高3から塾に通うのは遅い?通塾率や費用、塾選びのポイントを解説
子どもを塾に通わせていない親御さんの中には、高3から塾に通わせるのは遅いのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
結論、お子さんの現在の学力と志望校とのギャップがどれくらいあるのかによって、遅いこともあれば間に合うケースもあるでしょう。
大学入試当日までに残された時間は少ないので、塾を検討しているのであれば、早めに決めることをおすすめします。
本記事では、高3生の通塾率や費用、塾に通うメリットなどを解説します。
お子さんに合った塾を選ぶ際のポイントも紹介するので、ぜひお役立てください。
このページの目次
高3から塾に通うのは遅い?
高3から塾に通うのが遅いかどうかは、現在の学力や勉強への取り組み方によって、人それぞれです。
例えば、すでに学習習慣が身についていて、基礎学力が定着しているようなお子さんであれば、高3から塾に通っても遅いことはありません。
また、これまで勉強してこなかったお子さんや基礎固めから始める必要があるお子さんであれば、志望校次第で間に合わせることが可能です。
私立大学は3科目程度で受験できるので、科目を絞って勉強すれば偏差値を伸ばせるでしょう。
一方、国立大学の場合、共通テストを受験しなければならないので、勉強すべき科目も増えます。
例えば、高3の夏に偏差値40だった場合、偏差値60以上の国立大学を目指すには遅いかもしれません。
高3生の通塾率
公立高校と私立高校の通塾率は以下の通りです。
【高校生の通塾率(全日制)】
高校生平均 | 高校1年生 | 高校2年生 | 高校3年生 | |
公立高校 | 33.2% | 30.7% | 30.7% | 37.9% |
私立高校 | 38.3% | 35.3% | 37.6% | 42.1% |
高3生の通塾率は公立高校が37.9%、私立高校が42.1%です。
全日制の高校生が10人いたら塾通いしているのは4人程度と考えられます。
一見少ないように思われるかもしれません。しかし、母数には大学に進学しない高校生も含まれています。
現在の大学進学率が約5割なので、母数を半分の5人とした場合、実際の通塾率は80%程度と考えられます。
全日制の高校生10人 大学進学予定の高校生5人 塾に通っている高校生4人計算式4÷5×100=80% |
高3生の平均的な塾費用
高校生の平均的な塾費用は以下の通りです。
【高校生の学習塾費(全日制)】
平均 | 高校1年生 | 高校2年生 | 高校3年生 | |
公立高校 | 36万3000円 | 26万3000円 | 35万1000円 | 37万9000円 |
私立高校 | 44万7000円 | 31万4000円 | 47万8000円 | 53万4000円 |
高3生の場合、公立高校が37万9000円、私立高校が53万4000円です。
塾の指導形態や通塾回数、受講科目によって、費用は変動するので、年間で100万円以上になるケースもあります。
高3生はいつまで塾に通う?
多くの高3生は受験が終わるまで塾に通います。
2月中にはほとんどの試験が終了するので、2月いっぱいで塾を卒業する生徒が多いでしょう。
推薦入試での合格を目標に通塾している場合は、合格すれば11~12月には塾が必要なくなります。
高3から塾に通うメリット
高3から塾に通う主なメリットは以下の通りです。
- 学習習慣が身につく
- 志望校合格のサポートを受けられる
- 受験勉強のモチベーションを高められる
順番に解説します。
学習習慣が身につく
定期的に塾に通って勉強することで、学習習慣が身につきます。
高3まで部活や習い事などを優先して、あまり勉強してこなかった高校生にはメリットが大きいでしょう。
また、自習室がある塾も多いので、有効活用すれば、勉強する時間も増やせます。
自宅だと集中して勉強できない方にも効果があるので、積極的に活用するのがおすすめです。
志望校合格のサポートを受けられる
塾に通えば、志望校合格に向けた様々なサポートを受けられます。
実績のある学習塾であれば、過去にお子さんの志望校に合格者を輩出しているので、ノウハウももっているでしょう。
効率的な勉強の仕方やスケジュールの立て方などがわかるので、入試当日までの時間を有効活用することが可能です。
高3から本格的に受験勉強を始めたいものの、何から手をつければいいかわからない方は、独学ではなく塾を活用することをおすすめします。
受験勉強のモチベーションを高められる
塾に通うことで、受験勉強のモチベーションを高められるのもメリットです。
独学の場合、常に1人で勉強するため、モチベーションを維持するのが難しいお子さんが多い傾向にあります。
塾には、志望校合格に向けて勉強に励む高校生がいるので、他人の頑張りを見て、自身を奮い立たせることが可能です。
また、近くに相談できる講師がいるのも魅力です。
多くの高3生は受験のストレスやプレッシャーを抱えていますが、塾に通えば、勉強面だけでなく精神面のサポートを受けられます。
高3生が塾を選ぶ際に重視すべきポイント
高3から受験勉強を始める際は、残された時間が少ないので、塾選びの失敗は避けなければなりません。
以下のポイントを参考に、お子さんに合った塾を選びましょう。
- 指導形式
- 志望校の合格実績
- 講師との相性
- サポートの充実度
- 通いやすさ
指導形式
1つ目のポイントは塾の指導形式です。
塾には、個別指導や集団指導、映像授業、オンライン指導など様々な種類があります。
まずは学習習慣を身につけたいという方であれば、個別指導塾がおすすめです。
講師との距離が近いので、質問もしやすく、自分のペースで学習できます。
基礎が固まっていて、入試対策に取り組みたい方であれば、集団指導塾がよいでしょう。
同じ学力レベルの生徒と切磋琢磨しながら勉強できるので、モチベーションアップにも期待できます。
どの指導形式がお子さんに合っているかは、体験授業を受けて判断するとよいでしょう。
志望校の合格実績
2つ目のポイントはお子さんが目指す志望校の合格実績です。
これまでに1人も合格者がいないようであれば、効果的な受験指導を期待できない可能性があるので注意しましょう。
塾のホームページやパンフレットなどを見れば、志望校の合格実績は確認できます。
公表していないようであれば、問い合わせてヒアリングしてみるとよいでしょう。
講師との相性
3つ目のポイントは講師との相性です。
教え方や接し方、指導方針が合わない場合、塾に通うことがストレスになってしまい、勉強にも身が入らない可能性があります。
ホームページやパンフレットだけの情報では、判断しづらいので、体験授業を受けてお子さんとの相性をチェックしましょう。
または、知人の保護者におすすめの塾をヒアリングしてみるのも手です。
忖度のない生の声は重要な判断材料として活かせるでしょう。
サポートの充実度
4つ目のポイントはサポートの充実度です。
具体的には、以下をチェックしてみてください。
- 自習室はあるか
- 定期的な面談を実施しているか
- 授業以外でも質問できるか
自習室があれば、授業がない日でも塾に通って勉強できるので、学習時間を増やせます。
また、模試の結果などで一喜一憂して、精神的に不安定になりやすい高3生もいるので、定期的な面談やカウンセリングなども欠かせないでしょう。
通いやすさ
5つ目のポイントは通いやすさです。
高3生の場合、授業や自習で塾に通う機会が増えるため、自宅や学校から通いやすい場所を選びましょう。
通塾時間の目安は30分以内です。30分以上かかってしまうと、勉強に充てられる時間も少なくなってしまいます。
特に、高3生の場合は残された時間が少ないので注意しましょう。
まとめ|「高3から塾に通うのは遅いのか」について解説しました
高3から塾に通うのが遅いかどうかは、現在の学力と志望校のレベルにどれだけギャップがあるかによって異なります。
また、遅いかどうかがわかるのは、受験の結果が出てからです。
塾に通えば、独学で行うよりも効率的に受験対策ができるだけでなく、様々なサポートを受けられます。
迷っているようであれば、体験授業を受けて判断してみるとよいでしょう。
勉強するのは本人なので、お子さんに合った塾を選ぶのがポイントです。
なお「中高一貫専門塾WAYS」では、高3生を対象に志望校合格に向けた受験対策を実施しています。
無料カウンセリングも実施しているので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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