中高一貫校生の英語教科書『NEW CROWN』活用法
中高一貫校では英語教科書の『NEW CROWN』をほとんど使用しません。
教科書として採用している学校でも、授業のメイン教材としては、より高難度の教材が使用されるケースが大半です。
しかし『NEW CROWN』は、多くの公立中学校で活用される良書。
せっかく配られたのに使わないのはもったいないと思いませんか?
この記事では、中高一貫校生の『NEW CROWN』を使った勉強法をご紹介します。
ぜひ自宅での学習にお役立てください。
このページの目次
中学英語教科書『NEW CROWN』の特徴
公立中学で『NEW HORIZON』と並び、よく使われている英語の検定教科書が、三省堂発行の『NEW CROWN』です。
それぞれのレッスンは、
- 英文
- 基本を身につける「GET」ページ
- 身につけたものを活用する「USE」ページ
- 最終確認の「まとめ」ページ
の順番で構成されています。
一文も短めで比較的難易度が低く、どのお子さんにも取り組みやすいような作りです。
中学1年生では、小学校で覚えた文法や単語の確認などから始まり、スムーズな流れで中学英語へ入っていけるよう工夫されています。
また、掲載されている英文のテーマが、SDGsや環境問題・異文化理解など多岐にわたり、文章の内容にも興味をもって取り組めるでしょう。
全体的に、コミュニケーションに必要な4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」をバランスよく学べる構成となっており、レッスン内の新出単語や文法をあらゆる角度から身につけられます。
『NEW CROWN』のメリット
前述のように『NEW CROWN』は、比較的一文が短く作られており、それほど難易度は高くありません。
公立中学のように、幅広い学力のお子さんがいる学校の場合は、誰もが理解しやすく、使い勝手のよい教科書です。
また、三省堂のホームページや教科書内のQRコードを読み取ることで、音声を自宅でも聞くことができます。
近年、教育業界でも力を入れている「聞く」「話す」の練習がいつでもできることも大きなメリットでしょう。
『NEW CROWN』のデメリット
スピードが速く難易度の高い授業が行われる中高一貫校では、これらのメリットが、デメリットになることもあります。
中高一貫校生にとって『NEW CROWN』は、メイン教材として活用するにはやや物足りない内容です。
もう少し難易度の高い教材を使用したくなるお子さんもいるでしょう。
中高一貫校では英語教科書『NEW CROWN』をどう使っている?
オリジナル教材を使用する中高一貫校が多い中、『NEW CROWN』を配布している学校もあります。
しかし、配っただけで一切使うことがない学校もあるようです。
活用している場合でも、メイン教材として使用されることは少なく、語彙力や基礎的な構文知識の強化として、授業の復習目的で使用している程度。
せっかく配られたのに、使わないのはもったいないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
英語のように積み上げの科目は、基礎学力を身につけ、さまざまな英文に触れることで力がつきます。
その点『NEW CROWN』は、最適な英語教材といえます。
自宅でも有効に使える方法を考えてみましょう。
中高一貫校生のための英語教科書『NEW CROWN』活用法
学校で『NEW CROWN』を配布されている場合、本棚に眠らせておかずに、ぜひ自宅学習で役立てましょう。
中高一貫校で人気の教材に『NEW TREASURE(ニュートレジャー)』や『PROGRESS IN ENGLISH 21(プログレス21)』があります。
これらは非常に難易度が高く、苦労しているお子さんも多いでしょう。
それに比べ、『NEW CROWN』は学びやすく、基礎学習にぴったりです。
その活用法を2つご紹介します。
音読で4技能を強化する
シンプルでありながら効果がある勉強法が、音読です。
音読は、英語で必要とされる4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」を、トータルで高められるといわれています。
黙読では、日本人は英文を日本語の並びで読んでしまいがちです。
たとえば「She is wearing shoes.」なら、wearingより先にshoesに目がいってしまうのです。
しかし、音読なら英文をそのまま読んでいくしかありません。
そのため、音読を繰り返すことで、英語の順番のまま意味を理解できるようになります。
また『NEW CROWN』は、英文を音声で聞けるため、それをまねて音読することで、「聞く」力と「話す」力が養われます。
繰り返し音読することで文法を覚え、テストや英作文で「書く」こともできるでしょう。
さらに、新しい英文に触れることで、語彙力の強化にもつながります。
『NEW CROWN』は、新出語句がそのページの隅に日本語の意味とともに提示されているため、確認もしやすいでしょう。
基礎力強化・弱点克服に活用する
『NEW CROWN』は、基礎力の強化や文法の定着に役立てることも可能です。
『NEW CROWN』を発行している三省堂は、ホームページで「三省堂中学校英語ワークシート」を掲載しています。
ドリル式のワークシートで、「be動詞」「一般動詞」「have to」など、項目ごとに分けられています。
そのため『NEW CROWN』使用者だけでなく、ほかの教材を活用しているお子さんでも、必要な箇所だけ印刷して活用が可能です。
英語が苦手だから基礎力を強化したい場合や、弱点を克服したい場合などに役立てられます。
『NEW CROWN』で確認しながら学習すると、より理解が深まります。
『NEW CROWN』で基礎力を身につけたうえで、学校で配られている問題集に取り組めば、応用力も身につくでしょう。
まとめ
検定教科書の『NEW CROWN』を配布している中高一貫校の多くは、メイン教材として使用していません。
配っただけで一切活用しない学校もあります。
しかし、中高一貫校で活用されるオリジナル教材に比べ、分かりやすい文面の『NEW CROWN』は、基礎力を身につけるのに最適な教材です。
もし自宅の机で眠っているようであれば、ぜひ有効活用してみてください。
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『NEW CROWN』に限らず、オリジナル教材や配布されるプリントなどを活用するため、効率よく定期テストの点をアップさせることが可能です。
「難易度の高い学校の授業に苦労している」「勉強しても成績が上がらない」「自宅で勉強する癖がついていない」など、お子さんの勉強のことでお悩みの方は、ぜひ一度「無料体験指導・学習相談」にお越しください。
投稿者プロフィール
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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