【中高一貫校】筑波大学附属中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明
完全な中高一貫校ではなく、高校には外部からの進学生もいます。
歴史も古く、政財界を始め各界に多数の著名人を輩出する名門校として知られていますが、どのような特色ある教育を展開しているのでしょうか。
このページの目次
筑波大学附属中学校・高等学校の基本情報
沿革
1888年、昌平黌跡に高等師範学校の尋常中学科として設立されたのが始まりです。
以来、130年以上に及ぶ歴史を有しています。
戦後の学制改革を受け、1949年に東京教育大学附属中学校と同大学附属高等学校に改称します。
その後、1950年に男女共学化し、1978年に筑波大学に移管されました。
教育理念
筑波大学附属中学校・高等学校では、中学校、高等学校にそれぞれモットーがあります。
中学校では「強く正しく朗らかに」をモットーに、人類社会の進展に貢献できる人間を育成することを教育理念としています。
高等学校のモットーは「自主・自律・自由」です。
各人が自由に個性を伸長し、主体的に人生を開拓しながら、やはり人類社会の進展に貢献できる人間の育成を理念としています。
施設
学校構内の施設には、中学校舎、高校校舎、および、運動場、コート、体育館、武道館、プールのほか、武道館や桐蔭会館などがあります。
2003年には空調設備が設置されるとともに、情報実習室も完成しました。
また、2005年には校舎全体のバリアフリー化が進められ、エレベーターやスロープ、多機能付きトイレなどが導入されています。
校則
筑波大学附属中学校・高等学校には、ほかの学校のような厳しい校則はありません。制服もなく、服装や髪型は自由、アルバイトも許可されています。
自主的に学習に取り組む生徒が大半なので、校則がなくても風紀の良い学校だと評判です。
筑波大学附属中学校・高等学校の教育
高校への進学に内部連絡入試を実施
筑波大学附属中学校・高等学校は中高一貫のスタイルを取りますが、完全な中高一貫校ではありません。
中学から高校には、一般入試とは別に内部連絡入試を実施し、男女各80名ずつ成績上位者のみが進学できるシステムです。
なお、内部連絡入試の合格者はほかの高校を受験できません。
各人の学ぶ意欲を大切にした指導(中学)
中学では、生徒一人一人が自ら学習する意欲を大切にした指導に力を入れています。
教科指導では、まず自分で考え、それから意見交換してほかの生徒と共有するスタイルです。
こうすることで、自分の考えをより深めていくことを狙っています。
さまざまな進路に対応できる指導(高校)
高校では、さまざまな進路に対応できるように科目を限定していません。
自ら主体的に判断して行動できる人間になるには、あらゆる教科の基礎をしっかり身につける必要があるとの考えからです。
1年次の芸術と、2年次の芸術と理科のみ希望科目を選択できますが、それ以外の科目は2年次まで全員が必修です。
3年次にはそれぞれの関心や興味に応じて科目を選択しますが、文系や理系のクラス分けはありません。
そのため、一人一人異なる時間割で行動するのが特徴です。
グローバル教育
筑波大学附属中学校・高等学校では、古くからグローバル教育に力を入れています。
コミュニケーション能力の重要性が叫ばれる昨今ですが、それよりはるか以前から英語では読み書きのみならず、話すことと聞くこと中心の授業を展開してきました。
現在も4技能をバランスよく身につけられるよう、英語教育のカリキュラムが組まれています。
進学実績
都内屈指の進学校として、毎年難関大学への合格者を輩出しています。
2022年度の実績によると、東京大学に28名、京都大学に8名、早稲田大学に57名、慶應義塾大学に56名が合格しました。
また、医学部に進学する卒業生も複数人います。
一方、筑波大学の附属校ながら、筑波大学への内部進学枠などはありません。
筑波大学附属中学校・高等学校の学校生活
部活動
筑波大学附属中学校・高等学校では、部活動も生徒の自主・自由に任せられています。
さまざまな運動部、文化部、同好会がありますが、活動は週4日以内です。
活発に活動している部活動には、関東大会や全国大会に出場するほどの好成績を残している団体もあります。
一方、勉強に専念したいという生徒にまで部活動を強制しておらず、個人の自由が許されているのが特徴です。
イベント
学習院大学高等科との「院戦」が有名です。
これは毎年6月に学習院大学高等科との間で開催されるスポーツの定期戦のことで、1896年から続いています。
野球部と柔道部の対抗戦が始まりです。
また、開成高校で開催される「開成レース・湘南戦」というボート部の定期戦も、歴史あるイベントとして有名です。
920年から毎年戸田漕艇場にて開催されています。
筑波大学附属中学校・高等学校の評判
在校生から「最高の学校」という口コミが複数見られました。
自由が許された学校ながら、生徒が皆自主的に学習に打ち込んでおり、それゆえ優れた進学実績を残し続けているのでしょう。
また、生徒同士が良好な関係を築ける環境だとの評判もあります。
中高一貫校専門個別指導塾WAYSでは、筑波大学附属中学校・高等学校をはじめとする中高一貫校生が、テストの点数を跳ね上げています。
その秘訣は、それぞれの学校のテキストを教材として使用する点です。
中高一貫校に精通した講師陣が、各学校に合わせた指導を行うことで、難化した中高一貫校のテストにも効率よく対応できるようになっています。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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