中高一貫校生が予習・復習を実践するために保護者ができること
「受験が終わってからお子様が勉強しなくなり、中高一貫校の授業についていけるのだろうか」と不安に感じる保護者の方は少なくありません。
中高一貫校では授業スピードが公立学校の1.2倍の速さで進むため、予習・復習が特に大切です。
本記事では、中高一貫校で予習・復習が大切な理由や実践方法、お子様に取り組んでもらうためのアドバイスを紹介します。
中高一貫校の授業に取り残されない学習法をお子様に身につけてもらいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
このページの目次
中学生の予習・復習の実態|約65%が1日1時間以上勉強している
文部科学省の国立教育政策研究所が実施した「令和5年度全国学力・学習状況調査」では、約65%の中学生が1日1時間以上学校以外で学習していることが明らかになりました。
具体的な割合は、平日65.9%、土日(学校が休みの日)65.8%であるため、半数以上の生徒が学校の有無にかかわらず毎日予習・復習に取り組んでいます。
この数値には学習塾や家庭教師による学習時間も含まれていますが、同調査では家で自分で計画を立てて予習・復習などを行っている中学生の割合についても調査を行っています。
結果は「よくしている」15.5%、「ときどきしている」39.7%、合計55.2%と半数以上の生徒が予習・復習を計画立てて取り組んでいました。
このような結果からすると、予習・復習を怠っていると、他の生徒に差を付けられてしまうことがわかるでしょう。
中高一貫校は授業スピードが速く独自カリキュラムのため、予習・復習が必須
中高一貫校では予習・復習をしっかりしないと授業についていけなくなってしまいます。
本章では、中高一貫校で予習・復習が必須の理由2つを具体的に解説します。
中高一貫校は公立の1.2倍の授業スピード
中高一貫校では、入学時点から6年後に控える大学受験を見据えているため、授業スピードが速いです。
高校2年生段階までの5年間で中高6年分の授業を終わらせるため、公立学校の1.2倍の速さで授業が進みます。
授業で習った内容を着実に身につけていかないと、他の生徒から取り残されてしまいます。
授業内容を確実に定着させるため、中高一貫校では日々の予習・復習が特に大切です。
中高一貫校は独自カリキュラム
中高一貫校では、公立中学・高校とは異なる教科書が使用されることが多く、カリキュラムも独自に組まれています。
中高一貫校なら手厚いサポートを受けられると思っている保護者の方も多いでしょう。
しかし学校の性質上、生徒全員に対して細やかなサポートを行うのは難しいです。そのため、生徒自身による自学自習が求められます。
中高一貫校専門の個別指導塾WAYSでは、自宅で予習・復習の習慣がないお子様でも無理なく続けられるよう塾内完結型の指導方法を採用しています。
塾からの宿題は出さず、学校の宿題を塾で指導を受けながら取り組むことも可能です。
宿題を解きながらわからない部分があれば、その場ですぐに講師に質問できます。
WAYSの指導実績や料金について知りたい方は、Webでご覧いただけるパンフレットを下のボタンからお申込みください。
保護者ができる予習・復習のサポート
中高一貫校では特に予習・復習が大切であることは理解できても、お子様に実践してもらうのは難しいですよね。
中学受験の時は言ったとおりに勉強をしてくれたかもしれませんが、思春期に差し掛かったお子様には「自分のことは自分で決めたい」という自我が芽生えています。
そんな時に、口うるさく指示やアドバイスを行っても逆効果になってしまいます。
予習・復習によって授業内容がわかる感覚をお子様に実感してもらうことや、自宅で学習しやすい雰囲気づくりを保護者の方も一緒になって行うことが大切です。
本章では、お子様に予習・復習を実践してもらうための具体的な方法を解説します。
予習・復習のやり方を知る
まずは保護者の方が予習・復習の目的とやり方を把握することから始めましょう。
予習では次の授業でどの部分を集中して聞くべきか見定める
予習は、授業内容の先取りをして、わからない部分を洗い出す学習方法です。
授業内容をある程度理解した状態で授業を受けられるため、授業中の集中力も保たれます。
復習では授業内容の定着を図る
復習は、予習でわからなかった点を授業で解消できたか振り返りと、重要な用語や公式、単語などをノートにまとめ、授業内容の定着を図る学習方法です。
英語や数学など、前の単元で習った内容が次の単元で活かされる積み上げ方式の科目においては、次の授業内容を理解するための土台になります。
予習・復習の目的とやり方を知ることで、お子様を適切な方向へ導いてあげられます。
家庭内で勉強しやすい環境づくりを行う
お子様が学習しやすいように自宅の環境づくりも大切です。
勉強するための自室や勉強用のスペースを設けて集中できる環境を作ってあげましょう。
学研教育総合研究所の「中学生白書(2023年10月調査)」では、学習場所として「自宅の自室」を挙げる生徒が62.5%と最も多かったです。
次に多かったのは「自宅のリビング」で47.7%でした。
お子様がリビングなど家族の共用スペースで学習する場合、周囲の生活音や話し声が気にならないようパーティションを設置するなどの工夫をすると、集中して勉強しやすくなります。
保護者も子どもに協力する姿勢を見せる
お子様が学習する時間は、保護者の方も読書をするなど家庭全体で勉強する雰囲気づくりが大切です。
保護者がテレビの前でゴロゴロしているのに、お子様に勉強するよう言いつけても説得力がありません。
たとえば、お子様が勉強する20時から21時の間は、保護者の方もリビングや自室で読書や資格勉強に取り組むなど、家族全員が勉強する時間を作りましょう。
外で仕事をして疲れているのに、家でゆっくりできないのは辛いかもしれません。
しかし、お子様に学習習慣がつくまでの間だけでも一緒に勉強してあげると、勉強へのやる気を維持しやすくなります。
適度に声をかけて予習・復習の確認を行う
2週間~1ヶ月ほど学習を継続できたら、予習・復習を行った結果、授業内容が理解できるようになったかお子様にヒアリングしてみましょう。
予習・復習の効果を実感できれば、勉強へのモチベーションも高まり、親が声を掛けなくても自ら勉強に取り組めるようになります。
学校生活のことを話す延長線上や自宅学習が継続できていることを褒める流れの中で自然に聞き取ってあげると、お子様も話しやすくなります。
予習・復習につまづいているようであれば、何が難しいのかの聞き取りや、可能であれば予習・復習への参加をしてあげると、お子様自身で問題点に気づきやすくなります。
しかし、保護者の方が仕事などで忙しく、お子様の学習状況の聞き取りや予習・復習への参加が難しい場合もあるでしょう。
そんな場合は、個別指導塾の利用を検討してみてください。
中高一貫校専門の個別指導塾WAYSでは学校の教材を使用し、お子様の学習ペースに合わせた指導を行います。
WAYSの指導実績や料金について知りたい方は、Webでご覧いただけるパンフレットを下のボタンからお申込みください。
【教科別】予習・復習する際のポイント
5教科それぞれの予習・復習に必要なポイントを解説します。
各教科のポイントを押さえておけば、お子様がつまづいてしまったときに正しい方向性を示してあげられるようになります。
重要なポイントを凝縮してお伝えするので、さっと目を通すだけでも参考になるでしょう。
数学:基本問題から理解を深める
予習
教科書の次に学習する単元を読み、新しい公式や考え方を理解します。
教科書を読んだら、例題や問題集の基本問題(問題A)を解きます。このタイミングで応用問題や発展問題を解く必要はありません。
わからない問題や解法をノートにまとめて授業に臨みます。
復習
予習でわからなかった部分が授業で解決したか振り返りながら、わからなかった問題に再チャレンジします。
基本問題が解けたら、問題集の応用問題や発展問題にも取り組んで、学習した内容の理解を深めることが大切です。
英語:新出単語・熟語を定着させる
予習
次に習う長文に目を通して、ノートに新出単語や熟語のリスト化と長文の和訳に取り組みます。
うまく訳せない部分があれば、「授業で確認するポイント」としてマーカーなどで目立たせましょう。
次に教科書に対応する範囲の問題集を解きます。このとき、繰り返し解けるように問題集をコピーするなどして、直接書き込まないようにするのがポイントです。
復習
長文の和訳できなかった部分の原因が単語や熟語を知らなかったからなのか、文法の理解ができていなかったからなのかを振り返り、ノートにまとめます。
新出単語・熟語については暗記カードを作成して、覚えられるまで繰り返し学習します。
国語:文章を読み込む
予習
次の授業で扱う文章を読んで内容を理解します。音読ができるとより良いです。
次に習う文章が説明文であれば筆者が伝えたい内容を、小説であれば主人公の心情を考えながら読み進めます。
話の流れや心情が理解できなかった部分や読めなかった漢字、慣用句があればノートや単語カードにまとめて授業に臨みましょう。
復習
授業で習った文章の主張や登場人物の心情について、予習で考えた内容とズレがなかったか確認し、どの部分で意味を取り違えていたか振り返ります。
授業で扱った熟語や慣用句については、予習でまとめた内容に加えて単語カードを作成し暗記できるまで繰り返します。
理科:写真や図解で現象を具体的に理解する
予習
教科書を読んで次の単元で扱う現象と問題を解くのに必要な計算式を理解します。
資料集の写真や図解を見ながら教科書を読み進めると、理解がしやすくなります。
授業でどのような実験が行われるかイメージするのも良いでしょう。
復習
予習と授業で習った内容を基に、扱った現象や計算式の仕組みを人に説明できるか振り返り、わからない部分があれば先生に質問します。
保護者の方はお子様の説明に適宜質問を入れてあげましょう。
暗記が必要な公式や用語があれば、単語カードはもちろん他の用語との関連性を意識しながら覚えます。
社会:関連性を意識して暗記する
予習
次の授業で習う範囲の教科書を読み、覚える必要のある用語をノートや単語カードにまとめます。
単にまとめるだけでなく、補助教材も交えながら社会的背景や歴史の流れを踏まえておくと理解が深まります。
復習
予習でまとめた用語の意味や社会的背景にズレがなかったか振り返りながら、暗記すべき用語をまとめます。
社会の用語は意味をしっかり覚える必要があるので、暗記カードよりもノートを使いましょう。
ノートの1ページを左右に分けて左側に用語、右側にその意味を書き、左右どちらかをかくして用語と意味の両方を答えられるように学習します。
用語を覚える際は、他の用語との関連性や歴史の流れなどと紐付けたりすると頭に入りやすいです。
【まとめ】中高一貫校生の予習・復習の習慣づけには専門塾がおすすめ
予習・復習は必須ですが、受験を終えて勉強に気持ちが入らないお子様には、個別指導塾を利用して、勉強する環境に身を置いてもらうのも有効な方法です。
集団指導塾では、塾独自の教材・カリキュラムに沿って授業が行われ、宿題によって授業内容の定着を図ります。
そのため、日々の予習・復習に力を入れたいのにむしろ課題が増えてしまうといったミスマッチが生じます。
学校の教材を中心とした予習・復習を行いたい場合は個別指導塾が最適です。
一方、文部科学省の「令和5年度学校基本調査」によると、中高一貫校の割合は約7.5%と少ないため、個別指導塾とはいえ、カリキュラムに精通していない講師が担当する可能性があります。
塾選びを失敗しないためには、中高一貫校専門塾がおすすめです。
WAYSは家庭学習が難しいお子様に適した中高一貫校専門の個別指導塾です。
当塾の入塾生も、2人に1人が「家で勉強できない」という生徒たちでした。
そのため、当塾では平均的な個別指導塾の料金と同程度で、学習時間は4倍以上の月間24時間を確保できるように指導体制を構築しています(週3回コースの場合)。
これは毎日1時間弱の学習時間を確保したのと同等です。
- 勉強習慣が身につかず、テスト前になっても勉強しない生徒
- 家で机に向かっているが、勉強がはかどっていない生徒
このような生徒に学習習慣を身につけるところから指導を行い、90日間で成績を伸ばすことをWAYSは得意としています。
具体的な指導方法や料金については、Webパンフレットをご覧ください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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