレベルを維持することは困難です。
入学後スタートダッシュがうまくいかず、成績が伸び悩んでいるお子さんもいらっしゃるでしょう。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」は、そのように授業についていけないお子さんや、学習方法が分からず悩んでいるお子さん、集中して学習できる環境にないお子さんなどが対象の個別指導塾です。
「WAYS」では、個別に勉強方法を指導し、まずは勉強習慣を身につけることを重視しています。
もともと、中高一貫校に合格できるだけの学力があるお子さんは、効率的に学習できるようになることで成績をUPさせることも可能です。
大学受験に十分通用するだけの学力が身につき、ワンランク上の大学や難関大学も目指せるようになります。
学習相談・120分の無料体験指導も実施しておりますので、お近くのWAYSまでお気軽にお問い合わせください。
関連
投稿者プロフィール
-
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
最新の投稿
内部進学2024年11月20日【青山学院中等部・高等部の保護者の方必見】内部進学を徹底解説 - 一貫教育コンパス2024年11月19日中高一貫校生の生活実態を徹底解剖!勉強、睡眠、スマホ利用に関するリアルな声
- 勉強法2024年11月19日中学数学のつまづきやすい単元一覧|解き方・教え方がわかる事典
- 一貫教育コンパス2024年11月17日Z世代の流行り調査!2024冬Ver.