愛知県の公立中高一貫校まとめ|2025開校予定の4校の特徴と入試方法紹介


全国的に、公立の中高一貫校が増えています。

これまで公立中高一貫校のなかった愛知県も、2025(令和7)年4月より、公立中高一貫校4校の開校が予定されています。

小学生のお子さんをもつ親御さんの中には、費用を抑えて高度な教育が受けられる公立中高一貫校への進学をお考えの方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、新設される愛知県の公立中高一貫校4校の特徴と入学試験の内容についてご紹介します。
2025年以降設置予定の愛知県内の公立中高一貫校最新情報もご案内しますので、ぜひ参考にしてください。

愛知県内の公立中高一貫校は2023年現在

2020年代から全国各地で公立中高一貫校が急激に増加し、現在は全国に連携型を除いた140校近い公立中高一貫校が存在しています。

しかし2023年6月現在、全国で6つの県に公立中高一貫校が設置されていません。
そのひとつが愛知県です。

しかし愛知県は、2025年4月に4つの公立中高一貫校(第一次導入校)の開校が予定されています。

公立の中高一貫校は「中等教育学校」「併設型」「連携型」の3つのタイプに分かれます。
愛知県の第一次導入校はすべて中高同一の設置者、無試験で高校へ進学できる「併設型」の中高一貫校です。

2025年4月開校予定の愛知県内の公立中高一貫校

公立中高一貫校の正式な学校名はまだ発表されていませんが、現在ある高校に併設型中高一貫教育制度を導入することは決まっています。
4つの高校とは「明和高校」「津島高校」「半田高校」「刈谷高校」です。

中高一貫校というと、大学受験を意識した先取り学習ができることをイメージされる方もいらっしゃるでしょう。

愛知県の公立中高一貫校では、探求を深めるための先取り学習は行うものの、大学受験対策だけのために先取り学習を行うことはしないと発表しています。
しかし、通常の公立中学では体験できないような学びがあります。

私立か公立かでお悩みの場合は、参考にしてみるとよいでしょう。

1校ずつ、高校の特徴と現在の偏差値を確認してみます。

明和高等学校

明和高校は、名古屋市にある公立高校です。
2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏の母校でもあります。

偏差値は70~71と、今回中高一貫校になる4つの高校のうちもっとも高く、東京大学や京都大学といった超難関校の合格者も多く輩出しています。
中高一貫校として開校してからも、ハイレベルな教育は継続していくでしょう。

現在、普通科と音楽科があり、中高一貫校になってからも変わりません。
1学年は2学級で、音楽科は5~10人程度の少人数を予定しています。

中学校の通学区域は普通科が尾張学区、音楽科が県内全域の予定です。

津島高等学校

4校の中でもとくにグローバル教育に力を入れているのが、津島市にある津島高校です。
ほかの3校に比べやや下がるものの、それでも偏差値58~60ほどはある難関校。

現在「国際理解コース」「普通コース」に分かれていますが、2025年からは「国際探究科」(普通科から学科改編)の1学年2クラス編成となります。

中学校の段階から国際交流活動を行い、今後は国際バカロレア(世界150カ国以上の国で実施されている教育で、国際的に通用する大学入学資格を取得することも可能)の導入も目指していく予定です。

通学区域は、県内全域の予定です。

半田高等学校

半田高校は、2018年に開校100周年を迎えた歴史ある学校です。
半田市にある高校で、偏差値は65~68の難関校。

大学も京都大学・慶應義塾大学といった難関大学の合格者を現役で多く輩出しています。
2018年度から先進的な理数系の教育を行うSSH(Super Science Highschool)に指定されており、東京理科大学や複数の薬科大学・農業大学など理系大学の合格者も多く見受けられます。

1学年2クラスで、通学区域は明和高校普通科と同様の尾張学区の予定です。

刈谷高等学校

刈谷高校は刈谷市内にあり、明和高校と並ぶ偏差値70を誇る学校です。

東京大学・京都大学や私立の難関校早稲田大学・慶應義塾大学など、偏差値の高い大学への合格者を多数輩出しています。

刈谷高校もSSH校に認定されており、すでに10年以上が経過しています。
中学校段階から探究学習が進められていくことが決まっており、ハイレベルな指導が受けられそうです。

1学年2クラス編成で学区は三河学区(調整区域として、大府市・豊明市・ 知多郡東浦町)を予定しています。

愛知県の公立中高一貫校の入学者選抜方法

愛知県内の公立中高一貫校4校の入学者選抜方法の概要が発表されています。

選抜内容は「適性検査」「面接」「調査書」の3種類。

参考:愛知県 【知事会見】併設型中高一貫教育の第一次導入校が決まりました

2023年度中に適性検査のサンプル問題が公表される予定となっており、受験を希望する方は、こまめに愛知県のホームページをチェックするとよいでしょう。
調査書の内容や抽選の導入の有無など決定していない部分も多く、今後随時発表されていく予定です。

2025年以降愛知県の公立中高一貫校はどうなる?

愛知県内の公立中高一貫校は、2025年第一次導入校4校が開校した後も、新しく複数の学校が開校予定となっています。
2026年4月には、以下の第二次導入校6校が開校予定です。

画像:愛知県 中高一貫教育の第二次導入校の決定及び「愛知県 中高一貫教育導入方針(案)」に対する意見募集について

美和高校は、中学・高校同士で交流をもちながら教育を進めていく連携型の中高一貫校です。
それ以外の学校は併設型の中高一貫校となります。

詳しい内容は今後発表されますが、それぞれ個性のある学校となりそうです。

まとめ

2023年現在、愛知県内には公立中高一貫校が1校もありません。
しかし2025年には第一次導入校として4校が、2026年には第二次導入校として6校が開校予定です。

公立中高一貫校は、私立校と比べ学費をおさえたうえで、ハイレベルな教育を受けられます。
そのメリットから、県外でも非常に人気となっている学校もあり、愛知県でも入試倍率が高くなることも予想されます。
進学を希望される場合は、今後発表される情報をこまめに確認し、対策しましょう。

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