【中高一貫校】東京大学教育学部附属中等教育学校の教育・評判を徹底解明
東京大学ではなく、教育学部の付属というのが大きな特徴と言えるでしょう。
そのため、教育研究を巡る学習環境が充実しており、日本でも屈指の学習環境デザインのもとで教育が行われていると高く評価されています。
このページの目次
東京大学教育学部附属中等教育学校の基本情報
沿革
もともとは7年制の「旧制高等学校」がルーツとなっており、戦後に新制中学校として東京大学に包括されるかたちで「東京大学附属中学校」となりました。
その後、東京大学に教育学部が新設されたのを機に、1951年に「東京大学教育学部附属中学校・高等学校」となり、さらに2000年に国立初の中等教育学校になるとともに、中高一貫校としてスタートすることになりました。
教育理念
男女合わせて1学年120人ほどの小規模の学校であり、ひとりひとりに目が行き届いた教育を重視しています。
そのうえで「未来にひらく自己の確立」を教育目標として掲げ、それを実現するために「5つの力」を重視しています。
その力とは、「ことばの力」「情報の力」「論理の力」「関係の力」「身体・表現の力」です。
具体的には、自主的な思考や判断力、豊かな人間性などを目指しています。
施設
校内の施設には、校舎のほか体育館、プール、グラウンドといった一般的なものから、図書館、武道場、化学実験室などがあります。
さらに、エコキャンパスへの取り組みから太陽光発電システムが設置されているのも特徴です。
グラウンドには人工芝のサッカー場があるほか、校舎には美術室や家庭科室なども用意されています。
校則
校則に関してはさまざまな規定が設けられているものの、校則と実態との間にやや差が見られるのが特徴です。
たとえば、アルバイトは校則では禁止されているものの、実際には行っている生徒も少なくありません。
また、スマホやSNSの活用なども同様です。髪型に関しては3年生になったら自由になる決まりになっています。
東京大学教育学部附属中等教育学校の教育
自主的な教育環境が充実
3・4年生になると「課題別学習」が導入されています。
これは、複数用意された講座のなかから、生徒ひとりひとりが関心があるものを選んで研究を行うものです。
さらに、5・6年生になると卒業研究が導入されます。
生徒ひとりひとりが自分でテーマを決めたうえで2年間かけて研究するものです。
中高一貫校ということで、6年間の期間を3つの期間に分けた上で、各教科の学習だけでは得られないさまざまな体験を目的とした「総合学習」の機会を導入しています。
1、2年生は基礎期としたうえでの「総合学習入門」、3、4年生では充実期としたうえでの「課題別学習」、そして5、6年生では発展期としたうえでの「卒業研究」です。
とくに、卒業研究では、生徒ひとりひとりが自分で決めたテーマに基づいて研究し、論文や作品を作り上げる形をとっています。
さらに、校内・校外を問わず、プレゼンテーションなどの発表・評判の場を多く設けているなど、生徒の個性や主体性を重視した教育・学習環境が見て取れます。
東京大学と連携した授業が充実
付属校ということもあって、東京大学と連携した取り組みも積極的に行われています。
たとえば、フィンランドの教育を参考にした「フィンランドメソッド」を取り入れた教育を実践しており、生徒がイニシアチブを握った学習環境となっています。
もうひとつの特徴は、一部の教科において生徒の進度に合わせた授業が取り入れられていることです。
小規模の学校ということもあり、取り残される生徒を防ぐ取り組みの一環なのでしょう。
グローバル教育
語学の授業では外国人講師による授業を導入しており、インプットだけでなくアウトプットも重視しているのが大きな特徴です。
語学だけでなく、異文化理解、多様性の理解を目指す授業も導入されており、真の意味でのグローバルな人材の育成に積極的です。
そのほか、夏季には外国人教員による英会話レッスンのプログラム、在籍する外国人留学生を生徒の家庭がホームステイ先として受け入れるなどの交流の機会も設けています。
進学実績
東京大学教育学部の付属校なので、複数人が東京大学に進学することになりますが、毎年ほかの大学に進学するケースも見られます。
国公立への進学率が最も高く、筑波大学、お茶の水女子大学、東京藝術大学などが進路先として挙げられます。
東京大学教育学部附属中等教育学校の学校生活
部活動
部活動は体育系では、軟式野球部、バスケットボール部、サッカー部、陸上部、水泳部、硬式・軟式テニス部、剣道部などが挙げられます。
一方、文化系のクラブ活動が盛んで、演劇部、管弦楽部、写真部、生活科学部、生物部、美術部、天文部、マンガメディア部などが活動しています。
とくに生物部は、研究論文コンペティションの入賞をはじめ、複数の実績を誇っていることで知られています。
そのほか、計算機科学部がJAXA宇宙教育センター水ロケット国際大会に進出した実績を持っています。
イベント
学園祭として毎年9月に実施される「銀杏祭」があります。
それから、東京大学藝術創造連携研究機構と連携したうえで「東大付属芸術祭」が開催されています。
ここでは、プロの芸術家、科学者、アーティストと連携したうえでの講演やワークショップが実施されるなど、一流の人たちと交流する機会が設けられているようです。
ほかには、生徒会と体育祭の実行委員会が主体となって実施される体育祭、自然と触れ合う宿泊研修なども同校の代表的なイベントとして挙げられるでしょう。
東京大学教育学部附属中等教育学校の評判
教育環境が充実している点を評価する意見が複数見られます。
生徒が自主的な姿勢で学校生活を送ることを重視していることもあり、生徒ひとりひとりの満足度が高いという評判もありました。
また、生徒たちが協働で活動する機会が多く、コミュニケーションが密接なためにいじめが少ないことなども高く評価されている理由として挙げられます。
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