総合型選抜では欠席日数も評価される?不合格にならないための対策も解説
総合型選抜の受験を考えている人の中には
「欠席日数が選考の評価に関わるのではないかと不安…… 」
「1年生のときにたくさん欠席をしてしまい後悔している……」
このような人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、総合型選抜における欠席日数に対する評価について解説していきます。
この記事を書いている私は、実際に総合型選抜に合格した経験があるので、ぜひ最後までご覧ください。
このページの目次
欠席日数が多いと総合型選抜は受験できない?
結論から言うと、欠席日数が多くても、大学が公表する受験資格を満たしている場合は受験が可能です。
しかし、出願資格には高校卒業見込みであることが必須です。出席日数が足りないために留年が決まっている方は受験できません。
当たり前ですが、欠席日数が多いことがマイナスに働くことはあっても、プラスに働くことはありません。
1年生のときからなるべく欠席しないようにしておけば、3年生になってから無駄な心配をすることもないので、早いうちから意識しておきましょう。
総合型選抜と欠席日数の関係
大学の評価基準によっては、欠席日数の多さが合否に影響することもあります。
総合型選抜の合否は複数の評価項目の合計点で決まるので、欠席日数が多いだけで総合型選抜に落ちることはありません。
ただし、もし成績が同点の人がいた場合、欠席日数が少ない方が落とされる可能性はかなり高いです。
大学によっては、欠席日数を評価のポイントとして重視しているところもあるので、なるべく皆勤を目指すのが良いでしょう。
ただし、病欠など事情のある欠席は問題ないので、面接で理由を聞かれたら答えられるようにしておくと安心です。
多いとみなされる欠席日数の目安
あなたの欠席日数が多いとみなされるかどうかは、学校によって異なります。
通常、数日から数週間の範囲内であれば問題ないですが、学校の方針によってその認識はさまざまです。
そのため、受験生が総合型選抜を受験する際には、欠席日数に関する学校の方針や受験要項を確認することをおすすめします。
欠席による影響を最小限に抑えるためには、学校とのコミュニケーションを大切にし、背景を説明できるようになっておくことが求められます。
総合型選抜で欠席日数の多さをカバーするには?
欠席日数が多い人は、他の評価項目でカバーすることをおすすめします。
総合型選抜で評価される項目としては「成績」「調査書」「面接」などがあります。
調査書とは、受験生の学力以外の側面を学校や教員が客観的に評価するための文書です。
欠席日数はこの調査書に記載されます。
小論文や面接の対策に力を入れる
小論文や面接の評価でカバーするのも一つの手です。
大学によっては調査書よりも小論文や面接の印象の配点に比重を置いているところもあります。事前に準備をし、高評価を得ることで、欠席日数の多さをカバーできるでしょう。
ただ、小論文や面接はしっかりとした対策が必要です。
文章を組み立てる練習だけでなく、何事においても自分で考える癖をつけておくと良いでしょう。
一例ですが、ニュースを見て自分の意見を整理するなどしておくと、論理的な思考力が身に付きやすいです。
面接に関しても、たくさん練習しておくことが重要です。
大学の面接は、大学や学部の志望動機、どんなことに興味、関心があるのかなどを質問されます。
想定できる質問には全て回答を用意しておき、万が一想定外の質問や、その場ですぐに答えられない質問をされたとしても、他の質問で入学したい意思や理由を伝えられていれば問題ありません。
面接や小論文対策はやっただけ自信に変わりますので、しっかりと練習しておくことをおすすめします。
面接で説明できるようにする
面接では、欠席日数の理由やそれをカバーするためにしてきた努力を具体的に説明できることが求められます。
そもそも面接は、面接官が受験生に対して、学校がイメージする学生像と合致しているかを判断する場です。
事前に提出した調査書をもとに行われるので、欠席日数が多い場合は、理由を詳しく聞かれることもあります。
面接までに十分な準備をし、自分の言葉で理由を話せるようになっておきましょう。
担任の先生に事情を話す
担任の先生に、欠席日数の事情を理解してもらうことも重要です。
当時の状況や自分の考えを説明し、必要であれば協力を仰ぐようにしましょう。
病欠の場合でも、先生に伝えておくことが重要です。
やむを得ない事情がある場合には、先生も理解を示してあなたの味方になってくれるはずです。
評定平均を上げる
評定平均は、学業の成績を数値で表したものです。
総合型選抜では複数の評価項目によって合否が決まるので、欠席日数が多いことをカバーするには、評定平均を上げておくことも一つの手です。
定期テストや模試で高得点を取るなどすれば、十分挽回の余地はあります。
選考の比重を調べる
先ほどもお伝えしましたが、入試制度や評価基準は大学によって異なるため、欠席日数が合否に影響する可能性もあります。
もし欠席日数が多いことを自覚している場合は、合否に大きな影響がない大学の受験も検討してみましょう。
調査書の比重が低い大学を受験することで、成績や他の評価項目で自身をアピールできるチャンスが広がります。
欠席や遅刻を減らす
欠席や遅刻はなるべくしないことが望ましいですが、過去に多く欠席してしまったなら、それは取り消すことはできません。
過去の欠席分は前述した通りに解決するとして、今後については少しでも欠席や遅刻を減らすように努力しましょう。欠席日数が多くても、改善されている痕跡が見えれば、多少配慮してくれる可能性もあります。
面接などでは、自分がどのように向き合ってきたのか、具体的にやったことまで話せるとなお良いです。
まとめ
総合型選抜は個性や人間性が評価される仕組みであり、欠席日数が合否に直結するわけではありません。
適切な対策と努力によって、欠席日数の影響は最小限にすることができます。
最後に、総合型選抜において欠席日数の多さをカバーする方法をまとめておきます。
- 小論文や面接の対策に力を入れる
- 面接で説明できるようにする
- 担任の先生に事情を話す
- 評定平均を上げる
- 選考の比重を調べる
- 欠席や遅刻を減らす
欠席日数が多くても、嘘をつくことや誤魔化すことは最もしてはいけないことです。
自分ができることをひたむきに行い、総合型選抜に臨みましょう。
投稿者プロフィール
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AO入試(総合型選抜)で大阪大学に現役合格。
入試制度の解説や、ライバルに差を付けられる勉強方法など、総合型選抜全般に関する情報をお伝えしています。
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