私立中学の選び方のポイント!やってはいけない選び方もご紹介
子どもを私立中学に進学させる際、やってはいけない選び方があります。
それは親だけの意向で進学先を選んだり、学校を実際に見ずに決めたりすることです。
もしこの選び方をしてしまうと、子どものメンタル面に影響が出る可能性があります。
そこでこの記事では、私立中学の選び方のポイントとやってはいけない選び方について解説します。
子どもの性格や興味に合った私立中学を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
私立中学の選び方のポイント
私立中学を選ぶときは、指導方法だけでなく進学実績などにも注意しましょう。
また、環境面も重要です。
子どもが6年間快適な学校生活を送るために、精神面・身体面でサポートしてくれる体制が整っている学校がおすすめです。
通学時間はどのくらいかかるか
中学生になったばかりの子どもは体力がなく、通学時間が長いと体力が削られてしまいます。
十分に体力のある状態で授業に挑むためにも、なるべく近い場所の中学がおすすめです。
公共交通機関を利用する場合は、30分~1時間ほどの距離にある学校であれば通いやすいでしょう。
どの大学への進学実績があるか
教育レベルを判断するために、大学への進学実績を調べておきましょう。
新設の中学であればまだ実績はありませんが、歴史のある学校であれば進学実績があるはずです。
私立中学に進学させたい親や進学したい子どもは、将来の理想や目標を持っていることも多い傾向にあります。
そのため、理想がかなえられるレベルの大学に進学できる中学かどうか、進学実績をチェックして判断してください。
カウンセラーは在籍しているか
私立中学の中には、スクールカウンセラーが在籍している学校もあります。
スクールカウンセラーは臨床心理士を中心とした外部の専門家であり、教員・生徒・保護者を精神面から支援する職業です。
中学生は多感な時期であり、私立・公立関係なくいじめや問題が発生することもあります。
そうした場合に、生徒や親が相談できるスクールカウンセラーがいると安心です。
授業でどのような指導をしているか
公立中学では学習指導要領に則った指導をしていますが、私立中学では学習指導要領に則ったうえで学校独自の指導方法を行うことが多いです。
例えば生徒の自主性や積極性を育てるような指導や、探求力や協調性を身につけることを目的とした指導をしていることもあります。
設備は整っているか
学校により力を入れている設備は異なります。
スポーツに力を入れている学校であれば全天候型のグラウンドを導入したり、トレーニングマシン・サウナ・温水プールを導入したりしているところもあります。
また、生徒が快適に過ごせるよう床暖房を入れたり、コミュニケーションスペースを設けたりしている学校もあるようです。
そのほか、理科室に100種類以上の貴重な生物を飼育している学校もあり、このような学校は理科や生物に興味がある生徒にとっては最適な環境でしょう。
どの施設にどれだけ設備が行き届いているかを見ることをとても大事なことです。
勉強と部活を両立するサポートはあるか
文武両道を掲げる学校は私立公立を問わず多いですが、具体的なサポート内容は学校によって異なります。
そのため、勉強と部活を両立するために、学校がどんなサポートを実施しているのかもチェックしましょう。
私立中学の受験でやってはいけない選び方
私立中学は短絡的な理由で選んではいけません。
もし失敗すると、子どもがつらい思いをしたり、内部進学を諦めたりする可能性があります。
ここからは私立中学を選ぶ際、やってはいけない行動をご紹介します。
子どもの意思を無視する
中学受験の場合、子どもの意見を無視して親が志望校を決定するケースも珍しくはありません。
しかし、子どもが嫌がっているなかで無理やり親が決めた中学に進学させると強い反発心が育つ可能性があります。
「制服がかわいい」「友達も行くから」などの短絡的な理由ではなく、学校の指導方法や校風・設備などに強く興味を持っているなどの理由があれば、子どもの意思を無視しないように努めましょう。
また、そもそも中学受験をしたくない子どももいます。
その場合はなぜ中学受験をしたくないのか、どうして中学受験をしてほしいのかを親子でしっかりと話し合ってから決めましょう。
偏差値だけを見て選ぶ
偏差値はその学校の学力レベルを表しますが、それだけで決めてはいけません。
偏差値が高いからといって自分の子どもに合っているとは限らないからです。
子どもの学力レベルに合った学校探しも必要ですが、子どもの性格に合っているか、子どもの興味がそそられる指導方法をとっているかなども照らし合わせて選びましょう。
パンフレットや口コミだけで決める
パンフレットや口コミだけを見て決めるのではなく、必ず学校説明会に参加しましょう。
学校説明会に参加すれば学校や生徒の雰囲気が感じ取れるほか、どんな先生がいてどんな指導をしているかもわかります。
「学校説明会はどんなポイントをチェックすればいいの?」とお困りの方は以下の記事を参考にしてみてください。
私立中学校の学校説明会における、見ておくべきポイントについて解説しています。
まとめ
私立中学を選ぶときは、必ず子どもの意見も聞くようにしましょう。
「まだ子どもだから親がぜんぶ決めてあげないといけない」と、すべて親が決めてしまうのは最もしてはいけない選び方です。
子どもは親が想像する以上に、行きたい中学校のイメージが固まっていたり、どの学校のどんなところに興味があるかはっきり意見を持っていたりすることがあります。
きちんと話を聞くと、わが子の成長に驚くかもしれません。
よほど短絡的な理由でなければ、子どもの意見を尊重したうえで私立中学を選んでください。
なお、私立中学を選ぶ際は学校説明会への参加をおすすめします。
校舎や授業を直接見ることで、パンフレットや公式サイトではわからない学校と生徒の雰囲気を感じ取ることができ、子どもの性格や希望とマッチしているか判断できるはずです。
私立中学は公開模試を実施していることもあるため、学力レベルに合うかどうか知りたい場合におすすめです。
子どもの学力レベルが希望する学校に届かないことも考えられるため、定期的な学力の見直しと日頃の予習復習などで、希望する中学のレベルに近づいておきましょう。
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