神奈川県の公立中高一貫校まとめ|特徴や入試倍率・進路紹介

神奈川県の公立中高一貫校まとめ|特徴や入試倍率・進路紹介
神奈川県内には、5つの公立中高一貫校があります。

それぞれの学校ごとに特色があるため、多種多様な知識を身につけられたり、ハイレベルな授業を受けられたりするメリットがあります。

しかし、倍率が高く狭き門であり、ほかの公立校との併願もできないため、受験するべきか悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、神奈川の公立中高一貫校5校の特徴と入試倍率・卒業後の進路について、詳しくご紹介します。

神奈川の公立中高一貫校か一般の公立中・私立の中高一貫校など、さまざまな選択肢でお悩みの方は、参考にしてください。

神奈川県の公立中高一貫校5校紹介

神奈川県には、市立が3校・県立が2校と計5校の公立中高一貫校があります。

公立の中高一貫校は、授業料が私立に比べ抑えられることや、ほかの公立校と比べ中・高6年間レベルの高い教育が受けられることで人気があります。
まずは、それぞれの学校の特徴を確認しておきましょう。

横浜市立南高等学校附属中学校

横浜市立の中高一貫校は2校あり、その1校が「南高等学校附属中学校」です。

この学校の特徴は、英語教育に力を入れていること。
夏期英語集中研修やイングリッシュキャンプ・カナダ研修旅行などを中学3年間で体験し、より実践的な英語力が身につきます。

さらに、文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校に指定され(令和4年10月現在)、グローバルな人材の育成にも積極的です。

言語力の向上だけでなく、JAXAでの校外学習や弁護士による法教育講座など、多種多様な講座を開講。
さまざまな教養を身につけ、幅広く将来を選択できる力が養えます。

高校からの入学者も募集していますが、中学からの進学者160名に対し、高校の募集定員は38名(令和5年度の場合)と狭き門です。

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横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校

横浜市立の中高一貫校のもう1校は、2017年(平成29年)に付属中学が開校したばかりの「横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校」です。

付属中学校では、国語・数学・英語・理科の授業数を増やし、内容を深く掘り下げた授業を行っています。

また、探求心を養い、粘り強く最後まで課題に取り組む姿勢を養うために「DEEP学習」(D=Discussion考察・E=Experiment実験・E=Experience体験・P=Presentation発表)を授業に取り入れておることも特徴的です。

高校は理数科で、充実した実験施設があることも魅力。

とはいえ、大学は、理系学部のみならず文学部や経済学部・外国語学部の合格者も排出するなど、幅広い分野の学習が可能です。

中学からの入学者80名に対し、高校からは158名の募集(令和5年度)となっています。

川崎市立川崎高等学校附属中学校

川崎市で唯一の中高一貫校である「川崎高等学校附属中学校」。

2021年より、6年間の一貫教育を強化するため、普通科全日制は高校からの生徒募集を停止し、中学の募集のみとなりました。
募集定員は120名です。

中学では「川崎LEADプロジェクト(L=Learn学ぶ・E=Experience体験・A=Action行動・D=Dream夢)」を基盤とし、川崎市をリードする人材の育成を目指しています。

3つの柱として重視するのは、「体験・探究の重視」「英語・国際理解教育の推進」「ICTの活用」。
総合的な学習の時間「LEADタイム」やEnglish Campなどさまざまな体験を通し、探求心や表現力・コミュニケーション能力などを養えます。

神奈川県立相模原中等教育学校

中等教育学校として、中高6年間の一貫教育を行う「相模原中等教育学校」。
募集定員は160名で、高校からの入学はありません。

教育課程は、2年ごとに「基礎期」「充実期」「発展期」に分けられ、6年間じっくりと基礎から応用・大学進学へと知識を身につけていきます。

授業を行ううえで「読書・暗誦・ドリル」「発表・質疑応答・レポート」「探究・ディベート」の3つを軸とし、基礎知識や思考力・判断力・表現力を養います。

また、職業体験や農業体験といった体験活動が充実しているのも特徴のひとつです。

神奈川県立平塚中等教育学校

神奈川県立の中高一貫校のもう1校が「平塚中等教育学校」です。
募集定員は160名で、高校からの進学はありません。

こちらも、6年間を2年ごとに「基礎・観察期」「充実・発見期」「発展・伸長期」に分けて、カリキュラムが組まれています。
6年を通して「表現コミュニケーション力」「科学・論理的思考力」「社会生活実践力」を養い、伸ばしていくことが目標です。

また、中学の3年間は「前期課程」高校3年間を「後期課程」とし、前期課程では、毎日「国語・数学・英語」の授業を行い、基礎力を養います。

1年生は目が行き届くよう、1クラス32人の少人数制。
キャリア学習に熱心に取り組んでいるのも特徴で、自分の進路を見据えたグループごとの都内の大学訪問や、分野別の進路説明会・講演会などを、早いうちから積極的に行っています。

神奈川県の公立中高一貫校の適性検査と倍率

神奈川県の公立中高一貫校では、それぞれ入学試験の代わりに適性検査が行われます。
すべての学校の適性検査はⅠ・Ⅱに分かれており、内容は分析力や考察力・判断力・表現力など、総合的な力を見る問題です。

なお、相模原・平塚の中等教育学校では、令和5年度の入学者対象の適性検査より、マークシート方式がとられることになりました。

では、それぞれの学校の応募倍率も確認しておきましょう。

【神奈川県内公立中高一貫校の応募倍率】
神奈川県公立中高一貫校の応募倍率

すべての学校が過去3年、4倍以上の倍率を記録しています。

ちなみに、神奈川県内公立高校の全日制の受験倍率は1.17倍です。
比較すると、いかに中高一貫校が人気かが分かります。

神奈川県の公立中高一貫校卒業後の進路

これだけ人気のある神奈川県の公立中高一貫校は、学力も高く、卒業後の進路も気になるところです。

ここでは、令和4年の各学校の国公立大学合格者数と東大合格者数をご紹介します。

【令和4年国公立大学現役合格者数】
国公立大学現役合格者数
どの学校も、1学年の生徒数が200名に満たないことを考えると、高い確率で、国公立大学に合格していることが分かります。

ただし、その分学校の授業進度が速く、難易度も一般の公立校と比べハイレベルです。
入学できたとしても、気を抜かず勉強に励む必要があるでしょう。

まとめ

神奈川県の公立中高一貫校は、市立が3校・県立が2校の全部で5校あります。

どの学校も難易度の高い授業を受けられ、進学先もハイレベルな大学が名を連ねています。
スピードの速い授業についていくためには、合格したからといってのんびりせずに、日々の努力が必要です。

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