古文の定期テストのコスパのいい勉強法とは!?キーワードは「積み上げ」
下手に日本語に近いせいか、ある程度単語を覚えただけでテストに挑む人もいるでしょう。
そのような態度は、
しかし、英語と同じように、単語や文法、読解などの複数の作業が必要です。
そのことに気づかず、「なんとなく」で挑んでしまえば、点数を取るのは難しいでしょう。
そこで今回は、古文の定期テストの勉強法について紹介します。
時間が割けないことも考慮して、効率のいい、それでいて「なんとなく」ではない勉強法です。
「コスパよく古文の定期テストを取りたい!」
「定期テストまで時間がない!」
という人は、最後まで読んで参照してみてください。
このページの目次
定期テストの古文の勉強が重要な理由
勉強法を紹介する前に、古文の定期テスト対策が重要な理由を説明します。
理由を知っておくことは、勉強のモチベーションアップに繋がるからです。
ほかの人と差をつけやすい
古文は、勉強すればするほど、そうしていない人に比べて差がつきやすい科目です。
「なんとなく」で対策する人がいることに加えて、古文が積み上げの科目だからです。
古文の勉強は、単語、文法、読解など、複数の作業が必要になります。
重要なのは、これらの分野はどれも欠かすことができない点です。
たとえば、単語の勉強をしないままでは、文法や読解の勉強は難しいでしょう。
どちらの分野にも、古文単語は登場するからです。
古文はこのように、分野ごとに独立しておらず、一つの上に他の分野が積み上がっていく科目なのです。
積み上げの科目ということは、時間をかければかけるほど、成績が上がるということに他なりません。
複数の分野をどんどん積み上げていけるからです。
時間をかけないと、「文法だけで終わり」や「読解だけで終わり」という勉強になってしまいます。
しかし、上記の通り、文法や読解の理解には「単語」の学習が不可欠です。
逆に「単語」だけを学習しても、文法や読解が問われた場合に、対処できなくなるおそれがあります。
大学受験対策に繋がる
定期テスト対策は、そのまま大学受験に繋がります。
定期テストで出題される事項は、大学受験の問題と重なる部分があるからです。
とくに古文は、定期テストと大学受験と重なる部分が複数あります。
たとえば、作品についての知識です。
古文の授業では、源氏物語や大鏡など、有名な作品の一説が扱われることがあります。
そうした作品は、文章の完成度が高いと評価されていることから、入試でも問題文として使用されやすい傾向にあるのです。
授業で作品について勉強すれば、その作品の作者、あらすじ、成立の背景などを知ることができ、入試でも有利になるでしょう。
また、古文の入試問題で頻出な「助動詞」も、授業では取り上げられることがあります。
「助動詞」については、後に解説します。
定期テストの古文はどうやって勉強する?
いよいよ具体的な勉強法の紹介です。
ポイントとなるのは、上記で述べた「積み上げ」を意識することです。
出題されるのは授業で扱った文章
前提として、古文の定期テストの中心となるのは、授業で扱った文章です。
定期テストは、今までの授業の理解度を確認するためにあるからです。
そのため、勉強も授業で扱った文章を中心にしましょう。
文章の意味を理解することが重要なので、現代語訳も手元にある必要があります。
もし持っていない場合、先生や友人に聞いてみることをおすすめします。
まずは単語を覚えよう
最初にはじめるべきなのは、文章中に登場する古文単語の意味を覚えることです。
単語の暗記は、積み上げの根底に位置する作業です。
文章に出てくる単語の意味は、すべて3秒以内に言えるようにしましょう。
思い出すのに時間がかかっている段階では、まだ「覚えた」とは言えないでしょう。
文法や読解の学習をする際に支障が出ないレベルまで、意味を思い出せるようにします。
文章中での意味に加えて、その単語のほかの意味についてもおさえておきましょう。
古文の単語の意味は必ずしも一つではなく、文脈によって変化することがあるからです。
定期テストで派生の意味が問われる場合があるだけでなく、今後の試験でも別の意味として登場することもあります。
そのような状況で、あらかじめ意味を知っていると、有利にはたらくでしょう。
文章の日本語訳に目を通しておく
単語の確認ができたら、それらを繋げて一つの文として読みます。
これを文章全体に行い、持っている現代語訳と照応させましょう。
この作業で重要なのは、2つの要素です。
以下で詳しく説明します。
すべての文の主語を確認
古文は、主語が本文から省略されることがあります。
そのため、仮に書かれた文章をすべて現代語訳できても、主語がわからない可能性があるのです。
現代語訳を確認する際は、必ず文章ごとの主語が誰(何)かを明確にしておきましょう。
手元の現代語訳に主語が明記されていない場合、先生に聞いてみることをおすすめします。
その際、どのように主語を特定できるかも聞くことができれば、テスト中に忘れたとしても、対応できるようになります。
助動詞は必ず識別できるようにする
文章の意味を理解するために重要なのは、単語に加えて文法です。
単語がバラバラのパーツなら、それらを組み合わせる接着剤が文法といえるでしょう。
文法の中でとくに重要なのは「助動詞」です。
助動詞は、文章のニュアンスを大きく変える文法で、その意味を問う問題は複数の試験で頻出です。
実際、令和4年度の共通テスト「国語」の古文の問2でも、助動詞の知識について問われています。(※)
大学入試で問われやすいのと同様、定期テストでも助動詞は頻出です。
文中でどのような意味になっているかを、日本語訳で確認しておきましょう。
とくに「む」や「べし」はほかに比べて意味が多いため、注意が必要です。
(※参考:令和4年度 本試験の問題|大学入試センター)
文章を音読
文章全体の意味がある程度わかったら、その文章を音読します。
今までは目で文章を見るだけでしたが、ここからは口と耳を加えて文章を理解します。
より多くの器官から情報を得ることで、文章に対する解像度を上げることが可能です。
音読する際は、単に読み上げるだけではなく、意味を考えながら読みましょう。
音読に合わせて意味を理解することで、口で読むスピードと同程度で読めるようになります。
目標は、毎日4〜5回繰り返すことです。
基本的には15分程度で終わるので、効率よく学習ができます。
古文の定期テストで高得点を取る勉強法
最後に、80〜100点の高得点を目指す人向けの勉強法を紹介します。
時間に余裕がある人も、以下で紹介する方法を試してみましょう。
以下の勉強法は今まで紹介した勉強法による対策が終わった後にするのがおすすめです。
文章の内容を理解した上で取り組むことで、さらに効果が発揮できるからです。
文章の日本語訳を書いてみる
文章に関する設問は、文章を現代語訳できれば全問正解することができます。
そこで、古文の文章だけを見て、現代語訳を自分で再現してみましょう。
ポイントとなるのは、「書くこと」です。
記述問題が出題されることを想定して、自分で現代語訳を書きます。
書いた後は、意味だけでなく、漢字の正誤まで確認しましょう。
作品背景をおさえる
作品の内容について完璧に理解できたら、次は作品それ自体について理解しましょう。
すなわち、先述したように、その作品の作者、あらすじ、成立の背景などの知識を覚えます。
これらの作品に関する知識は、定期テストと入試の両方で問われる可能性があります。
とくに作者と時代は、直接出題される問題です。
作者の名前の漢字、同時代に成立した他の作品名などは、教科書や資料集などで確認しておきましょう。
まとめ
古文はやることの多い積み上げの科目で、どうしても「なんとなく」で終わらせてしまう人がいます。
しかし、古文は勉強すればするほど差がつく科目です。
今回紹介した方法で、周りの人と差をつけ、大学受験に備えましょう。
中高一貫校生の古文の定期テストはより大変です。
ハイスピードな授業に加えて、ハイレベルなテキスト・テスト。
さらには、通学時間や部活動、趣味などに、勉強に使う時間にも余裕がありません。
このままの勉強法で大丈夫か分からないまま、1人で勉強を続けるのはモチベーションを維持させるのも辛いもの。
そのようなときは、プロの力を頼ることも検討してみましょう。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」は、日々の勉強に悩む中高一貫校生のサポートをする個別指導塾です。
勉強内容は、一人ひとりに合った完全オリジナルなカリキュラム。
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本人に必要な勉強をピンポイントでできるからこそ、効率的な定期テスト対策が可能です。
無料体験指導・学習相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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