大学入試改革を知っておこう!

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こんにちは。
梅雨で毎日ぐずついた天気で、憂鬱な気分かもしれませんね。
やや強引で恐縮ですが、憂鬱つながりといえば、大学入試改革ですよね。
「見通しが立たないから、将来が不安です。」といった声が聞こえてきますが、そんなに不安になる必要はないでしょう。

試験のシステムが変われど、鍛え上げるべきなのはアタマという点においては現在と変わりません。

まあ、とりあえず大学入試がどんな風に改革されるのかを見てみることにしましょう。

センター試験の廃止

2020年から新しい試験が開始されるのに伴い、これまで日本国民にとっていわば1つの伝統行事であったセンター試験が廃止されます。(私個人としてはセンター試験の問題はよく練られており、基礎力を確認するうえで最高の良問ばかりが揃っていたと思いましたので、廃止されることが非常に残念で仕方ありません。とはいえ、新しい試験制度も試験問題も一体どのようになるのか非常に楽しみではあります。)

それに伴い、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の2種類の試験が行われます。

「高等学校基礎学力テスト(仮称)」とは?

目的

高等教育の基礎学力の達成度を把握するための試験です。年に複数回受験をすることが可能です。

実施開始の時期

2019年の高校2年生(現在の中学2年生)が全員受験する予定となっております。

高校3年生になってから受験をすることも可能なようです。

科目

試験科目自体はまだ明確に示されてはいないものの、高等学校における必修科目(数学Ⅰやコミュニケーション英語Ⅰといった科目)を検討しているようであり、基礎学力を確認する趣旨の試験です。

解答方法

解答方式は、センター試験のような選択式を原則としつつ、一部記述式の問題も導入される予定です。

特徴

この試験の特徴として、進学時や就職時に必要となる調査書に記入されます。いわば、生徒の学力の質を保証する証明書としての役割を果たすことになります。

大学入試でこの試験を利用する際に、得点化することはなく、あくまで現在の調査書代わりのものとなり、参考程度のものとして利用される予定です。

現在の大学受験制度において、高校で調査書が作成され、受験の際に提出されますが、大学側が活用できないという問題があります。

というのも、難関大学に毎年かなりの生徒を送る有名進学校から、さほど学力の高くない学校まであり、同じ評定5でもまるっきし重みが違います。

それゆえ、正確な学力を調査書のみで測定するのは困難でした。

私見で恐縮ですが、推薦入試やAO入試といった機能を果たす新たな試験において(なお現在の推薦入試とAO入試は廃止される方向で話が進んでいます。しかし、その機能を維持した新試験ができるのではないのかなと私は考えます)、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の成績が活用されるのではないのでしょうか。

「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」とは?

この試験は従来のセンター試験に代わる試験となる予定です。

評価方法

この試験の評価方法は大変ユニークなもので、1点刻みではなく、Aランク(85~100点)、Bランク(75~84点)といった評価方法になると予定されています。

受験回数

また高校在学中に複数回受験することが可能だということです。

難易度

ただ、センター試験に代わるとは申し上げましたが、センター試験より難易度が高いという風に噂されています。

おそらく現在の国公立大学2次試験または私立大学個別試験に相当するレベルになると予想されています。

多肢選択式もあれば記述式もあるというバラエティーに富んだ試験になる予定です。

科目

受験する大学にもよりますが、現在のように国語、数学、英語、理科(物理、生物、化学、地学)、地歴公民(日本史、世界史、地理、倫理、政治経済、現代社会)が課されるようです。

また、これらの科目を融合した「総合科目」のような試験も課されるようです。
さらに、いずれは、現在のように個別の科目に分けた試験は廃止して、「総合試験」を主体にするという話もあります。

インターネットなどを通じて知識がたやすく手に入る時代になっていますので、知識を問う試験よりも、知識を使いこなす試験というようにシフトしているようですね。

2次試験はどうなるのか?

「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が現在の2次試験の機能を果たすのであれば、では2次試験はどうなるのでしょうか?

大学の理念やカラーを打ち出すべく、面接や討論など、受験者の個性と人間性を重視した試験を行うようです。

すなわち、現在のようなペーパーテストは廃止される方向で検討がされているようです。

 

本当に実現できるのだろうか?

以上の試験は年に複数回実施されるようですが、毎回そんなに問題を作ることができるのでしょうか?

質は確保できるのでしょうか?おそらく大学の先生方が作成されると思われますが、年に数回の試験(しかも全国の高校生が受験するような試験)を作成するのは、相当な負担では、とついつい思ってしまいますが。

それに総合問題主体となるようですが、学校教育で対応できるのでしょうか?また、総合問題をきちんと指導できる指導者はあまりいらっしゃらないのでは、と思います。

もしいたとしても添削やら講評やら授業準備やらが指導者にとって多大な負担になるのではないでしょうか。

新たな2次試験も面接や討論、小論文等が主体となっていくらしいですが、これはあくまでも理想に過ぎず、本当にこのような形式の2次試験が主流になるのかは疑問です。

改めて思えば、このような改革した試験では非常に多くの人員を要するうえ、客観的な判定も困難かつ、研究者である大学の先生方に負担を強いることになるので、大学側の反対が非常に多いと推測されます。

今後の大学側の反応に着目していきたいところです。

中高一貫の生徒は有利なのでは?

このようなことから、大学入試改革で高校生の負担が増加するように思えます。

複数回試験を受けられるとは言えども高2の段階で「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を受けることになることですし、うかうかしてはいられません。

早い段階から準備をしておく必要があります。

その点、中高一貫の生徒は早い段階で高校の内容に触れ、演習をする時間もあります。

また、中高一貫校の中学入試において総合問題を課す傾向も多くみられますので、それをくぐってきた経験も大いに役立つことでしょう。

言うまでもないことですが、日ごろから学校の授業を大切にし、学習したことを自分のものにすることが大切です。

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木元 佑太朗

東京大学文科1類入学、法学部卒業。 子供たちに自分の頭で考える習慣を身に着けさせることが理念。 科目を問わず入門・基礎から東大入試まで対応可能。 趣味は語学(英語、ドイツ語、フランス語)、ワイン、犬(柴犬・ゴールデンレトリバー)、古典芸能鑑賞、ランニング。

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