私立中学の通学時間は長くて当たり前⁉通学方法による影響や通学時間の調べ方もご紹介


私立中学は公立中学と比べ、通学時間が長くなってしまうことも珍しくありません。
バス・電車・新幹線・フェリーなどを駆使し、2時間近くかけて通っているケースもあります。

では、私立中学の通学時間はどのくらいかかるのが一般的なのでしょうか?
本記事では、私立中学の通学時間に触れるとともに、通学方法による子どもへの影響についても解説します。

記事の最後で通学時間の調べ方もご紹介しているため、子どもを安心して中学校に通わせたい方はぜひ参考にしてください。

私立中学への通学時間はどのくらい?

偏差値50~60未満、または60以上の学校の通学時間は50分以上が最も多く、偏差値50未満の学校は45~50分が多いようです。

一方で「30分未満」「30~35分未満」「35~40分未満」と回答した割合は圧倒的に少ないことから、私立中学の通学時間は40分以上かかることが多いことがわかります。

参考サイト:ベネッセ教育情報 通学時間を考える その3[中学受験合格言コラム]

なお、一般的な公立中学の通学距離は6kmが上限と言われています。
統廃合により通学距離が過大になる場合もありますが、多くの公立中学の生徒は自宅から徒歩または自転車で主に通学しています。

私立中学への通学方法で子どもに影響はある?

私立中学は遠方の場合、スクールバスもしくは公共交通機関を利用して通学することになります。

ここで気になるのが、通学方法が子どもにどのような影響を与えるかです。
「通学で疲れて勉強に身が入らなくなるかもしれない」と心配な方もいるでしょう。

そこで、通学方法による子どもへの影響について、東京学芸大学「小中学生の生活、健康・体力、学習に通学手段・時間が及ぼす影響」の報告書をもとに解説します。

平日・休日の学校外での勉強時間

出典元:「小中学生の生活,健康・体力,学習に 通学手段・時間が及ぼす影響 -発達段階別比較-」報告書
上の表は、平日と休日の学校外における勉強時間の比較です。

バス群・非バス群ともに、通学方法の違いによって学校外での勉強時間に明確な差はありません。
ただし「ほとんどしない」「15分くらい」と回答した割合はバス群よりも非バス群の方が高く、「3時間くらい」「4時間以上」と回答した割合は、バス群よりも非バス群の方が少しだけ高い結果が出ています。

とはいえ、バス群でも非バス群でも1~2時間勉強する生徒が1番多く、ぞれぞれの全体における約6~7割を占めています。
このことから、通学方法によって学校以外での勉強時間に影響は出るとはいえないでしょう。

心身への影響

出典元:「小中学生の生活,健康・体力,学習に 通学手段・時間が及ぼす影響 -発達段階別比較-」報告書

上の表は、バス群と非バス群における通学による心身の影響を比較したものです。

中学1・2年のバス群は「好きなことをして、リラックスできる」との回答が58.2%「疲れない」の回答が70.3%と高いことがわかります。
朝食や睡眠時間もしっかりと確保できるようです。

一方、非バス群は「運動になり体力がつく」とポジティブな回答が62.6%と高く、バス群と同様に朝食や睡眠時間も比較的満足して取れていることがわかります。
バス以外の通学方法は徒歩や自転車であり、体力を使って疲れるイメージが強いですが、しっかりと朝食と睡眠を取れている生徒が多いようです。

ただし、非バス群は「疲れる」と回答した割合が56.7%とやや高めの結果となりました。
非バス群は自分に合った通学方法を選べますが、疲れを感じる生徒もいるようです。

ただし、疲れているからといって学習態度に差が出ることはないようです。
上記の資料からも、バス群も非バス群もスコアに差がありません。

そのため、通学方法が異なるからといって学習に対する態度は変わらないといえるでしょう。

私立中学への通学時間を調べるには?

「無理のない距離にある私立中学に通わせたい」
「学力レベルが同じ私立中学なら、近い方に通わせたい」

保護者の中には、このように考えている方も多いでしょう。
そこで、私立中学への通学時間を調べる方法を3つご紹介します。

実際に行ってみる

実際に中学校まで行ってみると通学時間がわかりやすいです。
休みの日や学校説明会の日などを利用して、実際にかかる時間を調べてみましょう。

ただし、時間によって混雑具合やバス・電車の時間が異なります。
特に平日と休日とでは人の流れが違うため、なるべく同じ条件で調べるとよいでしょう。

また、始業時間までに登校する必要があります。
それを考慮したうえで、どんな手段をとるのか判断することも必要です。

マップアプリで経路を検索する

マップアプリで自宅から学校までを設定し、経路を検索するとルートと時間が確認できます。
複数のルートが検索結果に出た場合は、経路が複雑でなく安全に考慮したルートがおすすめです。

ただし、マップアプリで検索結果に出た時間は、何も問題なく進んだ場合の時間です。
実際に進んでみると思ったより時間がかかることもあるため、あくまで目安として活用してください。

検索サイトを活用する

エリアは限られてしまいますが、検索サイトで通学時間から学校を検索することができます。
最寄り駅と通学時間、乗り換え回数のほか、学校区分などを選択すると検索可能です。

最寄駅からの検索となるため、最寄り駅へ行くまでの時間も追加して考えましょう。
徒歩・自転車・車によって時間が異なるため、自宅から最寄り駅までどのような方法で行くのかも決めておくと計算しやすいです。

まとめ

私立中学への通学時間は40分以上かかることが多く、人によっては50分以上かけて通学していることがわかりました。
新幹線を使って通学しているケースもあるため、この結果は妥当といえるでしょう。

「こんなに時間がかかるのなら、子どもに影響は出ないのだろうか?」とも思うでしょう。
しかし、ご紹介したように通学方法によって学校外の勉強時間や学習への態度は変わらないことがわかっています。

ただし、バス以外で通学する生徒は疲れを感じることも多いようです。
なるべく楽に通えて通学時間が短い学校を選ぶとよいでしょう。

希望する私立中学の通学時間は、ご紹介した3つの方法で調べられます。
近くにある私立中学の学力レベルが同じくらいでどこを受験するか迷ったときは、通学時間や通学方法を調べたうえで志望校を絞り込むのもよいでしょう。

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