【中高一貫校】麻布中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明
麻布中学校・高等学校は、高等学校の段階で生徒を募集しない、完全な中高一貫の男子校です。
進学校として知られていますが、その内情はどのようなものなのでしょうか。
このページの目次
麻布中学校・高等学校の基本情報
沿革
歴史は1895年にまで遡ります。東洋英和学校内尋常中学部の形でスタートし、同年に私立麻布尋常中学校と改称、1899年に麻布中学校と改称しています。
歴史上では1970年に学園紛争を経験しており、その際に後述するように、校則や制服を撤廃、現在イメージされる自由な校風が確立されました。
教育目標
教育目標では、シンプルかつ高いレベルで世界へと羽ばたく人材の育成が目指されています。
「ブレない人間になれ」といったコンセプトが掲げられることもあり、時代の移り変わりにも揺るがない、教養や理念を身につけるための教育が行われています。
施設
普段の授業が行われる教育棟を中心に、理科棟、芸術棟、さらに新体育館と図書館が設置されています。
そのほか、イベントなどが開催される講堂、校庭、中庭などもあります。
芸術棟には300人を収容できる大視聴覚室、書道や美術のための教室が用意されています。
理科棟には化学実験室、物理実験室、生物実験室などがあります。
校則
先述したように、校則は一切ありません。
構内でのスマホの使用やSNSへの投稿、アルバイトなども自由となっています。
とくに際立っているのが、ファッション関連です。
制服がない上に、髪の毛を染めるのも自由となっているため、個性的な身なりをした生徒も多く見受けられるようです。
体育祭の時には髪の毛を自分のクラスのカラーに染めるなど、こうした自由な校風を楽しんでいる面も見られます。
ただし、校則ではないものの、いくつかの決まりや習慣が存在します。
公式な制服はありませんが、過去に使用されていた制服が「標準服」として販売されており、生徒はそれを着ることができます。
入学式の際に着用することが多いようです。
また、スマホに関しては、中学の1～2年までは始業から終礼までの間の使用が禁止されています。
麻布中学校・高等学校の教育
自由な校風ときめ細かな指導
先述した通り、校則はなく、自由な教育方針が取られています。
ただし、こうした自由な環境は、授業から脱落してしまう生徒を出してしまうリスクもあるでしょう。
そこで、麻布中学校・高等学校では、1クラスに正・副2名ずつの担任を設置する正副担任制を導入しています。
また、クラスに関しては成績の偏りを防ぐため、成績によるクラス編成は行わず、高校2～3年の時点で選択教科によるクラス編成が行われています。
留学
学校としての生徒を留学に送り出す制度は設けていません。
個人での留学は認められており、高校の段階で1年間の留学単位認定制度が用意されています。
一方、国際交流は盛んで、韓国、中国、カナダの高校と提携を結んでいるほか、海外からの留学生も受け入れています。
生徒の相互訪問なども実施されており、こうした機会を通して、海外の文化や習慣、言語を学ぶ機会が得られます。
進路状況
名門校ということもあり、輝かしい進路実績を誇っているといえるでしょう。
2021年のデータでは、東京大学への合格者が86名、京都大学が11名、一橋大学が14名前、早稲田大学が143名、慶応大学が134名などとなっています。
麻布中学校・高等学校の学校生活
イベント
先程触れた国際交流のほか、春に文化祭、秋に運動会が実施されます。
自由と自主性を重んじる学校らしく、この2つのイベントは、全校生徒によって選ばれた実行委員会によって企画・運営される形を取っています。
部活動
サークル連合という生徒による自治機関のもとで、多くのクラブが存在しています。
運動部では、スキー部やアメリカンフットボール部、オリエンテーリング部といったユニークなものもあります。
文化部でも、バックギャモン部、お料理研究会、奇術部といった、自由な校風らしいクラブが多数あります。
麻布中学校・高等学校の評判は？
自由度が高く、生徒の自主性を重視する校風、しかも進路実績も申し分なしということで、生徒・保護者双方から高い評判を得ているようです。
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