【中高一貫校】文教大学付属中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明
文教大学付属中学校・高等学校は、東京都品川区にある私立の中高一貫校です。
最近の学校改革で進学の強豪校を掲げ、受験者数も増加している学校ですが、その教育にはどのような特色があり、生徒はどのような学校生活を送っているのでしょうか。
このページの目次
文教大学付属中学校・高等学校の基本情報
沿革
文教大学付属中学校・高等学校の由来は、1927年の立正幼稚園と立正裁縫女学校の設立にさかのぼります。
戦後の学制改革で、1947年に立正学園中学校、翌年に高等学校が開設されました。
1976年に立正女子大学が文教大学となったことを受け、同校も文教大学付属中学校と高等学校に改称されています。
教育理念
文教大学付属中学校・高等学校では「人間愛」を教育理念として掲げています。
同校の掲げる人間愛とは、人間の尊厳とその無限的発展性を信じることで、同時に、あらゆる人を信じ、慈しみ、思いやり、尊重することができることです。
その理念をベースに、生徒一人一人が他人を他人と思わず我が身のように考え、その思いを具体的な行動に移せるよう教育に努めています。
施設
ICT教育の実践のために、すべての教室に電子黒板が導入されています。
それにより、教室の廊下側の壁は全面がガラス窓で、明かりを取り込みやすい開放的な教室となっているのが大きな特徴です。
そのほか校内の施設には、過去問や資料が豊富で独立ブースも完備の自習室、約150名を収容できる食堂、美しいアーチが特徴的な講堂などがあります。
校則
いろいろ規定があるため、入学したら「髪を染めて、ピアスをして、スカートも短く…」という人には向いていません。
しかし、勉強を目的とする生徒には特に厳しい校則ではないと言えます。
スマホは、校内では使用禁止です。
文教大学付属中学校・高等学校の教育
戦略的6か年指導体制
文教大学付属中学校・高等学校では、教育理念の人間愛に、進学力をプラスした新しい教育体制を実践しています。
それが、戦略的な6か年指導です。
6か年指導において中学時代は前半の3年間として、基礎・基本の定着と充実、ならびに、先取り学習に力を入れています。
中学1年次のクラス編成は、入学試験の結果による学力が均等な編成です。
そのなかでも、英語と数学は習熟度別授業を展開し、苦手な生徒は少人数制のきめ細やかな指導を、得意な生徒には演習問題を多くした応用力養成のための授業を展開しています。
3年次のクラス編成は、2年次の学力をもとにスタンダードクラスとハイレベルクラスの2つです。
全生徒が学力を向上できるよう、週35時間授業を実施しています。
高校時代は6か年体制の後半として、結果を出すことを重視します。
目標達成のためにさまざまな指導やカリキュラムを用意しており、一人一人の個性や能力に合わせた環境です。
志望に応じてスタンダードクラスとハイレベルクラスの2クラスに分けられます。
自立学習支援システムの「文教ステーション」
同校では、生徒一人一人の学習をより密にサポートするための自立学習支援システムを導入しています。
それが「文教ステーション」です。
専任チューターが常駐し、個々の生徒の進捗や能力に合わせてサポートします。
グローバル教育
文教大学付属中学校・高等学校では、国際理解教育に力を入れさまざまなプログラムを実施しています。
長く続くオーストラリアの留学プログラムに加えて、近年は台湾への修学旅行も実施されるようになりました。
それに合わせて、台湾大学への留学のための中国語講座なども実施しています。
進学実績
例年、2割程度の学生が文教大学に進学します。
ただし、文教大学は文学部や教育学部、人間科学部など学部の種類が限られているので、他大学に進学する生徒も少なくありません。
令和4年の合格実績によると、国公立大学は東京外国語大学や千葉大学、秋田大学など計8校に9名が合格しました。
私立大学には、難関大を始め非常に多くの生徒が進学しています。
文教大学付属中学校・高等学校の学校生活
部活動
運動部、文化部合わせて約30の部活動があります。
運動部の例を挙げると、体操部、バレーボール部、バドミントン部などです。
文化部は学術ブロック、芸能ブロック、芸術ブロック等に分かれ、パソコン部、演劇部、茶道部などが活動しています。
部活動の終了時刻は18時です。
それ以降は自宅学習の時間として、全員最低2時間以上勉強することを促しています。
勉強と部活の両立が可能な体制です。
イベント
年間を通してさまざまなイベントが開催されていますが、どれも生徒一人一人が個性を発揮し仲間と友情を育むための機会です。
生徒が責任を持って行事の達成を目指します。
いくつか例を挙げると、希望者による鎌倉由比ガ浜クリーンアップ、中学の宿泊行事としてTrinitiy Camp、高校になると学習合宿やオーストラリアへの短期語学研修などがあります。
9月開催の文化祭「白蓉祭」も一大行事です。
文教大学付属中学校・高等学校の評判
近年は「進学の強豪校」を掲げて大学受験対策にも力を入れる学校ですが、在校生や既卒性の口コミによると、全体的にはそれほど進学熱が高いようではないとのことです。
ただ、施設はきれいでいじめも少なく、とくにハイレベルクラスは充実した学習環境との評判もあります。
しっかり勉強したい生徒には向いている学校です。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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