【大学受験】共通テストで倫理選択は穴場?注意点と勉強法をご紹介


国公立大学志望の場合、共通テストで5教科7科目を選択するのが一般的です。
多くの科目を勉強しなければならないからこそ、選択科目はなるべく負担の少ないものを選びたいと考える人も多いでしょう。

共通テストの中でも社会は、選択肢が10もある教科です。
どの科目を選ぶかによって、大学受験対策に充てる時間も変わってきます。

この記事では、社会の中でも公民の1科目である「倫理」について、詳しくご紹介します。

共通テストで倫理選択を検討している人はぜひ参考にしてください。

【年度別】大学受験共通テストの倫理の選択方法

共通テストの社会科目は、令和4年度の高校入学者から新しい学習指導要領になったことに伴い、令和7年度の試験(令和7年1月実施分)から大きく変更されます。

倫理の選択方法も変わってくるため、それぞれの選択方法について把握しておきましょう。

令和6年度までの選択科目

令和6年度(令和6年1月実施分)までの共通テストの社会の選択科目は、全部で10科目あります。

【令和6年度までの社会選択科目】

教科 科目
地理・歴史 世界史A
世界史B
日本史A
日本史B
地理A
地理B
公民 現代社会
倫理
政治・経済
倫理、政治・経済

共通テストでは、上記10科目の中から最大で2科目を選択します。
ただし同じ名称を含む科目、たとえば「倫理」と「倫理、政治・経済」は、選択できません。

つまり国公立大学の文系志望で2科目選択の場合、倫理ともう1科目異なる科目を選択する必要があります。

令和7年度からの選択科目

令和7年度からの共通テストの社会は、以下のようになります。

【令和7年度からの社会選択科目】

科目
  b 地理総合、地理探求
歴史総合、日本史探求
歴史総合、世界史探求
公共、倫理
公共、政治・経済
  a 地理総合 / 歴史総合 / 公共

6科目の中から、最大2科目を選択します。

aは、必修科目を組み合わせた出題科目で「地理総合/歴史総合/公共」の3つのうち、2つを選択し解答します。
bから2科目選択する場合は、公共が含まれる2科目を選択することはできません。
また、aとbから1科目ずつ選択する場合、aで選択する科目をbでも選択することはできません。

この変更により、令和7年度からは倫理単体では受験できなくなります。

2科目受験する場合、選択肢によっては多くの科目を勉強することになってしまうため、どの科目を選択するかじっくり検討する必要があるでしょう。

【大学受験】共通テストで倫理を選択するメリット

令和7年度からは単体で受験できなくなる倫理ですが、選択するメリットもあります。
2つのメリットを確認してみましょう。

暗記量が少ない

倫理は歴史科目である日本史・世界史と比べ暗記量が少ないことが魅力です。
一般的に、地理が社会科目の中で暗記量が少ないのですが、倫理は地理に次いで暗記量が少ないといわれています。

また世界史と重なる部分が多いため、2科目のうち1科目世界史を選択している人にとっては、取り組みやすい科目です。

短期間でマスターできる

倫理は暗記量が少ないため、比較的短期間でマスターできる科目です。
そのため、受験科目が多く手が回らない人には、おすすめの科目といえます。

習得に必要な期間は長くても3カ月ほどと言われています。
つまり、3年生の秋から取り組んでも共通テストに間に合います。

【大学受験】共通テストで倫理を選択する際の注意点

暗記量が少なく短期間で習得できるからといって、倫理は誰にでもおすすめできるわけではありません。
令和7年度からは、倫理だけでは受験できないうえに、次のような注意点もあるためです。

国公立大学の2次試験や併願校の試験科目に倫理がない可能性がある

まずは志望校や併願校の試験科目を調べましょう。

文系の場合、二次試験も共通テストと同じ科目で受験できるかが大きなポイントです。
二次試験で倫理を受験できる大学はそれほど多くないため、注意が必要です。

理系の場合、二次試験で社会が受験科目に指定されることはほとんどありません。
国公立理系志望のように共通テストだけで使用する社会科目は、できるだけ負担の少ない科目を選びたいもの。
倫理で受験できる大学であれば、暗記に時間がかかる歴史よりも短時間でマスターできるため、おすすめです。

知識だけでなく思考力を養う必要がある

倫理は暗記だけである程度までは共通テストで得点できます。
しかし、暗記のみで高得点をとるのは困難です。

高得点を取るためには、問題文を読み内容を理解する読解力、知識を活用しながら答えを導き出す思考力が求められます。
暗記は得意でも、読解力や思考力に自信がない人は、日本史や世界史の方が向いているかもしれません。

【大学受験】共通テスト用の倫理勉強法

共通テストで倫理を選択する人はそれほど多くいません。

そのため、倫理の参考書や問題集は、歴史や地理と比べて少ない傾向です。
しかし、参考書や問題集が少ない中でも効率的に共通テストで高得点を狙える勉強法があります。

人物や用語は時代の流れと併せて覚える

まずは、参考書を使って基礎的な内容をインプットします。

人物や用語を覚える際は、時代の流れとともに覚えるとよいでしょう。
人物やその思想は、その時代の出来事や情勢が影響していることが多々あります。
関連付けて覚えることで、理解しやすくなるのです。

また人物を覚える際は、流れをつかみやすくするためにも、同時期にいたほかの人物も併せて覚えましょう。

覚えたことを問題集でアウトプットする

次に問題集に取り掛かります。

問題集は、一度だけではなく少なくとも3回ほど繰り返し解きましょう。
1冊の問題集が完璧にできるようになったところで、まだ物足りないと感じたらさらに1冊取り組んでください。

また、共通テストの過去問も、分からないところがなくなるまで繰り返し取り組みましょう。
共通テストの過去問は、出題傾向を知るためにも有効です。

なお、共通テストの全体像や2025年度の変更点、中高一貫校生向けの対策スケジュールを知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。

まとめ

大学受験の共通テストでは社会の選択科目が多くあり、どの科目を選べばよいか悩む人も多いでしょう。

倫理は日本史や世界史と比べ暗記量が少なく、短時間でマスターできる科目です。

しかし、二次試験で倫理を選択できる大学は多くありません。
志望校や併願校の受験科目を調べたうえで倫理を選択しましょう。

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