成績を上げたい中学生の保護者が知っておくべきポイント!
中学生になれば,授業のコマ数や教科の種類が増えるため,小学生の環境とは大きく変わります。
お子さんの成績に不安を感じて,「勉強をしているのに成績が上がらない」「どうやって勉強させれば良いかわからない」などの悩みを抱えている人もいるでしょう。
この記事では,お子さんの成績を上げたい保護者が知っておきたいポイントを解説します。
お子さんの成績に不安を感じている人は,今後の学習計画の参考にしてください。
このページの目次
勉強前に確認しておきたいポイント
中学校の学習内容は,小学校の学習内容とは範囲や深度が異なります。
そのため,中学生になれば「勉強しているのに成績が上がらない」という現象が起こります。
お子さんの成績に不安を感じている人は,お子さんに勉強させる前にいくつかのポイントを確認しておきましょう。
- 学校の授業を理解できているか
- 宿題をやっているか
- 勉強時間は足りているか
- 勉強方法は合っているか
上記は,お子さんの状況を判断するためのポイントの例です。
それぞれのポイントをチェック項目として利用すれば,お子さんの状況を判断するのに役立つでしょう。
学校の授業を理解できているか
まず,お子さんが学校の授業を理解できているか確認しましょう。
ただ教科書を読み進めていても,理解できていなければ身についていないため,定期テストの成績につながりません。
教科書の演習問題や問題集などで不正解だった内容は,身についていないと判断してください。
身についていない内容を勉強する際は,同じ問題を何度も解きなおすことをおすすめします。
宿題をやっているか
お子さんの成績が上がらない場合は,お子さんが学校の宿題をやっているか確認しましょう。
宿題は,学校の授業時間だけでは教えきれない内容の補足です。
宿題をきちんとやっていれば,授業内容を理解するのに役立ちます。
確認の際,「回答欄を埋めている」ことではなく「自力で回答している」ことが重要です。
仮に,教科書を丸写ししている場合には,宿題による学習効果が減少してしまいます。
勉強時間は足りているか
勉強に限らず,人間の記憶の定着には時間がかかることがわかっています。
単純に「勉強時間=成績の向上」というわけではありませんが,授業内容の記憶の定着には,家庭学習が必要です。
そのため,家で勉強していない場合には,勉強時間が足りていないおそれがあります。
勉強法は合っているか
思考のプロセスが人によって異なるように,最適な勉強法は人によって異なります。
自分に合わないお子さんは,最適な勉強法を実践しているお子さんに比べて,勉強の効率が下がるおそれがあります。
「勉強時間は取っているのに成績上がらない」という場合には,現在の勉強法がお子さんに合っていない可能性が考えられます。
成績を上げるおすすめの方法
中学生のお子さんの成績を上げるためにおすすめの方法を紹介します。
それぞれの詳細を参考にして,お子さんの勉強に取り入れてください。
勉強する習慣を付ける
成績を上げるために最も重要なのは,勉強する習慣を付けることです。
勉強の習慣を付けることにより,様々な効果を期待できます。
- 勉強時間の短縮
- ストレスの軽減
- 記憶の定着
勉強が習慣化すれば,勉強をするたびに脳による意思決定のプロセスを省略できます。
平常時からの切り替えも不要になるため,勉強にかかる時間の短縮や,勉強を始める際のストレス軽減を期待できるのです。
勉強する時間帯を決める
人間の脳は,脳のエネルギー消費を軽減するため,日々の行動をパターン化するように働きます。
パターン化された日々の行動が習慣です。
勉強する習慣を付けるためには,毎日の生活の中で,勉強する時間帯をパターン化する方法が有効です。
参考書を利用する
参考書は,主に学校指定の教科書の履修範囲をわかりやすくまとめたものです。
「参考書は受験勉強で使うもの」というイメージを持っている人もいますが,子どもが理解しやすいよう,教科書に比べて詳細に解説されています。
とくに,教科書での理解度が低い単元に関しては,教科書を繰り返し勉強するよりも,参考書による勉強をおすすめします。
塾を利用する
学校と塾では,それぞれ目指している目標が異なります。
たとえば,学校の目標は,教育を通じて生徒の人格を形成することです。目標を達成する手段のひとつとして勉強があります。
一方,塾の目標は,志望校への合格や定期テストの点数UPを達成するために,生徒の成績を上げることです。
学校の授業についていけていない場合であっても,塾であれば,成績を上げるための指導を受けられます。
そのため,学校の勉強をしているにもかかわらず成績が上がらない場合には,塾に通うのが良いでしょう。
なお,「受験塾」「進学塾」「学習塾」「自習塾」など,塾の形態は様々です。
授業のスタイルも塾によって異なるため,検討する際には,実際に問い合わせることをおすすめします。
勉強の効率を下げる原因に注意する
冒頭で触れたように,勉強の範囲が広がり深度が深まる中学生になれば,「勉強しているのに成績が上がらない」という現象が発生します。
心当たりがある人は,勉強の効率を下げる原因を確認しましょう。
集中しづらい環境
当たり前のように感じるかもしれませんが,「集中しづらい環境」は,勉強の効率を下げる原因です。
東京大学の池谷裕二教授が行った実験により,勉強による学習効果には,集中力が影響することがわかっています。(※1)
一定の集中力の維持を望めない環境では,勉強しても身に付きづらいということです。
(※1参考:集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法|朝日新聞DIGITAL)
スマホ依存
スマホ依存とは、スマートフォンを使用できない状況が続くとイライラして落ち着かなくなるなど,精神的に依存してしまう状態を指します。(※2)
スマホ依存になれば,勉強中の学習意欲よりもストレスが勝ってしまう状況に陥ります。
強いストレスがかかっている状況では,勉強時間に見合った学習効果を得るのは難しいでしょう。
(※2参考: スマホ依存について|東邦大学医療センター大森病院 メンタルヘルスセンター)
ゲーム依存
ゲーム依存とは,人間関係や健康状態に問題が生じても,ゲームをやめられず,日常生活に支障をきたしている状態を指します。(※3)
スマホ依存同様,ゲームをできない勉強中に強いストレスがかかるため,勉強の効率が下がる原因です。
(※3参考:ゲーム依存症|日本成人病予防協会)
まとめ
成績を上げるためには,本人が勉強することだけでなく,保護者が関心を持って協力することも大切です。
お子さんの成績を上げるための材料として,今回解説した内容を利用してみてください。
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