【中高一貫校】慶應義塾普通部の教育・評判を徹底解明
慶應義塾普通部は、慶應義塾大学の付属校です。
慶應義塾の付属校の中でも唯一の男子校であると同時に、慶應義塾が実践している小中高大の一貫教育に属する学校でもあります。
ですから、中学校ではありますが、同じ付属の高校とも深い関わりがある学校である点が特色です。
このページの目次
慶應義塾普通部の基本情報
沿革
特色としては、慶應義塾大学よりも歴史が古いことです。
1890年に設立されており、慶應義塾に大学が設置される際に、これまでの課程を「普通部」と命名したことが歴史の始まりとなっています。
戦後に、それまでの普通部が中学校と高等学校に分割され、中学校が「普通部」の名称を引き継ぐ形となっています。
教育理念
慶應義塾の付属校ということもあり、教育理念においても「独立自尊」をメインコンセプトとした教育理念が掲げられています。
品性と知性の高いレベルでの両立、独立した思考と行動ができる人材の育成を目指しています。
高校だけでなく、大学まで一貫した教育を行うことを前提に、実体験・経験を通した学習の機会を多く設け、豊かな感性・知性の育成も重要視しているようです。
施設
現在の本校舎は2015年に完成したものでまだ新しく、きれいな環境で生徒たちが日々学んでいます。
校舎内には通常の教室の他、分割教室に使用する教室も12室、さらに特別教室なども。
コンサートなどが実施可能な目路はるかホール、自主学習に適したメディア・ライブラリー(図書室)もあります。
校則
校則は厳しいとのイメージがありますが、実際にはそれほどではないと言われています。
厳しい点としては、詰め襟の着用を義務付けられている点が挙げられるでしょう。
スマホやゲーム機などの持ち込みは禁じられていますが、それほど厳しい環境ではないようです。
慶應義塾普通部の教育
学問の本質を探究する学習環境が特色
繰り返しになりますが、大学も含めた一貫教育のための学校と位置づけられている点が大きな特徴です。
受験対策が基本的に必要ないため、「テストで点数をとるための勉強」よりも、学問の本質を追求していくことに軸を置いた教育環境となっています。
基礎・基本となる学力をじっくりと身につけた上で、知識だけでなく、情報リテラシーや批判的思考などを養っていきます。
こうした課程を通して、知的探究心、自発的・積極的に学ぶ姿勢を身につけていくことも、大きな目的です。
また、幅広い教養を身につける機会と、それぞれの教科において専門的かつ深い領域まで踏み込む機会の両方を擁しているのも特徴で、国社数理英の5教科に関しては、どの学年でも「Ⅰ」と「Ⅱ」に分けられ、別の教員が教える形となっています。
小テストが頻繁に行われ、実験、実習、議論、調査・発表など、生徒が自ら行動を通して自分の考えや意見を身につける機会も多く設けられています。
なお、土曜日にも授業があることも大きな特徴です。
後述する行事を通して、生徒同士のコミュニケーションの機会を設けています。
「人間(じんかん)教育」の名の下、重要な教育の機会と位置づけている点も、同校の特色として挙げられるでしょう。
グローバル教育
英語力の習得のため、グループワークや多読を重視しており、英語を実際に使う機会を積極的に設けています。
中学校ということもあり、本格的なグローバル教育はそれほど行われていませんが、慶應義塾の一貫教育におけるグローバル教育として、留学制度が用意されています。
また、フィンランドの中等教育学校との異文化交流プログラムを実施しているのも同校の特色と言えるでしょう。
進学実績
付属校、それも一貫教育を重視している学校のため、卒業生の多くが慶應義塾の高等学校に進学しています。
よほどのことがない限り、ほぼ全員が慶應義塾の高等学校に進学すると見てよいでしょう。
大学においても、ほぼ全員が慶應義塾大学に進学する形となっており、進学校とはやや異なる形で、優秀な進学実績を誇っている中学校と言えます。
慶應義塾普通部の学校生活
部活動
部活動は「人間(じんかん)教育」の一貫として位置づけられており、さまざまなクラブが積極的な活動を行っています。
体育系はサッカー部、アーチェリー部、ゴルフ部、柔道部、水泳部、山岳部などがあるようです。
文化系は英語研究会、演劇・英語の会、物理と科学の会、地理・GIS研究会、農の会、星と石の会など、学問の本質の追求を目指す、同校らしいクラブが名を連ねています。
イベント
7月には1・2年生が林間学校、3年生が自然学校、8月には海浜学校、9月にキャンプ教室など、野外での活動が充実しているのが大きな特色です。
その他、10月に運動会、12月には、2・3年生のスキー学校も行われています。
慶應義塾の付属校らしいイベントとしては、5月に野球の早慶戦の応援が、1年生全員参加の形で行われています。
慶應義塾普通部の評判
事実上、エスカレーターの形で慶応の高校・大学に進学できる点が、保護者の間で高い評判を得ているようです。
生徒たちの間からは、一貫教育の中で長い時間をかけて人間関係を築いていける点を評価する声がよく聞かれます。
校則に関しては、厳しいという意見と、世間のイメージほどではないとの意見の両方が見られます。
中高一貫校専門個別指導塾WAYSでは、慶應義塾普通部をはじめとする中高一貫校生が、テストの点数を跳ね上げています。
その秘訣は、それぞれの学校のテキストを教材として使用する点です。
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投稿者プロフィール
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