【大学受験】現代文キーワード読解の効果的な使い方を解説!いつから使うべきかも紹介

z会出版から出されている『現代文キーワード読解』は、今や現代文においては必須ウェポンになっています。

オンラインストアのランキングでは、現代文参考書においては上位に居座り続けています。

しかし人気な参考書ほど、なんとなく買ってしまい持て余してしまうのも世の常でしょう。

使い方がわからず、結局本棚の奥へ…なんていうのはもったいないです!

今回は、『現代文キーワード読解』(以下キーワード読解)を使って成績を上げる方法を紹介します。

キーワード読解の中身

①現代文キーワードの意味、説明

最も特徴的な内容は現代文において重要なキーワードについての解説でしょう。

「普遍」「特殊」のような、聞いたことがあれども自分で説明するのは難しい語彙から、「アレゴリー」や「ア・プリオリ」など日常では一切使わないであろう言葉まで網羅しています。

文章による説明だけでなく、図や用例などと合わせた解説のため、そのワードのイメージをつかみやすくなっています。

②例文

いくつかのキーワードには、その言葉を主軸にして読解ができる文章がついています。

どれも実際の入試問題で使われた文章を部分的に切り取ったものであり、先ほどの図や用例と合わせて、その語彙をリアルに感じられます。

重要な部分は、この下にある「読解のポイント」や「要約」です。

それぞれ「文章の論理と流れ」と「1,2文の文章要約」が書かれており、これこそがキーワード読解の強みです。。

③頻出テーマ

キーワードとは別に、現代文で頻出のテーマの記載があります。

単にどんなテーマがあるかを羅列しているのではなく、そのテーマの文章でありがちな論旨の展開が書いてあります。

キーワード読解という言葉に隠れがちですが、目を通しておきたい部分です。

④小説重要語

①~③はすべて現代文の中の「評論文」の話についてです。

この部分は小説の読解につながるというよりは、共通テストの小説の問1のような語彙の意味の問題対策としての使用が良いでしょう。

こちらも評論キーワードと同様に、実際の文章内で用例を確認できます。

使い方

時期、レベル

キーワード読解はいつから取り組むべきなのか、という疑問についてお答えします。

個人的には「いつから始めるか」というより「どのレベルになったら始めるか」と考えるべきです。

正直キーワード読解は、受験勉強を始めてからならいつ始めても効力を発揮する参考書です。

最も避けたい事態は、読んでも内容を理解できないことでしょう。

キーワード読解の最低限レベルを理解しておく必要があります。

それは「教科書の文章が読める人」です。

学校の定期テストでつまずいている、と感じている人には厳しいかもしれませんが、そうではない人は今すぐに使い始めることをおすすめします。

ペース、区切り

キーワード読解は一見すると単語帳のようです。

単語帳と同じように、例えば「一日5語分やる!」という目標に定めがちですが、これではキーワード読解を有効活用しているとは言えません。

そこで、テーマごとに区切って読み進めるという方法をおすすめします。

キーワード読解は単語帳というより、読解を有利に進めるための背景知識や言葉の使われ方を学ぶ本です。

そのため語彙単位よりも、テーマごとに区切った学習が適当な使い方となります。

読み方

いよいよ内容の進め方についてです。

それぞれの場所によって進め方が異なっているので、一つ一つわけて説明します。

①意味説明の読み方

ほとんどの人はこの部分を単語のように一対一対応で覚えているではないでしょうか。

「普遍」と聞けば「イツイカナルバショデモアテハマルコト」と答えてしまうといった具合に…

もちろん言葉の定義を覚えるのは重要ですが、こんな覚え方では本当に読むときに苦労してしまいます。

ですので、この言葉をイメージでとらえてみましょう。

「普遍」ときけば、なんだか全体に広がっているイメージを浮かべる、というような具合です。

②例文の読み方。

まず、例文を自分なりに読んで、その話と論理の流れを軽く図解してみてください。

できたら、読解のポイントとそれを照らし合わせ、同じ部分と違っている部分をチェックしてみてください。

同様に要約も自分で作った後に「要約」の部分と見比べてみましょう。

キーワード読解のよさは、この現代文において必須の作業を簡単に実行できる点にあります。

この正直面倒な作業を短い文章でやっておけば、のちの現代文学習にも有効になってきます。

③頻出テーマの読み方

この部分は単純に読み進めてみましょう。

ただし、一度ではなく、何度も読み返すことが前提です。

おそらく、キーワード読解を進めていくうちに最も読むことになる部分です。

逆にやり始めの頃は、ほとんどこの部分の意味が理解できないでしょう。

現代文演習の回数が増えてきたときはじめて頻出テーマを読んでおいてよかったと実感するでしょう。

④小説重要語

こちらは、小説が出題される大学(もしくは共通テスト)を受ける人はかならず頭に残すべき部分です。

意外にも知らない語彙がいくつも掲載されています。

ただ、この部分の学習にはあまり時間をかける必要はありません。

①~③とは逆に、単語のように覚える方が良いかもしれません。

まとめ

要約すると

・教科書についていけるならいつから始めてもよし

・①~③は丸暗記ではなく、自分で考えながら読む

・④は単語帳のように使う

この3つです。

ただ、あくまで読解のサポート的な位置付けであることを忘れてはいけません。

これだけやって現代文は終わり、というのは一部の天才を除いて難しいでしょう。

このコンパクトさは、スキマ時間などを使って学習する際に真価を発揮します。

ぜひ、現代文の成績を上げていきましょう。

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