文章読解の仕方-読書とは必要な情報を拾い出すことと見つけたり-

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当塾では英数をメインに指導を行っていますが、現代文の文章読解の指導を希望される方がいらっしゃいます。

当塾での指導として現状文章読解を行ってはいませんが、確かに勉強をする上で文章を読み取る力というものが最低限ない場合、多くの科目で点数を伸ばすことが難しくなります。
勿論この場合の国語の読解力とは、国語の専門的な文法知識や、語彙力などとは無関係なものなので単に覚えれば良いという訳ではありません。

文章読解力がない場合の弊害

まず、数学の場合、計算問題は出来るけれども文章題が全然出来ないという人の多くが文章読解が苦手という特徴があります。
また、英語の長文読解も苦手なようです。文法が出来ても、訳して日本語の文章になるだけですからね。読解力が無いと訳したとしてもその後に続かないようです。

そもそも何のために文章を読むのか

読解力の無い生徒ほど「文章を何の感慨もなくただ読む」という傾向にあるようです。
読むことへの目的意識がないので、読んだ後問題文を見ても、問題の問いと先ほど読んだ文章の関連すらわからず、途方に暮れてしまうわけです。

読書は自分にとって有益な情報を抜き出すもの

小論文であっても、小説であっても、マンガ、web検索であっても、人間が読書をするということは、その作品から自分にとって有益な情報を抜き出す作業を行っていることにほかなりません。
この場合の有益とは、役に立つとか、面白いとか、興奮するとか、そんな感じのものです。
人が主体的に読書を行うとき、読書を行っている人はメリットがあるから本を読んでいます。読書嫌いの人が「本なんて読んで何になるんだ」とよく言いますが、それは、その人が本から有益な情報を得る能力とその気が無いからです。面白くないし、役に立たないものを主体的に読む人はごく少数しかいません。また、文章形式や作品カテゴリーによって、おおよそ「何が有益な情報であるか」は決まってきます。

具体例

ミステリー小説ならば、事件の動機やトリック、犯人が誰かということが気になるでしょう。料理本ならば、どのように食材を調理して美味しい料理を作るかが気になるはずです。
勿論、他の細かいところを楽しむという自由さが読書にはありますが、作品の一般評価はそのような「わかりやすい情報の取得」により決まることが多いです。

例外

ただ、読書の自由性から例外はいくらでも存在します。恋愛小説なのに、アクション描写が評価される作品もあるでしょうし、物理について書いている論説文なのに、シェイクスピア作品の考察箇所が評価される作品もあるでしょう。このように、個々人の読書は、自分にとって有益な情報を取り出したもの勝ちなので、必ずしも他の人と同じような情報を取り出す必要はありません。

学校などで要求されるものはその科目にとって「わかりやすい情報の取得」を要求されているに過ぎません。
学校で文章を読み、そこから何かを回答するという一連の流れは、「読書することにより一般的に有益な情報を取捨選択しなさい」と言っているに等しいです。
その為、普通の読書とは異なり「学校側が決めた有益な情報」というものを読み取る必要があります。

具体例:
小説ならば登場人物の心情や取り巻く環境の変化などは「学校側にとって」その小説の中の有益な情報となることが多いです。
論説文ならば、「一般論と筆者の結論」や筆者の説の補強などは重要となる場合が多いです。
連立方程式を解く上の文章題ならば「求めるべきものと、その関係」を知ることが、有益な情報となります。

国語、数学、英語などで文章を読む必要性に迫られた場合
まず、その文章からどのような情報を得なくてはならないか考えましょう。
当たり前ですが、数学の文章題で、イチローくんが走って弟のジローくんを追いかけていたとしても、走っているイチローくんの心情を汲み取る必要は一切ありません。
国語の問題ではないからです。

どのようなところを注意して読むべきか皆目見当がつかない場合。

もし、どのような情報を自分は得るべきなのかさっぱり見当がつかない場合、まず、問題を見てみましょう。
大抵の場合、問題を読めばどのような情報を得るべきか分かることが多いです。自分自身で必要な情報の取捨選択を出来ない人は、文章を読み始める前に問題を読むことをおすすめします。

まとめ
・文章を読むということは、その文章の中から有益な情報を取り出すということ。
・学校の試験や問題などで文章を読む場合は、その文章を読むことで「学校がその文章の中で有益だと考えている」情報を読み取ることが大切
・どのような情報を取り出すか見当がつかない場合は、問題文を読み、必要な情報を想定した後に実際の文章を読むことで取り出すべき情報を意識することが出来る。

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