中学受験で特待生制度を活用するメリットは?3つの注意点もご紹介!
中学受験で特待生制度を活用した場合「学費が安くなる」「入学後の自信につながる」などのメリットがあります。
しかし、特待生制度の内容は学校によって異なるため、よく調べずに活用してしまうと入学してから後悔してしまう可能性もあるでしょう。
まずはメリットだけでなく注意点も確認したうえで、慎重に検討することをおすすめします。
本記事では、特待生として私立中学へ入学する方法についてもご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
中学受験で特待生制度を利用するメリット
中学受験を検討されるにあたって、特待生制度について詳しく確認しておくことをおすすめします。
まずは、特待生になることで具体的にどのようなメリットを得られるのかをご紹介します。
入学金や授業料が安くなる
特待生制度を活用した場合、費用面でのメリットが大きいのが特徴です。
特待生は入学金や授業料などの費用が無料、または減額の対象になります。
何が対象になるかは学校によって異なりますが、経済的な理由で私立中学の受験をあきらめようとしている家庭にとっても魅力的な条件といえるでしょう。
私立中学も受験の選択肢に入れられるようになれば、合格の可能性をさらに広げられます。
受験を早く終わらせられる
一般的に、私立中学の入試は公立中高一貫校や国立中学に比べて早く終わります。
そのため、私立中学が第一志望の場合は合格を勝ち取った時点で受験が終了するため、その後にかかるはずだった受験費用を節約することが可能です。
また、受験が早く終わるということは、受験生としてのプレッシャーからの解放という面でもメリットになります。
自信を持って入学できる
特待生は、学業面や運動面などで特に優れた能力を持っていることが証明されています。
そのため、自分に自信を持って入学できるのではないでしょうか。
中学に入学し、新しい生活をスタートさせるときは、誰でも不安や心細さを感じるものです。
周りの生徒たちが自分より優秀に見えて自信をなくす生徒も少なくありません。
「特待生」として認められることは、そのような心配を減らすことにもつながるはずです。
学校からのサポートを受けられる
なぜ特待生制度があるのかというと、優秀な生徒を入学させることで学校の実績を上げるという目的があるためです。
難関大学の合格実績を上げるために、特待生として受け入れた生徒に対して手厚い学習サポートをしている学校もあります。
そうしたサポートを受けられれば、普通に入学するよりも効率的に勉強に取り組むことができるようになるでしょう。
成績アップにもつながり、志望校合格を目指しやすくなるはずです。
中学受験で特待生制度を利用する際の注意点
中学受験の特待生制度を利用するにあたって、確認しておきたい注意点もあります。
メリットだけでなく注意点も踏まえたうえで、特待生制度の活用を希望するかどうか決めるとよいでしょう。
子どもにとってプレッシャーになりやすい
学校側は特待生として入学してくる生徒に対して大きな期待を抱いています。
そのことがよい方向に現れるのであれば問題ありませんが、子どもにとっては過度なプレッシャーになってしまうことも考えられるため、注意が必要です。
期待に答えようとして頑張りすぎることでストレスを感じ、心や体に不調が現れるようになってしまう可能性もあります。
「常に上位の成績をキープしなければならない」といつも考えてしまい、学校生活が楽しいものでなくなってしまうこともあり得るでしょう。
在学途中で特待生から外される可能性もある
学校にもよりますが、年度ごとに特待生の審査を行うところも多くなっています。
「成績が落ちた」「遅刻が多い」などの理由で審査に通らなければ、次の年度からは特待生でなくなってしまうのです。
特待生枠に入れなかった場合は途中から授業料の免除がなくなるため、全額支払う必要があります。
そうなったときに問題なく支払える金銭的余裕があるかどうかを考えたうえで、特待生制度を活用するかどうか決めましょう。
大学の指定校推薦を利用できない場合もある
大学によっては特定の高校から合格者を出す「指定校推薦」を採用しているところもあります。
合格できる確率が非常に高いため、指定校推薦を希望する生徒は多いのが特徴です。
しかし、特待生として中学に入学し、そのまま特待生として高校に進学した場合、指定校推薦の対象から外されてしまう可能性があります。
「特待生は十分な学力があるため、一般受験でも合格できる」と判断されるためです。
志望する大学に一般受験で合格できるだけの学力を維持しなければならない可能性があることも、覚えておいたほうがよいでしょう。
特待生として私立中学に入学する方法
特待生制度の基準は学校によって異なるため、事前の確認が必要です。
学力特待生の場合は、入学試験において優秀な成績であることが条件になります。
「入学試験の点数が〇点以上」「受験者の中で上位〇位」など、学校ごとの基準がある場合がほとんどです。
そのほか、一般入試とは別に特待生枠の入試を設けている学校もあります。
また、学力面だけでなく、スポーツや芸術分野で優れた能力を持つ生徒を特待生として迎え入れるケースもあるため、学校ごとの基準を確認しておきましょう。
学校によっては入学試験が実施されず、書類審査と面接のみで合否が決まる場合もあります。
とはいえ、学力も重視する学校が多いため、学力面も手を抜かないようにすることをおすすめします。
まとめ
経済的な理由で私立中学への入学をあきらめてしまっている場合は、特待生制度について調べてみてはいかがでしょうか。
入学金や授業料などの費用が無料、または減額になるだけでなく、入学するにあたって自信になることや、学校からの手厚いサポートを受けられることなどのメリットもあります。
ただし、年度ごとに行われる審査に通らなければならないなどの注意点もあるため、事前によく確認しておいたほうがよいでしょう。
特待生制度の利用方法や条件などは、学校によって異なります。
受験を希望する学校が決まったら、まずは詳細をチェックしてみてください。
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