【中高一貫校】慶應義塾高等学校の教育・評判を徹底解明
そのため、この高校へ進学を目指す人は慶應義塾大学への進学も視野に入れたうえで勉強や準備を行っているのが一般的です。
このページの目次
慶應義塾高等学校の基本情報
沿革
設立は1948年、もともとは慶應義塾第一高等学校と第二高等学校の2つの学校がありました。
しかし、早くも翌年には統合されて現在の名称となりました。
同年にアメリカ軍から日吉が返還されたのを機に、現在の第一校舎がある場所に移転しています。
男子校であることも大きな特徴です。
教育理念
慶應義塾大学と関わりが深い高校ということもあり、福沢諭吉の理念に基づいて「独立自尊」の精神を重視し、自主性と基本を重んじた人材の育成をモットーに掲げています。
そして、高校から巣立った生徒が将来「全社会の先導者」になることを大きな目標としています。
教育理念として掲げられているのは、家庭をよく治める「居家」、世間で暮らしを立てていく「処世」、国の独立を保つ「立国」、本来の趣旨「本旨」、自分で言ったことを自ら実践する「躬行」の5つの言葉です。
施設
校内の施設は第一校舎に加えて、特別教室A棟、B棟、日吉協育棟、食堂棟、日吉会堂といった、生徒が学校生活の中で使用するものがまず挙げられます。
加えて、スポーツ用の施設が充実しているのも大きな特徴です。
蝮谷体育館、日吉台野球場、南側グラウンド、さらにバレーボールコートやアメリカンフットボール場などが付属しているのもこの高校の特徴として挙げられるでしょう。
校則
校則がはっきりと明文化されていないのも特徴です。
ただし、「最低限守るべきルール」として、いくつかの規則が定められています。
たとえば、トイレの個室に複数人が入ることなどが挙げられます。
また、カーディガンの着用が禁止されているようです。
慶應義塾高等学校の教育
理数系や外国語の授業が充実
慶應義塾高等学校は、2003年〜2008年まで文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール」として指定を受けており、特別教室棟には天体望遠鏡やプラネタリウムが設置されています。
そのため、理数系の授業が充実しているようです。
また、2年生になると第二外国語の授業が導入されており、英語だけではなくほかの外国語も学べる環境になっています。
語学力だけではなく、グローバルな感性を身につけるための授業と言えるでしょう。
選択できる第二外国語の種類はドイツ語、フランス語、中国語です。
もうひとつの特徴として、3年次に卒業研究が導入されており、事実上の卒論の形となっています。
この研究の大半は論文形式で、卒業するための必須の要件とされています。
さらに、高校においては「日吉協育」という独自の教育の実践も行われており、将来のリーダーに相応しい人間の育成を目指しつつ、「正統と異端を兼ね備えた人間」の実現のためのさまざまな取り組みが行われているのも、同校の教育環境の特色です。
具体的には、卒業生や外部の法人・団体の協力のもとで行われる講座のほか、生徒が自主的に立ち上げたプログラムの元で行われる課外講座の導入などが挙げられます。
グローバル教育
留学をはじめとした国際交流にも積極的で、短期・中期の留学プログラムを用意しているほか、最長で1年間の派遣プログラムなども行われています。
留学先にはアメリカフロリダにあるザ・ボールズ・スクール、カリフォルニアにあるセント・ジョン・ボスコ・ハイスクール、イギリスのウィンブルドンにあるキングス・カレッジがあり、交換留学も行っています。
進学実績
卒業生の約9割が慶應義塾大学へ進学しており、進学率が高いだけでなく、名門大学へ進学できるという意味でも、優れた実績を持つ進学校と評価することができるでしょう。
ただし、学部ごとに進学できる定数が決められているため、希望の学部に進学したい場合には狭き門になることもあります。
とくに、医学部はかなりハードルが高くなっています。
慶應義塾高等学校の学校生活
部活動
ユニークなクラブが活動を行っていることで知られています。
とくに、文化系が多彩で、ディベート部、クイズ研究会、ワグネル・ソサイエティー・オーケストラ、化学研究会、地学研究会、生物学研究会、漫画研究会などのクラブが存在しています。
また、一部のクラブは慶應女子校と協同で行っているなど、幅広く活動中です。
体育会系で野球部、アメリカンフットボール部、ラグビー部、バスケットボール部、ゴルフ部、サッカー部などのほか、自動車部、航空部、相撲部、馬術部などが活動しています。
イベント
最大のイベントは毎年11月に実施されている学園祭「日吉祭」です。
2日間の開催で毎年の来場者数は2万人を超えるなど、高校の学園祭にしては大きな規模となっているのが特徴です。
ほかにも、グローバル教育の一環としてユネスコ・スクールに加盟し、日吉の自然を守るためのさまざまな取り組みを行っています。
慶應義塾高等学校の評判
自由度の高さを評価する声が複数聞かれます。
はっきりと明文化された校則がないことや、社会のルールやひとりひとりのマナーに基づいての行動が求められる面が強いため、自由な気風で高校生活を楽しめると評価されていました。
また、いじめが少ないとの評判も見られ、親としても安心してお子さんを預けられる高校として評価できるのではないでしょうか。
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