指定校推薦はいつ?出願から受験発表までの流れと概要をご紹介
「指定校推薦はいつ行われる?」「出願から合格発表までの流れは?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
指定校推薦は、6月~8月に各高校で募集要項が出された後、10月から出願受付が行われます。
その後、11~12月にかけて試験を行う流れが一般的です。
この記事では指定校推薦の流れ、出願条件と試験内容、校内選考で推薦枠を獲得するためのポイントについてご紹介します。
これから指定校推薦に向けて取り組もうとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
このページの目次
指定校推薦の出願・試験の時期はいつ?
指定校推薦の出願・試験時期は、大学によって異なります。
一般的に10月から出願受付が始まり、11~12月ごろにかけて試験が行われます。
出願から試験までのスパンが短く慌ただしい流れですが、12月の合格発表が終わった後は、大学への入学に備えてじっくりと準備を進められるでしょう。
【指定校推薦】出願〜合格発表までの時期と流れ
この項目では、出願から合格発表までの時期と流れをご紹介します。
【6月】募集要項発表
指定校推薦を利用したいと思った場合はできるだけ早く、校内選考が始まる前までに、担任の先生に伝えます。
募集時期や試験の日程は大学によって異なりますが、多くは6月~8月ごろにかけて募集要項が発表されるでしょう。
募集要項では、以下のようなことが確認できます。
- 指定校推薦枠の有無
- 募集人数
- 指定校推薦の審査方法
6月ごろに、各大学より願書が配布されます。
【7〜10月】校内選考
校内選考では、成績だけではなく、生活態度なども含めた人物像から総合的に判断されます。
中でも、校内選考で重視されるのは以下の点です。
- 評定平均
- 面接
- 志望理由書
ただし、高校によって選考基準は異なります。
指定校推薦は、早い段階からの準備が重要であるため、なるべく早い段階で通う高校の選考基準を把握しておきましょう。
【10月〜】 出願
指定校推薦では、評定平均値を高めに設定される場合が多い傾向です。
大学が求める成績基準を満たしていない場合、出願できない恐れもあります。
よい成績を残すことはもちろん、出願条件を満たせるよう日々の授業にしっかり取り組み、提出物の期日を守るなどを徹底しましょう。
【11〜12月】指定校推薦受験
志望動機書や調査書などの書類選考や面接などを用いた試験が一般的です。
以下のうち少なくとも一つを活用し、選考が進められます。
選考試験の審査方法は、募集要項を確認しましょう。
- 学力試験
- 小論文
- プレゼンテーション
- 口頭試問
- 資格試験
- 検定試験
- 大学入学共通テスト
【12月〜】合格発表・入学手続き
12月の合格発表を終えたら、結果の合否に応じた対策を取っていきましょう。
合格した場合、早い段階で入学手続きと一緒に「入学金」「前期授業料」の支払いを済ませておくと安心です。
入学金は合格発表後1~2週間以内、前期授業料は年内(一般選抜入試前の1月末まで)に支払わなければ「入学辞退」とみなされるため、注意が必要です。
落ちてしまった場合、残った指定校推薦枠が空いているか先生に確認してみましょう。
そこから、一般試験に切り替えるのか、公募推薦や総合型選抜を利用するのかを判断してみてください。
指定校推薦の出願条件と試験内容
指定校推薦の評価対象は、主に評定が重視されますが、それだけではありません。
委員会活動や部活動、課外でのボランティア活動といった取り組みなど、高校3年間の積み重ねが重視されます。
指定校推薦に必要な評定だけではなく、日々の生活態度や出席日数、提出物の期日遵守など、さまざまな観点から判断されるものだと認識しておきましょう。
【指定校推薦】校内選考枠を獲得するには
校内選考枠を獲得するために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
通う高校の校内選考基準を知る
校内選考では、評定平均や面接、志望動機書をもとに、学力・人物像などを総合的に判断されます。
また、校内選考の基準として以下のようなケースもあるでしょう。
- 欠席や遅刻、早退日数における3年間の合計が10日以内であること
- 高校3年生1学期の成績において、1科目でも評定1を保有する者は推薦しない
気を付けておきたいのは、「欠席・遅刻・早退日数」です。
3学年の合計が10日を超えてしまうと、指定校推薦枠に入れない恐れがあります。
また、高校3年生1学期に評定1があると、推薦枠の獲得は厳しいでしょう。
評定平均4.0以上を目指す
求められる評定平均は、指定校によって異なります。
それでも「4.0以上」「4.5以上」など高い評定平均を求められるケースが多いことから、日々の授業へ取り組む姿勢や生活態度から気を引き締めなければなりません。
まず、自分の評定平均を知り、指定校が求める評定平均へ近付けることから始めましょう。
計算方法は、学年末に出された全科目の評定評価(5段階)を足し合わせ、科目数で割ることで評定平均が出ます。
高校1・2年生全ての評定と、高校3年生1学期末の評定で計算します。
計算した評定平均を以下の表と照らし合わせ、自分がどこに位置するかを確認してみてください。
【全体の学習成績の状況 学習成績概評】
5.0〜4.3:A
4.2〜3.5:B
3.4〜2.7:C
2.6〜1.9:D
1.8以下:E
参考元:文部科学省「令和3年度大学入学者選抜実施要項について」
志望動機書は具体的かつ明確に書く
志望動機書作りは、指定校推薦において自分の強みをアピールするための重要な工程です。
そのため、何となく埋めるのではなく、高校での取り組みや自分の長所、大学入学後は何をしたいかを具体的かつ伝えたいことを明確に書きましょう。
志望理由書の書き方のポイントは以下の通りです。
- 書きたい内容を絞る
- 自己分析をして魅力や実績を洗い出す
- 志望校を分析する
- 自分と志望校を結びつけてアピールする
伝えたいことを多く書き連ねると、最も伝えたい部分が伝わりづらくなるため、書きたい内容は絞りましょう。
自己分析をして長所短所や興味のあること、将来の目標を洗い出すことで、書くべきことが見えてきます。
また、志望校を分析し、カリキュラムやイベント、大学で取り組めることを把握することで、自分のやりたいことと紐付けてアピールすることができるでしょう。
まとめ
指定校推薦は、高校3年間の努力や取り組みをアピールしやすい受験方式といえます。
出願条件や試験方法、流れを把握し、指定校推薦に備えましょう。
指定校推薦を希望するのであれば、学校の定期テストで結果を残し、評定を希望校の基準値まで上げていく必要があります。
学校のテストでよい点数がとれない……と不安な方は、受験対策に強い塾へ入ることも検討してみてはいかがでしょうか。
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