4STEPの仕組みを徹底解説!4STEPを知り友達になろう
中高一貫校に留まらず、非常に多くの学校で使用されている数学の問題集に「4STEP」があります。
この問題集は、多くの学校で使われている反面、多くの生徒からあまり良い印象を持たれていない問題集として有名かもしれません。
今回は4STEPの効果的な使い方がわからない人や、既に4STEPが嫌いになり、数学に絶望している人に
「4STEPは使い方次第でとてもいい教材になるよ!」
ということをお伝え致します。
4STEPのことをよく知って、良いおつきあいが出来たら良いですね。
このページの目次
4STEPの長所
問題数の多さ
4STEPの長所といったら問題数の多さではないでしょうか。
学年毎に違いますが、500〜700題程度の問題数があります。
この問題数は通常の学校配布の問題集と比べるとかなり多いです。
数学の基礎力を高めるには、ある程度の演習量が必要なので、その基礎力を鍛えるためにはある程度の問題数がなくてはなりません。
1冊で必要な量がカバーできればいうことはありません。
持ち運びの容易さ
もちろん問題数の多さで4STEPを上回る問題集はいくつもあります。
有名なのは「チャート式(数研出版)」や「Focus Gold(啓林館)」などでしょうか。
これらは各学年1000題程度の問題数があります。
「なんだ、4STEP全然大したことないじゃないか」
と思う人がいるかもしれません。
しかし、それは現実(実物)を見ていない人です。
4STEPはページ数でいえば200ページ弱の、非常に薄い問題集です。
通常の教科書と比べてもほとんど大きさが変わりません。
それに対してチャート式やFocus系はどうでしょう?
解説を含めると800〜1000ページ程度のボリュームになります。
辞書みたいな厚みです。
そんな厚い問題集を学校から家へ持ち帰り、問題を解く人は何割くらいいるでしょうか?
しかし、4STEPは非常に薄い問題集なので、「家→学校→塾」と楽に持ち運びができます。
荷物にならない分、非常に取り組みやすいのではないでしょうか。
例題を見ずに問題が解けるような配置
また、チャート式のように、例題に関する詳しい解説が問題の近くにはありません。
解説が目に入ってしまうからその場では解けるが、実際の試験ではなかなか問題が解けないという人にはおすすめです。
一度自分の力で解いてから答えを確認することで、問題を自力で解く力を身につけることができます。
適切な難易度設定
4STEPはSTEP A、STEP B、発展問題、演習問題と難易度が別れています。
STEP A:基礎力の養成。教科書の例・例題・問レベル。
STEP B:応用力の養成。教科書の応用例題・節末・章末レベル。
発展問題:発展学習。教科書では取り扱われなかったが重要な問題。
演習問題:入試対策。AとBの2段階に分け,章末に収録。
学校から指定がある場合は別ですが、自分の理解度に応じて
「A問題だけは完璧にしよう」 「Aは簡単だからBと発展だけやろう」
というような使い分けが出来ます。
「他の問題集も同じじゃないの?」
と思う方もいると思いますが、チャート式などは範囲を細かく替えているので、簡単な問題と難しい問題が交互になったりすることもあります。
その点は4STEPの方が使いやすいといえるでしょう。
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4STEPの短所
問題数の多さ
4STEPは同じくらいの薄さの問題集と比べると、かなりの問題数を誇ります。
そのため、勉強を継続的にする習慣がないと、問題数が多すぎて、こなせない問題も出てきます。
また、数学があまり得意でない生徒にとっては、この量の問題演習を行うのが苦痛に感じ、モチベーションが下がってしまうかもしれません。
大学入試レベルの問題がない
4STEPは大学入試レベルの問題はそれほど多くは載っていません。
大学入試レベルの問題をしっかりと解けるようになるには、それなりの演習量をこなさなければいけません。
そのため、この4STEPはあくまで受験の基礎固めとして使うことは出来ても、これ1冊で受験に対応しているとは言えないでしょう。
これも4STEPの欠点と言えるでしょう。
解答編が手に入りにくい
4STEPを使っている学生が「4STEPは使いにくい!」と感じてしまう一番の要因は「解答編」だと思います。
まず、学校によっては、4STEPの解説が載っている解答編を配布しないこともあります。
その場合、問題集の巻末にそれぞれの答えだけは記載されているため答えは確認できますが、自分の計算のやり方や問題を解く流れが正しいかどうかを確認することすら出来ません。
これでは、数学が苦手な生徒にとって、これ1冊で学習を完結させることは難しく感じてしまうでしょう。
そもそも、4STEPの解答編は学校でしか販売されていません。
解答編が欲しい場合は、学校に頼んで買ってもらうか、解答編を持っている友達・知り合いから借りる、ネットオークションなどで購入するしかないのが難点です。
また、解答編を手に入れたからといって安心するにはまだ早いです。
実は、4STEPの解答編に記載されている解説はそこまで親切に書かれているわけではありません。
数学が得意な人にとっては苦労しないかもしれませんが、数学が苦手な人や予習で4STEPを利用している人はあっという間に置いてけぼりにされる恐れもあります。
解説を読んでもあまり理解ができない場合は学校や塾の先生に確認してみましょう。
4STEPと付き合うためには
4STEPは「数学が苦手でなく、きちんとした数学の授業がされていて、沢山問題を解きたい人」にはうってつけの問題集です。
しかし、一方で「数学が得意ではない。授業が分かりづらくついて行けない。」という人には全く持って不向きな問題集です。
しかも困ったことに4STEPは学校指定の問題集なので、配られてしまったが最後、やらなくてはいけません。
試験に出るというのもそうですし、課題として4STEPの問題を解かなくてはいけないケースも非常に多いです。
そんな4STEPとうまく付き合うにはどうすればいいでしょうか?
A問題を解きまくる
4STEPがそれなりに難しい問題集と言っても、STEP Aは教科書レベルの問題です。
教科書の例題の解説を見ながら、まずA問題を何回も解いて、基礎力をつけてからSTEP B→発展と解いていけば、4STEPも有効活用できます。
チャート式を参考書代わりにする
チャート式は色々なパターンの問題が載っている、所謂網羅系問題集です。
しかも解説が丁寧なので、4STEPに出ている問題の類題が大抵チャート式には載っています。
そのため、4STEPで分からない、解けない問題の解説をチャート式から探して読む、という方法を取れば、分からないストレスから解放されるでしょう。
4STEPを使わない。
課題などで出ないならば、いっそ4STEPを使わず、自分のレベルに合った問題集を使うという手もあります。
ただし、試験問題が4STEPから出る可能性があるので、自分の実力がついた段階で一回4STEPに戻るほうが良いでしょう。
まとめ
4STEPは基礎問題が多くあり、持ち運びにも優れている反面、解説が雑であることが理由で、数学嫌いや下手な授業を受けている学生からは嫌われる傾向にあります。
とはいえ4STEPもあなたと仲良くなりたいはずです。
4STEPの特性を見抜き、良いおつきあいを続けて下さい。
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